プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 148
感想 : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591087916

作品紹介・あらすじ

マフィアの恋人のために逮捕され、連邦女子刑務所に入った"私"。そこには、数々の想像を絶するドラマがあった。24歳の日本人女性、驚愕の獄中ドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ留学中にできた恋人がロシアンマフィアで麻薬売買の関与を疑われ、逮捕された女性の実話です!こんな話を読める機会なんてなかなかないので、著者に感謝です!刑務所の中はさすがアメリカ!様々な国籍の方がいたようです。その中でも印象的だったのは、ラテン系や黒人の方は謂れのない罪で刑務所に入れられることも多く、親戚や家族の誰かに刑務所で会うという話。テレビで報道されていないだけで、アメリカには人種差別が昔から今もなお当たり前のようにあるんだなと感じました。思っていたよりも自由な刑務所の中に驚きました!

    • 零番目の趣味さん
      こういう本は、なかなかないですよね。著者に感謝
      こういう本は、なかなかないですよね。著者に感謝
      2019/02/20
  • ニューヨークに暮らす20代の私は、ある朝、突然FBIに逮捕された。麻薬密売組織に協力したという、身に覚えのない容疑だった。

    連邦女子刑務所で約2年間、服役した著者の体験談。
    日本の刑務所に比べれば、おそらくはかなり自由のよう。
    ポジティブに悲壮感なく書かれており読みやすかった。

  • 日本人の女の子がアメリカの刑務所で過ごした22か月について書いたノンフィクション。

    本人がポジティブでさっぱりした性格のようで、軽い文体のとても読みやすい文章で綴られている。

    お菓子食べたりオシャレしたりと自由すぎる刑務所に驚いた。これじゃみんな反省しないと思う。そして沢山登場する囚人達を面白おかしく書いていて、けっこう笑えました。

    囚人同士の友情というか助け合いもあったりして、泣ける場面もあります。

    知らない世界を垣間見れる、とても面白い本でした。

  • アメリカ留学中に、カレシのせいで実刑をくらっちゃった日本人の女の子の実体験。
    「自分の置かれた状況で、ベストをつくす」ことの意義がよく分かる感動作。
    つかアメリカ恐いよ!つき合う相手は考えよう!
    【熊本大学】ペンネーム:T-top

  • チヤホヤされて生きることのみを考えて生きてきた
    軽薄な女性が見た”地獄”。
    読み始めた時点での印象がこれだった。

    だが、著者の書く(失礼ながら)バカっぽい文体が良い方に作用し、
    「私だけが体験した武勇伝」のような力みが無く読み易い。

    留学を考えている女性は一度読んだ方が良い本であると言える。

    「ニューヨークは、”自分の身体は自分で守れ”だけではなく
    ”他の誰かを陥れても生き残れ”という街」
    「ニューヨークに住んでいることだけで満足してしまう日本人が多い」など
    著者が刑務所に入る前に聞いてきた話は
    良いクスリとなりうるだろうし、
    「自分が売買をしていなくても、
    ドラッグ・マネーで飲食をもてなされたのだから同罪」という
    米検察の見解は非常に的確。

    日本人女性は、「食をもてなされる」ということについて
    もう少し真剣に考えるべきだ。

    それにしても、連邦刑務所の内部の事情が本に描かれている、ということを
    米国当局は察知しているのだろうか。
    少し余計な心配をしたくなった。

  • これが現実なのか?!
    というような、人生の歯車がまわりまわってひょんなことから無実の刑務所行き 決定
    悲劇と思ったら、思わず仲間にはいりたくなるようなコミカルで楽しい話が満載で…
    でもそれだけじゃない
    非現実な現実世界が面白い。
    だから人生はおもしろい!

  • ロシア・マフィアの恋人のために逮捕され、アメリカの連邦刑務所と州刑務所に22ヶ月間過ごした24才の女性の物語。刑務所モノは映画化もされた花輪和一「刑務所の中」(青林工藝舎)が傑作だったし、最近では中島らも「牢屋でやせるダイエット」(青春文庫)等結構好きなんだが、いやーアメリカの女子集刑務所の「ゆるさ」には、知識としては知っていたが改めて驚いた。弁護士が言う、「大学の寮みたいなものだから・・」というのはたぶん正しい。ただし、寮生は麻薬の売人だったり、殺人者だったり・・・まあいずれにしてもただ者ではないわけで、その人生はいずれも凄まじい。

  • アメリカでは、幼馴染の誰かと刑務所で再会するのは
    割とありふれたことだという記述に戦慄。
    刑務所に入る人間の絶対数も相対数も日本の方が
    明らかに低いんだろうな。
    入所する理由のほとんどが生活苦から来るもので、なんとも切ない。
    本当に色んな人が色んな事情で収監されて、
    その中で小さいコミュニティが出来て、機能しているという点が
    自分が知ることはないだろうことで、興味深かった。
    ほとんどにおいて飄々としている筆者はすごいな…。
    アメリカの刑務官の緩さはいいんだか悪いんだか。
    出所名簿に名前が載ってなかっただとか、
    持ち込み可能なものを不可と言ったり、
    内職なども割りと見てみぬふりをしてくれたり、
    その一方で出所した後ピザをおごるのが慣例となってたり…。
    FBIもパスポート無くしたとかひどすぎるなー。

  • [おもな内容]
    憧れのニューヨークで暮らす普通の女の子がFBIに逮捕されます!
    彼女の恋人はロシアンマフィアで大物ドラックディーラーであり、
    共謀者とされてしまったのです。
    彼女が刑務所生活の中で様々な人々と出会い、奮闘していく話です。

    [おすすめの理由]
    この本には、懲役57年のアメリカンギャング、体重200kg以上の
    ケンカっ早い懲罰常習者達が登場します。
    日本の刑務所よりもかなり自由で著者の有森さんはこの暮らしを
    気に入っていたようです。
    受刑者でなければ、知ることのできないところが、とてもわかりやすく
    書かれています。

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