ア-ト少女: 根岸節子とゆかいな仲間たち (TEENS’ENTERTAINMENT 2)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591101483

感想・レビュー・書評

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  • 新任の校長が進学に力を入れると宣言し、補修教室にするために部員4人の弱小美術部は部室を奪われてしまう。
    3年がいないため、2年で部長になった根岸節子は、ロケット花火を打ち上げ抵抗するが、それがアダになりますます校長から目の敵にされる。
    部室もなく、部活補助金も貰えず、自分たちでなんとか稼いでやる!と反撃に出るが…。

    美術部の生徒に紹介しようと読んでみた。
    こんな弾けた学園モノとは思っていなかったので、読後は爽快な気分。

    著者の花形みつるさんも中学、高校と美術部だったそうだが、道理で材料や製作過程など詳しく書かれているはずだ。しかも登場人物はみな有名な芸術家の名前を一部頂いている。

    実際には、こんな活動をすることは難しいだろうなぁ…花形さんが学生の頃には、こんな自由な空気があったのだろうか。

    元気がもらえる一冊だった。
    2020.7.28

  • 強烈かつバラバラの個性を持つ問題児たちが力を合わせて頑張る美術部小説。もちろん登場人物は女の子たちだけではありません。実在の芸術家が名前の元ネタになっているけど、一部キャラがちょっとそれに引きずられていた印象。読者対象が興味を持つ一歩になればいいのかもですが

  • 「大切なことをあきらめるのが嫌なだけなの。私、あきらめの悪いヤツだから」
    「突き抜けていて、バカバカしくて……、なんというか、崇高だ」
    「ボクは、これ、好きだよ」

    中学生のパワーは高校生とはまた違う。おそれを知らず。。こわいもの知らず。あたまでわかっていてもカラダが先に動いてしまう感じ。
    美術部のみんなに会ってみたい。野球部の黒田先輩にも。自分が中学生だったら、彼らのなかには入れなかったかもしれない。今なら……と思う。

  • ポプラ社のティーンズ・エンタテインメント・シリーズの一冊。
    2007年にポプラ社から出版されたアンソロジー、ティーンズ・ベストセレクション・シリーズ「Fragile こわれもの」の中に収録されていた同タイトルの短編の続編。
    その後の根岸節子の活躍と美術部の行方を知るためにはこの一冊を読まなくては、、、

    ポップな内容とノリのよい展開。学業優先で美術部を目の敵にする校長相手に、部室を奪われた中2のアート少女、美術部部長・根岸節子がぶち切れながら反抗開始。

    融通の利かない大人に対して、ピュアな気持ちだけで対抗する気弱な(?)少年少女たち。まるで役に立たなさそうな弱小部員たちが、意外な一面を見せて、支援の輪が広がるが、、、

    時おり作中で披露される美術に関するトリビアは、中学高校を通じて美術部長だったという花形さんのアート好きな一面が表れ出たもの。
    今後もさらにパワーアップした展開が期待できる内容だ。

  • 優秀だった3年生がいなくなり、廃部寸前になった美術部。
    仲間は、オタクにヒキコモリにハデハデメイクな生意気下級生!?
    ドタバタ青春コメディ

  • <art girl>
      
    カバー・扉イラスト/中村佑介
    ブックデザイン/矢野徳子+島津デザイン事務所
    ロゴデザイン/丸尾靖子

  • 意外と学ぶことが多かった。
    一口に“アート”とはいえ、絵や粘土細工に限らず、アニメ、ファッション、化粧もアートであり、日常のどこにでも“アート”は存在すると教えてくれるお話でした。
    私は登場人物達と同じ中学時代は美術部所属でしたが、遊んでばかりでろくに部活していなかったなぁ……(笑)
    その分、彼らが眩しいです。

  • 児童文学なので展開はゆるいんだけど、著名な美術家の名前を付したキャラはなかなか個性的だった。25分で読了。

  • おととい読了。気になってはいたものの、読むのは初めてな作家さん。
    うーん。ポップさ全面押しなの自体は嫌いじゃないのだけど、ストーリーのためな感じのする、ちょっと無理やりな展開が多くてなんとなく気持ちが醒めてしまった。梅原くんや青木くんの設定も、せっかく勢いで突っ走るかたちの展開なんだから、単なる要素として使うんじゃなくてもっと突き抜けてほしかったな。
    草間さつきで水玉は、正直ちょっとやりすぎだと思う…。

  • 中村佑介さんのイラストが可愛くて借りた。文体も題材もまさしくヤングアダルト向けって感じの作品。シャッターにそれぞれの絵を描くシーンが良かった。若者向けらしく読みやすい。2011/472

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著者プロフィール

花形みつる 編訳・絵
神奈川県生まれ。『ドラゴンといっしょ』で野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』で新美南吉児童文学賞、『ぎりぎりトライアングル』で日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、『徳治郎とボク』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。作品に「荒野のマーくん」シリーズ、『アート少女』『Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』など多数。

「2021年 『落窪物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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