獄窓記

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591079355

作品紹介・あらすじ

そこは「塀の中の掃き溜め」と言われるところだった。汚物にまみれながら、獄窓から望む勇壮なる那須連山に、幾重にも思いを馳せる。事件への悔悟、残してきた家族への思慕、恩人への弔意、人生への懊悩。そして至ったある決意とは。国会で見えなかったこと。刑務所で見えたこと。秘書給与事件で実刑判決を受けた元衆議院議員が陥った永田町の甘い罠と獄中の真実を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 元国会議員の獄中記。古臭い表現が鼻に付く。

  • 刎頸の友 ふんけいのとも→
    たとえお互い相手の為に頚(くび)を刎(は)ねられても悔いはないというほどの仲のこと
    中国の戦国時代の趙の物語

    人の口に戸はたてられない
    →人々が勝手に流すうわさ話はどうすることもできないということ

    雪隠詰め 秘書と議員 一蓮托生 
    証左
    未熟さと狡猾さがない交ぜ 市民感覚の解離 博引旁証    
    博引」はたくさんの資料や事例を用いて説明すること。
    「旁証」は証拠となるものを出して見せること


    食器孔 万鈞 
    いかなるときもいかなることにも 
    無聊をかこつ 無欲恬淡 
    気持ちの忖度 人権意識が高まるなか待遇の改善は、逆戻りのインセンティブ 大行は細僅を顧みず 吐露 等閑 なおざり 同看守
       
    次の世があるというなら母よ母再び我を身ごもりたまえ 

    旧聞に属する話 人権意識の希薄さ
    ジェノサイド インド 東ティモール インドネシア軍 
    1991年秋。インドネシア占領下に置かれていた東ティモールの首都、ディリにて。
     スハルト大統領は、東ティモールを独立させると、他の島にも影響が出るため、独立を認めない方針を貫い 
    た。 スマトラ島北部のアチェ特別州、パプアニューギニアに接するイリアンジャヤ州でも独立運動が起きて
    いるからだ。 インドネシアは、併合に反対する住民を武力弾圧し、独立派と併合派の争いも含めると、20万人以
    上の犠牲者が出たといわれる。
    1975年11月・・・・ 独立派が、東ティモールの独立を宣言する。
     ポルトガルの政変に乗じたものだった。  しかし、すぐインドネシア国軍が侵攻し、領有を主張した。  
        1976年・・・・スハルト大統領は 「 27番目の州 」 として併合を宣言する。
     国連など国際社会はこの併合を認めず、「 自分たちの独立国を作りたい 」 という東ティモールの人々の独立
    運動は続いた。
    経済支援は、1999年12月の東京で開催した第1回東ティモール支援会合における3年間の約1億3千万ドルの支援表明から始まり、その3年後の支援国会合における3年間の上限約6千万ドルの支援を表明し、その後、公共事業整備や選挙実施支援、経済復興支援などの国づくりおよび復興支援を中心とした援助が現在まで行われている



    障害が殺人に起因する ゼノンの逆接
    大上段に構える

  • 2003年刊。
    秘書給与詐欺事件で実刑判決を受けた元国会議員の手による刑務所内の実相解説。

     本書の愁眉は受刑生活の模様。特に、認知症患者、知的・精神障害者、自閉症を含む広汎性発達障害と目される者が配置される寮内工場。それは筆舌に尽くしがたい。
     また、福祉制度に無知な受刑者と、彼らへのケア・情報提供の不足、それによる経済的な不如意が再犯の温床となっている可能性も感得できそう。

     一方、高齢受刑者の多さも、高齢化社会での福祉制度がカバーする必要のある対象の多さに気づかされる。刊行の古さを補って余りある内容だ。

     著者をいわゆる高齢・障碍者受刑者の世話係的役割につけたのが、矯正担当側の深謀遠慮だったらすごいな(多分違うだろうが)。著者自身、これらの実情を社会へ開示し、改善の制度的道筋を実現する可能性を秘めた人物だからだ。

  • 一気読みしたかったけど、忙しくてちょこちょこ読み。でも、おもしろかった。刑務所のリアル。

  • 2014.6.29 読了

  • 男性にとって、母親というのは特別な存在なんだろうな、と思う。本編も興味深かったですが、引用された囚人が塀の中から母を思って詠んだ俳句や短歌は涙なしには読めませんでした。

  • 正直言って、山本譲司という国会議員がいたことも、公設秘書給与流用で逮捕された事も、よく知らなかった。後半になって、辻本清美という名前が出てきてようやく「あー、この人知ってるわ~」となったけど、そういえば何か訴えられたとか何かあったかもなぁ、と思いだす程度で、政治に興味を持たない事が恥ずかしく思えるほど。

    この本に書いてある事を全面信用すれば、山本譲司さんがしたことって、そんなに悪い事なの?と思ってしまうけれど、全てを正直に書いてる訳でもないだろうし、自分をよく書いてるのかも知れない。

    ただ、刑務所の中での様子は興味深かった。
    犯罪者なんだから、どんな扱いを受けようがしょうがないでしょ、という考えもあるかも知れないが、冤罪で放り込まれる人もいるかも知れない訳で、そういう人がこういう扱いを受けるというのはやっぱり理不尽ではあるなぁと思う。

    山本さんは、元々福祉に興味を持っていて、そちらに力を入れてる人だったようで、刑務所の中でも敢えて、障害者が集まる施設を選んで、そこで働くけれど、刑務所の中というのは、外の世界の施設とは違って、不衛生だったり、病気もよく診てもらえなかったり、そのせいで、出所間近で亡くなってしまう人がいたりするというのは、やはり改善すべきことだろうと思った。

    今は少しは改善されたのだろうか。
    罪を犯して刑務所に入る事がなければ、現状を知る事もないし、興味を持つ人もいないかもしれないが、知るべきことは世の中にはたくさんあるのだと思った。

  • 行動こそが真実。
    励まそうと思って声をかける。

  • 障害者の塀の中の実態なんて考えたこと無かった。待遇改善するには規則を変える必要があるが、規則を変えるのは現場を知らない人間。『正しいことをしたきゃ偉くなれ』という言葉を思い出しました。

  • 『累犯障害者』を書いた人ですね。議員さんの服役体験記。特にどうということはありませんが読んでみた。

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著者プロフィール

1962年生まれ、元衆議院議員。2000年に秘書給与詐取事件で逮捕、実刑判決を受け栃木県黒羽刑務所に服役。刑務所内での体験をもとに『獄窓記』(ポプラ社)、『累犯障害者』(新潮社)を著し、障害を持つ入所者の問題を社会に提起。NPO法人ライフサポートネットワーク理事長として現在も出所者の就労支援、講演などによる啓発に取り組む。2012年に『覚醒』(上下、光文社)で作家デビュー。近刊に『エンディングノート』(光文社)。

「2018年 『刑務所しか居場所がない人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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