- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591097670
感想・レビュー・書評
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とくにやりたいことがなく、気がつけば先生になっていた。生徒は可愛げがないし、同僚とのつきあいも面倒だ。それでも“センセイの日々”は続いていく…。第18回小説すばる新人賞受賞作家が描く“フツーの教師”の青春物語。
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予備校講師から私立高校の教員になった主人公は年齢の割に醒めている。
その距離感が生徒にはむしろ魅力なのだろう。
ただその醒めた目には理由があった。生徒の自殺未遂に思わず本音が出て……。
あなどるべからず溝口先生。
現役の若い「センセイ」の「今」をよく捉えていると思った。
作成日時 2007年09月06日 21:15
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2007.11.12
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多分イマドキの学校の先生をそのままで描いている。
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完成されたオトナなんていないんだな。
誰だっていつだって成長できるって思った。 -
桐原は名古屋の私立高校で社会科の教師をしている。
仕事に熱意はなく、面倒な対人関係を極力避けようとする日々を送っている。
だらだら語られる彼の怠い本音がかなりリアルで共感した。
聖職なんて言われたって教師だってただの職業の一つでしかない。高校生の頃は思わなかったけれど、教師にもれっきとしたプライベートがあり、好き嫌いがあり、むかついたり、仕事は面倒だと感じることだって多々ある普通の会社員と変わらないのだ。
桐原の突っ込みや愚痴はテンポがよくて、さくさく読めた。 -
ちょっと文章のセンスあるサラリーマンがネットで公開している日記か小説みたいなノリで、コムズカシイところなしなところがよい。面白かった。