- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591084281
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩が書いた「魔法人形」は、児童小説の「少年探偵団」シリーズのひとつです。この小説に出てくる少年探偵団は、名探偵明智小五郎の弟子である小林少年(小林芳雄)を団長とした探偵団です。少年探偵団シリーズの多くは少年向けの雑誌で連載されていましたが、「魔法人形」は少女向け雑誌の「少女クラブ」で連載されました。そのこともあってか、この作品では女の子にとって身近なものである「人形」がテーマになっていて、小林少年だけではなく、明智小五郎の姪であるマユミ(花崎マユミ)も活躍しています。
この小説の良いところは、児童小説でありながら、大人が読んでも不気味でゾッとするような描写が多いので、大人でも楽しむことができるところです。小さい頃の自分と重ねながら、登場人物の気持ちになって読むことができます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スリル満点で面白かったです。
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マユミさんがどんどん活発になっていく…誰か彼女を止めてあげて……。
ポケット小僧がマユミさんを慕っているのが微笑ましいです。
紅子人形とユリ子は同一人物なのでしょうが、手や顔を人形のように模していた方法など詳しく書いてくれたらよかったな。
戦後、親や家族を失った身寄りのない子どもたちがたくさんいたということを学校では簡単な文章で習うのみで、実際どのような暮らしをしていたのか、どのような人生を送ったのかよく知らないでいます。
少年探偵団シリーズにはそのような子どもたち、文中ではチンピラ隊と呼んでいる、がたびたび登場します。
チンピラ隊が登場するたび、この子たちの存在をどのように捉えれば良いのか少し考えてしまいます。
当時、子どもたちに大人気あったであろうこのシリーズに登場するということは、それだけたくさん存在したのだろうと思いますが、同年代の子どもや社会はその存在を、またチンピラ隊のことをどのように受け止めていたのだろう?と思います。
いずれにせよ、乱歩がそのような子どもたちの存在を無視せず、心強い協力者として、時には小林君以上の活躍をするキャラクターとして描いていることから、彼が身の上で分け隔てることなく、子どもという存在を温かい目で見ていたのかな?と感じています。 -
等身大の人形が送られてくる。
現代では大人の話題になりそうだ。-
だいさん、こんにちは。
これ「ビブリア」シリーズに、登場していましたか?
やはり、乱歩の本の表紙は怖い感じがしますね。だいさん、こんにちは。
これ「ビブリア」シリーズに、登場していましたか?
やはり、乱歩の本の表紙は怖い感じがしますね。2014/04/18 -
nico314さん
こんにちは
ビブリアには、なかったのじゃないですか?
この小説は亜流のような気がします。nico314さん
こんにちは
ビブリアには、なかったのじゃないですか?
この小説は亜流のような気がします。2014/04/18
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少年探偵団は全部読んだと思っていたが、どうやらこれは未読だったらしい。懐かしい文章とこの雰囲気。いま読んでもなかなかだが、この作品あたりはかなりマンネリ化してたんだろうなぁ、とつくづく思う。