ア-ト少女: 根岸節子とゆかいな仲間たち (TEENS’ENTERTAINMENT 2)
- ポプラ社 (2008年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591101483
感想・レビュー・書評
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新任の校長が進学に力を入れると宣言し、補修教室にするために部員4人の弱小美術部は部室を奪われてしまう。
3年がいないため、2年で部長になった根岸節子は、ロケット花火を打ち上げ抵抗するが、それがアダになりますます校長から目の敵にされる。
部室もなく、部活補助金も貰えず、自分たちでなんとか稼いでやる!と反撃に出るが…。
美術部の生徒に紹介しようと読んでみた。
こんな弾けた学園モノとは思っていなかったので、読後は爽快な気分。
著者の花形みつるさんも中学、高校と美術部だったそうだが、道理で材料や製作過程など詳しく書かれているはずだ。しかも登場人物はみな有名な芸術家の名前を一部頂いている。
実際には、こんな活動をすることは難しいだろうなぁ…花形さんが学生の頃には、こんな自由な空気があったのだろうか。
元気がもらえる一冊だった。
2020.7.28詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
強烈かつバラバラの個性を持つ問題児たちが力を合わせて頑張る美術部小説。もちろん登場人物は女の子たちだけではありません。実在の芸術家が名前の元ネタになっているけど、一部キャラがちょっとそれに引きずられていた印象。読者対象が興味を持つ一歩になればいいのかもですが
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「大切なことをあきらめるのが嫌なだけなの。私、あきらめの悪いヤツだから」
「突き抜けていて、バカバカしくて……、なんというか、崇高だ」
「ボクは、これ、好きだよ」
中学生のパワーは高校生とはまた違う。おそれを知らず。。こわいもの知らず。あたまでわかっていてもカラダが先に動いてしまう感じ。
美術部のみんなに会ってみたい。野球部の黒田先輩にも。自分が中学生だったら、彼らのなかには入れなかったかもしれない。今なら……と思う。 -
優秀だった3年生がいなくなり、廃部寸前になった美術部。
仲間は、オタクにヒキコモリにハデハデメイクな生意気下級生!?
ドタバタ青春コメディ -
意外と学ぶことが多かった。
一口に“アート”とはいえ、絵や粘土細工に限らず、アニメ、ファッション、化粧もアートであり、日常のどこにでも“アート”は存在すると教えてくれるお話でした。
私は登場人物達と同じ中学時代は美術部所属でしたが、遊んでばかりでろくに部活していなかったなぁ……(笑)
その分、彼らが眩しいです。 -
おととい読了。気になってはいたものの、読むのは初めてな作家さん。
うーん。ポップさ全面押しなの自体は嫌いじゃないのだけど、ストーリーのためな感じのする、ちょっと無理やりな展開が多くてなんとなく気持ちが醒めてしまった。梅原くんや青木くんの設定も、せっかく勢いで突っ走るかたちの展開なんだから、単なる要素として使うんじゃなくてもっと突き抜けてほしかったな。
草間さつきで水玉は、正直ちょっとやりすぎだと思う…。 -
中村佑介さんのイラストが可愛くて借りた。文体も題材もまさしくヤングアダルト向けって感じの作品。シャッターにそれぞれの絵を描くシーンが良かった。若者向けらしく読みやすい。2011/472