Twinkle: ひかりもの (teens’ best selections 17)
- ポプラ社 (2008年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591104781
感想・レビュー・書評
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イラストレーション/菅野裕美
ブックデザイン/ZEN KAMABE詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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2016年では67冊 -
岐阜県から大阪府の茨木市に引越ししてきたミノリ。
濃い関西弁とクラスの持つノリに渦のように巻き込まれ押し包まれ取り込まれ、コテコテにできあがっていく新しい友人関係を瑞々しく描く『バラの街の転校生』
友達のお父さんのコネでTV出演のチャンスを掴むものの、直前で水口は足を骨折。入院する羽目になる。
水口とるりりの代役で出たのは、水口の小学校の時の相方、キエ蔵とその弟のコンビだった。
落ち込む水口に、同室の入院患者のお姉さんは――『Fragile ―こわれもの』収録「あたしの、ボケのお姫様」の続編、『めっちゃ、ピカピカの、人たち』
所在無い時間を、なにかに入れ込むこともなく、誰かに踏み込むこともせず、なんとかやり過ごそうとしている少年たちのちょっとした冒険譚『roleplay days』
両親の離婚で奈良に住む祖父と一緒に暮らすことになったヒカル。
初めて大仏殿を見て心揺さぶられ、泣いていた彼に声をかけてきたホタル。
ヒカルはたちまちホタルに恋をするが、ホタルには秘密があった。
不器用で短い夏の恋を描く『蛍万華鏡』
夏の傾いた太陽の光を受けて、宝石をばら撒いたように煌めく濃紺の海。
その光の中で「再会」する久と健一。
小学生時代の思い出。するはずじゃなかった喧嘩。突然の別れ。
ずっと渡せずにいた大切なもの。
ずっと伝えられなかった大切なこと。
ずっと自分のことを覚えていてほしいと思う友達に出会える僥倖を描く『光る海』
関西のどこかが背景であること。
主人公が中学生であること。
話のどこかに「ひかりもの」という言葉が出てくること。
それと、もうひとつ……。
『Fragile ―こわれもの』から派生した青春アンソロジー。今回は関東編と関西編にわかれ、この『Twinkle ひかりもの』は関西編。 -
「関西のどこかが背景であること」「主人公が中学生であること」「お話のどこかに「ひかりもの」という言葉が出てくること」という規定で、5人の作家が書いたアンソロジー。
前作「こわれもの」の続縁で、関西編といったところらしい。(関東編は「さがしもの」)
寮美千子作品と香月日輪作品が読めて幸せでした。
令丈さんの短編も、前収録作品の続きで、おもしろかったです。
収録作品
後藤みわこ「バラの街の転校生」
令丈ヒロ子「めっちゃ、ピカピカの、人たち。」
ひこ・田中「roleplay days」
寮 美千子「蛍万華鏡」
香月日輪「光る海」 -
2012/6/1
borrow a book from Osaka Prefectual Central Library
後藤みわこ 「バラの街の転校生」◎
令丈ヒロ子 「めっちゃ、ピカピカの、人たち。」
ひこ・田中 「roleplay days」
寮 美千子 「蛍万華鏡」
香月日輪 「光る海」◎ -
請求記号:F/ト
資料番号:020191680
中学生が主人公で関西が背景となっている「ひかりもの」をテーマとした5話からなる短編集です。好きなことを語り合い,同じ時間を分かち合った初めての友達,親友。しばらく会わなくても,会った瞬間たちまち時間があの頃に戻っていく…そんな10代の姿を描いた物語です。 -
はじめは面白かったけど、関西弁風の語り口調に疲れてきた;