いすがにげた (絵本のおもちゃばこ)

  • ポプラ社 (2005年8月1日発売)
3.61
  • (7)
  • (12)
  • (14)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 120
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591087756

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 〝「おや、まあ、椅子がない!」 お婆さんは声を荒げました 「まったく、呆れたもんだ。椅子の分際で、逃げようなんて」 お婆さんは必死で追いかけて、苦労の末、逃げた椅子を捕まえました・・・お婆さんは、椅子の背もたれに手をかけて「おまえとは、ずーっと一緒に暮らしてきたんだねえ。来る日も来る日も、同じところで、じっとしてたんだもの。逃げ出したくもなるだろうさ...いいよ、何処へでも行きたい処へおゆき。もう追いかけたりは、しないから。さあ」・・・〟長年連れ添った椅子とお婆さんを、迫力ある絵で迫る人情小噺です。

  • 力強い個性的な絵にまず目を奪われました。
    お婆さんが椅子を捕まえることに無我夢中で、初めのうちは「椅子のぶんざいで」「とっちめてやる」という気持ちだったのが、ふと我に帰って空を眺めているうちに、これまでの時間を振り返り椅子に感謝の気持ちを持つようになります。
    自然を楽しむ心の余裕までできて、読んでいるこちらも肩の力がふっと軽くなるように感じました。
    VS椅子、じゃなくても日常でそんなことってあるような気がして、ほんのり心が温まる物語でした。

  • おばあさんが家の前に置いておいたイスが逃げ出した
    急いで追いかけるおばあさん
    やっとこさ捕まえてみたものの、今までのことを思い返すとイスはずっとおばあさんを座らせてくれていた
    旦那さんがイスを作ってくれ、それからずっとおばあさんと一緒だった
    おばあさんはイスを送り出すことにした
    イスを見送ったおばあさんが家に帰ると、そこには!
    読み聞かせ時間は8分ちょっとです

  • 良かった

  • 8'00"

  • 2-1 2009/04/15

  • 6分

  • ヨーロッパの昔話風だけど創作童話なんだって。おばあちゃんと生涯を共にした椅子が、突然走り出した理由は結局よくわからない。おばあちゃんが言うようにずっと同じところにいたからなのかな。

  • 4-591-08775-1 40p 2006・5・? 3刷

  • ナンセンスでありながらも,人生を振り返るという深イイお話。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1929年東京都生まれ。コピーライターとして活躍後『こりすが五ひき』で講談社児童文学新人賞佳作入選。「きつねのこ」シリーズ(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞など受賞多数。子どもやそのまわりのおとなたちの姿をあたたかく、真摯に描いた多くの作品が愛され続けている。2018年逝去。

「2018年 『おばあちゃんのわすれもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森山京の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×