Lost and Found―さがしもの (teens’ best selections 16)

  • ポプラ社
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本棚登録 : 83
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591104774

作品紹介・あらすじ

見つかるまで、終われない。迷いと発見と宝探しのような日々-ふしぎに連鎖する新感覚アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • ・テーマは「さがしもの」
    ・主人公は中学生
    ・どこかの街が舞台
    ・と、もうひとつ・・・
    五人の作家が以上の条件で書いたアンソロジー


    中学生が主人公なだけあって、どの話もほろ苦くもあり切なくもあり甘酸っぱい感じ。爽やかなラストにちと気恥ずかしくなりながらも、素直にキュンとします。
    一番好きな話は、花形みつる著の「いっちゃん」。表面的にカッコつけつつもピュアな内面が可愛らしかったです。でも一番印象に残っているのは別で、長﨑夏海著の「夢のない眠り」。ちょっと不思議な感じもあり、なぜかしら強く残るものがありました。

    ここに出てくる子たちは皆、探しているのは物だけど、実は本当に探しているのは別の何かであり、一歩前に進んでいける力強さがとてもカッコよかったです。

    ラストの話は前の作品とのニアミスがあり、そこに全作品を通して登場する「もうひとつ」の存在が、なんだかすべての登場人物たちは同じ空を見ているんじゃあないだろうかという効果を生み出しているのではないかと思えました。

  • YA向け、5人の小説家による短編小説集。

    まず~
    「これらのお話のお約束ごと」と題して
    ・テーマは「さがしもの」
    ・主人公は中学生
    ・どこかの街が舞台
    ・と、もうひとつ・・・

    という条件付きで、5人の作家が競演。

    ハンカチの木 永井するみ
    いっちゃん 花形みつる
    アヴァロンを探して 香谷美季
    夢のない眠り 長崎夏海
    神様のさいころ 石崎洋司

    いずれも中学生がなにか「さがしてる」
    っていうか、生きてることはすべて「さがしてる」なのだと思うし、若い時期は特に「さがす」な。

    「Fragile―こわれもの」「Twinkle―ひかりもの」のシリーズも読みたい

  • 友情、恋愛、自問自答…楽しく読めました。

    ハンカチの木 
    いっちゃん
    アヴァロンを探して
    夢のない眠り
    神様のさいころ
    の5作が入っていて

    ハンカチの木は、中学の女友達。
    隠しているわけじゃないけど、目に見えているのに教えてくれない。だから教えてもらえるように仕向ける。
    私は中学ではなく、高校ででこんな体験をしました笑

    いっちゃんはヒーロー話。
    小さいころ、よく転ぶしバット振っても当らないのに、野球チームに入れてくれたいっちゃん。
    そのいっちゃんに、臨時講師として再開。
    でもそのいっちゃんは、幼いころ抱いていたヒーローじゃなくて、プリントの配り忘れはあるし、生徒になめられてるしで、ついに爆発。「それでも俺のヒーローかよ!」

    アヴァロンを探しては、漫画の回し借りからのトラブル。
    借りた漫画に感銘受けて、その漫画を買おうとしたら絶版で手に入らない…。それで机に置いあったから受け取ってない。そんな漫画知らない。と言っていたら、漫画の持ち主がアメリカへ。
    そのまま月日が経って、持ち主の女の子の弟から電話。
    姉が漫画を巡って自殺したという虚言を吐き、漫画に共感してくれたことがうれしかった。と持ち主は許して、机に置いた友達とぎくしゃくしていたから、その子とも仲直りしなよ。と天使のささやき笑

    夢のない眠りは、ちょっとななめ読みであんまり覚えてないんですが、女の子と帆船模型を買いに行きます。
    結局買わないんだけどね。

    神様のさいころはぎくしゃくした恋愛ものでした。
    小学校の同窓会で会った男の子と付き合うようになって、いっとき経ったらメールが30分後とか3時間とかで女の子はイライラ悩みます。
    そこでまた小学校の頃一緒だったけど、転校しちゃった男の子からさいころで決める。ことを教わりました。
    未来なんてわからないんだから。

  • 「こわれもの」「ひかりもの」に続くアンソロジー。
    五人の作家による、五人の中学生の「さがしもの」
    舞台は東京。小道具は空に浮かぶ白い飛行船。

  • 最後の偶然の話が好きだなぁ。サイコロで運命を決める。なんかドキドキワクワクする。何かに心が囚われたら、試してみようかなって思いました。4話目は少し難しい。何度も何度も読み返して、自分なりの答えを導き出すと面白いかもしれない。一話目は、なぜか最後うるっときました。青春だなって、綺麗だなって。友情だなって。懐かしさと、キラキラしたものが羨ましかったのかなんなのか。

    全てが繋がってる。
    その箇所を見つけると少し嬉しい。
    世界は、必ずどこかで繋がってるんだって、偶然は必然だって思わせてくれる一冊でした。ご馳走様。

  • やっぱり女の子が主人公の話の方が感情移入できるなぁ。
    ハンカチの木とアヴァロンを探してが、思春期の自意識と微妙な友人関係に揺れてて好き。
    特にアヴァロンなんて、ちょっとロマンチックじゃないか。

  • テーマは「さがしもの」
    主人公は中学生。
    どこかの街が舞台。

    5人の作家が以上の約束事で書いた小説。
    他の話ともちょっとずつ繋がりがあったりして、気づけると面白いかも。

  •  各章、一緒にドキドキしたり胸が痛くなったり、気分はちゃっかり同年代♪
     読むうちに「あぁ、そうか。こういうのもさがしものなんだろうなぁ」と思います。主人公達のちょっと背伸びした、斜めに構えたいような気持ちは、懐かしくてくすぐったい感覚でした。
     
     この五つのお話は、話の和が微妙に重なりあっていて、この場面は…この場所はという発見も面白いです。
     五話とも素敵なストーリだけれど、「いっちゃん」と「神様のさいころ」が
    お気に入りです。でも他の三話もとても良かった。
     読後はとてもいぃ~気分です。

  • 五人の作家があるテーマにもとずいて短編を書いたもの。

    ハンカチの木。
    一番共感できる作品。自分も中学から小説を書き始め、人に見られたくないという気持ちはよくわかる。当時を懐かしむ作品。

    いっちゃん。
    小説っぽいと思う。設定が実際にありそうだけどありえない。だからこそ読んでいて楽しい。

    アヴァロンを探して。
    経験済です。友人に漫画を借りたまま彼女は転校してしまい返せず。読みながらグサグサと何かが刺さった。

    夢のない眠り。
    第一印象は重い。光が少ないせいか、最後まで読んでも救われたかんじがしない。

    神様のサイコロ。
    続きが気になる話。なんか三角関係にならないかと期待してしまう。サイコロという小道具が好き。

  • 中学生が何かを探す話。
    そして見つけるかな・・・。

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プロフィール

東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業。『世界の果ての魔女学校』で野間児童文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞。主な著書に、「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『チェーン・メール』(講談社)、翻訳の仕事に『クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物』(講談社)、「少年弁護士セオの事件簿」シリーズ(岩崎書店)などがある。

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