恥ずかしい読書

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591083888

作品紹介・あらすじ

時間がない、お金がない、は理由になりません。難しい、面白くない、も理由になりません。本は、いかようにも読めるのです。いつでも、どこでも、読書する。哲学書から官能小説まで、読書する。ひっそり、ふむふむ、読書する。「読書」という淫靡な快楽を徹底追求したら…こんなことになってしまいました。

感想・レビュー・書評

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  • 今日はずっと読書にかかわる本を読んでいる。だいぶ前に古本屋で購入したが、読まずにいた。

    散歩と読書、は良いテーマ。公園で本が読みにくいというの、すごく分かる。夏は蚊にさされるし。

    目医者さんの話を丹念に聴いているのも良い。僕ももし目が悪くなったら、どうしたらいいんだろうかと思った。サルトルも辛かっただろうな。

    本の装丁も素敵です。

  • 田丸久美子さんの「目からハム」に紹介されていた、節操なしのイタリア男。年齢美醜関係なしの博愛主義者で、彼の女性関係三原則は「いつでも、どこでも、だれとでも♡」と、愛とエロスの洗礼を受けたばかりだったので、本書を開いてすぐ、「いつでも、どこでも、永江読書。」と、書斎で微笑む著者のスナップ写真をみて、つい笑ってしまいました。

    「恥ずかしい」読書。著者の説くとおり、確かに本好きを公言してはいても、自己啓発書、財テク本、ダイエット本、健康本、官能小説、の類を家族友人知人の前で、白昼堂々!読むのはちょっと恥ずかしい。電車で読む本にカバーをかけている方が多いのもそのせいでしょう。

    本書では、著者の読書にまつわる思い出や、笑っちゃう習慣などが、のんびりと紹介されています。別に多読も速読も三色ボールペンも奨励されてはいませんでした。読書家のエッセイ集「私の読書法」を、更にのらりくらりと掘り下げたかのような気ままさで、帯、装丁から、あとがき、解説、参考文献に至るまで、とにかく本の全てを愛してやまない善良な方々にとっては、あ〜他にもこんな変人がいたんだな、とにやにやしてしまう内容なのですが、多読速読実用主義で本を活用し、知識人の読書術にあやかろうという意気込みで本書に挑む方々は「はぁ?何この暇人!」と憤慨するかもしれません。

    洋書輸入販売店勤務の後、雑誌「宝島」の編集・ライターを経て、本職ライターに転身した永江氏。ふむ。何とも自由で漠然とした経歴をお持ちです。著作には、読書術、文章術、インタビュー関連が多く、「書いて稼ぐ技術 」「作家になるには」「不良のための読書術」「不良のための文学案内」「消える本、残る本」「メディア異人列伝」「狭くて小さいたのしい家」などなど。タイトルは大変興味深いのですが、彼のこの、のほほ〜んとしたペースに付き合わされるのは、私はもうまっぴらだと正直思いました。

    「本はどんどん増えていく。持ち主が寝ている間に、もしかしたら本と本とがセックスして、子どもを産んでいるんじゃないかと疑いたくなる。」とおっしゃる程の読書家でいらっしゃいますが、多読の結果、こうなる人 (のらりくらりと話題だけが豊富な永江朗氏) も、ああなる人 (単純明快で一言にがつんと重みがある千田琢哉氏) もいるんだなと、興味深く比べてしまいました。

  • 読書、というとなんだか高尚なイメージを持たれてるような気がするけど、別にそんなんじゃなくて食事と同じようなもん。

  • 読書がテーマのエッセイ。

  • 歯磨きに30分くらい時間かけてて、その間に読書するらしい。

  • エッセイ集です。
    歯磨き読書、逆さ読み、ブックカバーのこだわりなど、思いもつかないような読書の楽しみ方を発見できました。

  • 索引読書は恩師に教えてもらった読み方に似ていて、ちょっとおもしろかった。

  • 「歯磨きしながら本を読む」「文末だけに線を引く」「ドンキホーテ全巻を読破しようなんて考えない」...など独特の考え方や名言が多く,読書についての固定観念を覆してくれる本.速読とか知的生産とか,肩肘はって読書をしていた中で読んだだけに,とても気が楽になった.

  • 本好きの著者の、本の読み方を語った本。
    楽しく読みました。
    あんな読み方、こんな読み方、どこで読む、どんな時に読む、ホント、いろいろ。
    私ももっともっと読書の時間作れそう、なんて思いました。

    書店巡りの項が、興味深かったです。

  • 逗子図書館にあり

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著者プロフィール

1958年生まれ。ライター。書籍輸入販売会社のニューアート西武(アールヴィヴァン)を経て、フリーの編集者兼ライターに。90~93年、「宝島」「別冊宝島」編集部に在籍。その後はライター専業。「アサヒ芸能」「週刊朝日」「週刊エコノミスト」などで連載をもつ。ラジオ「ナルミッツ!!! 永江朗ニューブックワールド」(HBC)、「ラジオ深夜便 やっぱり本が好き」(NHK第一)に出演。
おもな著書に『インタビュー術!』(講談社現代新書)、『本を読むということ』(河出文庫)、『筑摩書房 それからの40年』(筑摩選書)、『「本が売れない」というけれど』(ポプラ新書)、『小さな出版社のつくり方』(猿江商会)など。

「2019年 『私は本屋が好きでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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