- Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591089316
感想・レビュー・書評
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0130
2019/08/15読了
大好きなシリーズ。
基本は子供や動物との微笑ましい話なんだけど、たまにある大人のホラーというか、不思議な話がすき。
しらないどうしは微笑ましくもあり怖くもあり切ない話。
ほたるのゆめは絵的には美しいけど、怖かったなあ。帰ってきてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
忘れてはいけない人・物・出来事があると教えて頂いた気がします。
ところで私が小学生時代に読んで強く記憶に残っている本『チョコレート戦争』『大当たりアイスクリームの国にごしょうたい』『さとるのじてんしゃ』は偶然にも全て絵が北田卓史さんなんです。温かい北田さんの絵がお話の世界に引き込んでくれるのでしょうね。
すっかり大人になってもまた北田さんの絵に引き込まれてしまいました。 -
松井さんの空色のタクシーはまだまだ走ります。星を渡り、蛍の夢の中を走り、ねずみのお嫁さんを乗せたり、子だぬきの兄弟を乗せたり……にんげんとどうぶつ、現実と幻想……そんなくだらない区別なく、松井さんはいつでもお客様を目的地まで送り届けます。
「しらないどうし」でブワッと泣いてしまいました。一作目の「すずかけ通り三丁目」もそうだったけど、あまんさんの作品はよく戦争のことを描くのですが、もうこの話はほんとね… 松井さんも戦争のことを知らないお客さんに思わず教えそうになったっていう描写もあるのですがそこもブワッと来ました。「お客さん、きいてください。いま、車が走っているこの道は、三十三年前のきょう……」
さいごの「雪がふったら、ねこの市」も好きですね~松井さんが昔飼ってた?チャタロウって猫が「ぼくも二種免許を取りまして~」とか言う辺りがすごくシュールで思わず笑ってしまったw
「ほたるのゆめ」の「夢の中に閉じ込められるって?」って珍しく松井さんがぞっとするところがあるんですが、解説でも松谷みよ子さんが何か書いてたと思うけど確かにこれ怖いですよね。
松井さんのシリーズはこの三冊しかないので寂しい…もっと欲しいな。でもまさか、旦那さんの看病をしながらの編集作業(執筆だったかも)だとは知らず…。「辛い時にこそ明るいものが書かれる」って松谷さんが解説で書いてた。。。当時のあまんさんは、それはそれは大変だっただろうけど、きっと松井さんの存在に作者のあまんさん自身も励まされてたと、思います。 -
「車のいろは空のいろ」シリーズ三冊目。著者の描く「人間的な生活を営む非人間」は、私達の隣人の姿でもあろう。 とすれば、松井さん=隣人の喜びや悲しみ(稀に作中に太平洋戦争が出てくる)を共に分かち合う人。
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『車のいろは空のいろ 白いぼうし』のお話は、国語の教科書でおなじみですね。
白いぼうしのシリーズとは知らずに借りて来たみたいですが・・・