- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591098929
作品紹介・あらすじ
伯父さんのアメリカの家に、「魔女みたいなひと」が住みついてしまった!ぼくはずうずうしい「魔女」を追い出そうと、頼りない伯父さんといっしょにアメリカへむかった。ところが、いざその家についてみると、そのひとは人見知りで、やせっぽちで、正直で…、あの時、ぼくの知らない心がどきどき動きはじめた-。涙がとまらないすてきな恋の物語。
感想・レビュー・書評
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人に惹かれて愛するってこういうことなんだろうなって思った。チェリーのように甘酸っぱくて幸せで切なくて純粋なお話。でもどこか入りきれないのは、私の心が濁って澱んでいるからだろう。いつか心の掃除が出来たら読み返したい。
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緑の館に住む素敵な魔女モリーとショウタ。まるでハリウッドの映画になりそうな話、メルヘン。
妖精のような、少女のようでもある純粋なモリーに、心を洗われてしまいました。
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中学生の僕がアメリカで、老婆モリーと過ごした日々。甘酸っぱいチェリーパイが食べたくなる。みんなを喜ばせるのではなく、いちばん喜ばせたい誰かを喜ばせたい、と語るモリーの言葉が胸に響きました。
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少年時代の思い出と言って片付けるには,あまりにも心に刻まれた記憶.叔父と共に再訪したアメリカで,ショータは緑の家に住むモリーと出会う.魔女退治に来たはずが彼女の純粋さ,優しさ,思いやりに触れ,祭りや海賊船や花火の体験を共有することで絆を深めていく.読んでいて,妖精やハーヴェイ・ジュニア,チェリーパイ,魅力的なものに包まれた幸福な時間を過ごせて楽しかった.
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まさかと思ったけど、こうゆう形の愛もあるんだなぁ。素敵。
とても胸が苦しくなるけど、それと同時に駆け抜ける爽やかさがなんとも心地いい。
モリーの優しさ、可愛さ、そして奥深さ。ずっと読んでいたい。この世界から抜け出したくないと思いました。
いちばんかっこいいのは、自分のてのひらの中身を意識しないこと。
モリーの素敵さの真髄は、ここにあると、だから素敵なんだなぁと、しみじみと感じる本でした。 -
よかった!本当によかった!
胸が苦しくなるよさ。アメリカンカントリー風西の魔女が死んだかつ夏の庭。内容的には全然ちがうんだけど、あんな読後感。よかった。 -
少年と老女。舞台はアメリカ。さくらんぼの州。
魔女たいじに付き合って渡米したショウタは、ハーヴェイ・ジュニアを相棒にもつモリーに出会う。
70歳とは思えない無邪気さと自由なこころを持つモリーに、13歳のショウタは惹かれていく。
老女と青年の恋を読みたくてすすめていただいた。最初はちょっと違うと思いつつも、主人公のまわりの環境やモリーのキャラクタがおもしろくて読み進めた。すごく好きな物語だった。
冒頭に出てくるこいびとはプーカじゃなかろうな…と若干ハラハラしたが余計なお世話だった(笑)。
砂漠のトレイラーハウスは、どこまでも自由なイメージを与える。モリーのこころは自由な空にいる。チェリーパイ、食べたい。 -
いい本に出会えてよかった。
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初恋物語、なのかな。
通常の初恋とはうんと年の差のある、でも色あせない「少年時代の恋」の話。
少年のころ、ひと夏を過ごした「さくらんぼの州」を再び訪れた大人になった「僕」が、「何もうしなっちゃいない。消えることなどない」と夏を思い出すラストがしみじみと良かった。