- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591100028
感想・レビュー・書評
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中盤まではすごくおもしろかったのになぁ・・。
引き込まれて先が気になってぐんぐん読めた。
最後に近づいた時、
残りページの少なさに嫌な予感はあったけれど
あっさりすぎる描写で突然1人が亡くなり、
あれよあれよと終了。
ガンガン、緑ちゃん、佐久間さんたちの
描写ももっとあって欲しかったし、
いろいろ気になる部分は説明なし。
小路さんの作品は
こんな感じで後半肩すかしがけっこうあるんだけど、
なんだか読んでしまう。
結局好きなんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結構重要そうな場面が後日談みたいに流されているのが気になった。
メインの語り手が二人いて、呼び方も2つあって、過去と未来を行き来するせいか、最後まで2人を把握しきれなかった気がする。
いままで読んだ作品のイメージとちょっと違った。
かっこいいおじさん(おじいさん?)が出てくるのは共通? -
小路さんらしい小説。最後が切なかった。
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いろんな方が言われているように、後半部分の雑な感じは否めませんね。だけど、読んだあとに感じた焦燥感や恐怖の度合いがとても好きです。それから読んだ人はきっとおそらく、自分が小学生時代に戻ったらどうするだろう…と考えてしまいますね。笑
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かなり良い作品です。
中年から老年に近づく男二人のタイムトラベルストーリー。
最後の最後が慌ただしく感じたのがとても残念です。
ページ制限でもあったのかな? -
48歳のおじさん二人が寝ている間は小学5年生にタイムスリップ
彼らは過去に戻って昔死んでしまった同級生を救おうとするが・・・
すっごく面白かったのにラストは駆け足気味だったのが残念でした
小学5年生
中学受験で塾に通いだして大変な頃だったなぁ
でも、一日が今よりも長かった気がする
小学校も月~土まであって、土曜の昼に吉本を見るのが楽しみでしたーv -
大学に勤務する40代男性の二人、教授の三都と事務局長の安斎。
ある日、目が覚めると二人は小学生になっていた。
どうやら、意識だけが時間を飛び越えてしまったらしい。
1968年と2006年、1日過ごすごとに時間旅行を繰り返す。
そんな中、三都は安斎に提案する。
三億円事件が理由で死んでしまった同級生の女の子を救いたい、と。
んーーー、三億円事件なんて手垢のついた題材を用いたわりに、後半部分の雑な展開が、前半の高揚感を台無しにしている気がします。
歴史を改ざんすると、その後の世界に「歪み」が生じるというタイムパラドックスを扱って、同級生の女の子を救うということで生じる「歪み」に恐れながらも、どうしても救いたいという気持ちを押し通そうとする中盤までの盛り上がりに対して、協力者「ガンガン」の死や、三億円事件への介在結果はあっさりと流してしまっているのが本当に残念です。
後半部分をもう少し丁寧に描いていただければ、ラストの「喪失」を強く感じることができると思うのですが。
あと、プロローグが三都教授からはじまっているのに、いつの間にか視点の中心が安斎さんに移っているのも物語が落ち着かない印象を与えています。
なんというか二人のキャラクターの書き分けが微妙なんで、「え、いま、どっちの視点」とつい読み返してしまいました。 -
読まなくても良かった。汚らわしい二人が語り部。30p で放り投げたくなる。未練がましいし、愚痴ばかり。THE selfish だぜ。対照、反面、生産性の有る人だけが、清廉に映る。彼らは決して何も創造をしない。奪われること、失うことに抗うだけ。憤り、貪り、集り、無責任であることを本懐とする。まさに不逞の輩ですよ。怠慢・怠惰だし。不義理だし。さらに平気で人道倫理も逸する。あぁ、汚らわしい。共存共栄を知れ。と言いたいぜ。でも、彼らは現代の「日本人らしさ」の象徴なのかも知れない。とは思う。共感はできない。結末の「離れ」など誰もが経験し得る通過儀礼ですよ。それを恭しく語るところも、反吐が出ますよ。2006年が特にうざい。破綻すれば良いのに。 私は何故ここまでの雑言を垂れるのか。不思議である。
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<内容>1968年―。三億円強奪事件をきっかけに、一家心中で亡くなったクラスのアイドル里美ちゃん。寝て起きたら過去と現代を行き来する“ぼくら”は、彼女を救えるのか?ノスタルジックタイムトラベル小説。