くまの子ウーフ: くまの子ウーフの童話集 (ポプラポケット文庫―くまの子ウーフの童話集 (001-1))

著者 :
  • ポプラ社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591088708

感想・レビュー・書評

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  • 小学校低学年のとき国語の授業に登場した『くまの子ウーフ』今日もう一度ウーフに再会するまでのとてつも長いあいだ、わたしにとっては正直苦手なくまの子だったんだ。ウーフが苦手って珍しいかな。

    なんにでも疑問をもって、そのくせ知ったかぶりしたり。すぐキツネ君(そうだツネタだツネタ)にだまされて。じぶんはおしっこでできてるのかなんて不安になったり。

    このくまの子くんがあまりにも無邪気に素直にじぶんの気持ちや疑問を相手に尋ねたりじぶんで考えぬいたりするのが、とっても苦手だった。

    わかってる。人見知りで自分の気持ちをうまく表せない。おまけに表情も乏しくてすぐに泣いてしまう。そんな幼い頃のわたしには眩しすぎたんだ。眩しすぎて目を背けてしまうことしかできなかった。

    もう一度手に取った今日。読み終えたわたしにウーフは意外にもとっても愛らしい笑顔を見せてくれた。いや違うな。くまの子が見せる愛らしさは今も昔も変わっていない、そのことが今のわたしにはちゃんとわかるのだ。ウーフは全く変わっていないのに、今度はウーフとちゃんと目を合わせられるわたしがいる。ウーフのおかあさんのおおらかさとあったかさに反省と尊敬の念を抱くほどわたしは年をとった。

    あの頃のわたしは何とか頑張ってきたのだ。今更ながらそう思う。今のわたしがいることがその証だね。全然しっかり出来てなくて怠け者でどんくさいままのわたしだけれど、幸せな家庭を持つことができたよ。ありがとう、あの頃のわたし。踏ん張って生きてくれて。

    ずっとずっと待っててくれる世界。それが本の中にあることに気づいたよ。童話の世界は、子どもにとってやっぱり必要な世界なんだと思う。いつでもどんなときでも、どんな自分になっちゃったとしても、ちゃんとそこで待っていてくれる。

  • 絵本から卒業したての頃によさそう。ウーフの素朴な疑問がこどもらしくて面白い。

  • おいっこにあげようと先読み。
    もともと、「こくごの時間」雁須磨子で懐かしいっよみたいっとおもったのがきっかけ。
    ウーフはおしっこでできてるか?が可愛い。
    ぼくはぼくでできているって、かなりの名言。
    ひらがなでわかりやすいことばで、かんがえさせられることが書かれている。愛すべき本を愛すべきお子に、さいしょは意味がわからなくても、いつかじぶんでページをめくって読んでほしいな。

  • んーと。
    結局この絵本を読んでどんな感想を書けばいいのか、わかりませんでした…。

    星の王子様みたいなそんなに深い話ではなく、単純にほっこり児童書です。仕事の合間の10分休憩のときに少しずつ読み、一息つく感じでしたね。

    本自体は30分くらいで読み切ることができました。
    ウーフの感性は、子どもの素のままの感性なんだろうなぁと感じます。全く難しいことを考えず、ストレートに読みぬいて、そのまま本を閉じました。

    難しい考察考えなくても、こういうのもいいですよね。

    (おつ)


    【推薦人より】
    児童文学や絵本をよく読みます。読み返す、ということもあるし、子どもの頃出会えなかった本を新しく読むこともあります。
    たまに読んでいると「なんで子どもの本よんでるの?」と聞かれます。そういう時「子ども向けっていうだけでナメてると、とんでもないですよ。」ってニコニコしています。
    「本当に時間の無駄をしたな。」という本は大人向け子ども向け限らず存在する。ではなぜ「面白い。読んで良かった。」と思う本が「子ども向けの本」というだけで大人から「存在しない」ように見られてしまうのだろう。
    すごいもったいないことしているなぁって。

    何が言いたいのかと言うと、「楽しいものは楽しいよ。」ということです。

    この「くまの子ウーフ」は子どもの本で小さい時読んだことのある人も多いかなと思ったけれど、大人になってつかれた時に読み返すと癒やされるし、ハッと気がつくこともあるので推薦しました。
    もし、くまのプーさんと比べると…という話がしたければ、この次の童話集「こんにちはウーフ」や「ウーフとツネタとミミちゃんと」の解説に詳しく載っているので、そこを見てみて下さい。私は、自分で体験して自分で気がついてちょっとずつでも自分の力で成長していくウーフが大好きです。
    引用文はたくさん出したいけど、インパクトのあるやつだけだそうっと。

    (ブクロ)

  • 小学生の頃、学校の図書室で何度も読んだ本。
    ふとしたきっかけで再会したので購入。
    懐かしいなあ。
    かわいいなあ、ウーフ。
    ほっこりします。

  • 小学生の時の国語の教科書に載っていた懐かしの作品。
    という意識しかなかったのですが、読んでみるとなかなか哲学的。まあ、教科書に載っていたのも、自分が何で出来ているのかを考える話だったのですが。本当に大切なものとは何か、他人と自分を比べること、などなど得てして窮屈になりそうな内容を、のんびりしたウーフの目を通して見るので判り易くなるんですね。一生懸命に物事を考えるウーフの姿が愛おしいです。

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著者プロフィール

神沢利子 訳・神沢利子(かんざわ としこ)1924年、福岡県生まれ。北海道、樺太で幼少期を過ごす。文化学院文学部卒業。詩、童謡、絵本、童話、長編と、さまざまなジャンルの児童文学で活躍を続けている。61年に『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)を出版後、『くまの子ウーフ』(ポプラ社)、『ふらいぱんじいさん』(あかね書房)、『銀のほのおの国』など次々に出版。『流れのほとり』で日本児童文芸家協会賞、『タランの白鳥』(以上、福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞大賞など、多数の賞を受賞。絵本に『ぽとんぽとんは なんのおと』『いいことって どんなこと』『ちいさな き』『鹿よ おれの兄弟よ』(以上、福音館書店)など多数の作品がある。東京都在住。

「2015年 『おばあさんのひっこし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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