([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)

著者 :
制作 : 平井 憲太郎 
  • ポプラ社
3.87
  • (61)
  • (72)
  • (71)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 650
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106198

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • <b>『怪人二十面相』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    <b>『少年探偵団』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    <b>『妖怪博士』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    ああ、なんという不覚でしょう。
    名探偵のわなに、まんまとおちいってしまったのです。


    読者諸君は、それがなんのことだか、
    もうとっくにお察しのことと思います。
    そうです。明智探偵と名助手小林少年が活躍する
    江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが、
    手ごろな文庫判になって出版されていたのです。


    読者諸君はよもやおわすれではありますまい。
    このシリーズこそ、われらが少年時代にむさぼるように、
    そしてきそうようにして読んだ、
    あのポプラ社版とまったく同じものなのです。


    ああ、なんたることでしょう。
    柳瀬茂の表紙絵や目次のデザインがそっくりそのまま
    再現されているだけでもおどろくべき大胆さですのに、
    そのうえいっきに6冊まとめて刊行され、
    さらには映画の公開と読者プレゼントまでついてしまったのです。


    ああ、なんという用意周到な計画だったでしょう。
    二十面相の魔術には、いつのときも、一般の人の
    思いもおよばないしかけが、ちゃんと用意してあるのです。

         ・

         ・

         ・

    木造の図書室から借りだして胸おどらせながら読んだ江戸川乱歩が、
    シリーズものをつづけて読むおもしろさをあじわわせてくれた少年探偵団が、
    背表紙をならべて悦にいるたのしさをおしえてくれた黄金仮面が、
    全冊買いそろえいまは実家の書棚にねむる思い出のポプラ社版が、
    復活しました。6冊まとめて買って、文字どおりいっき読みです。


    帯のコピーには、

      「1億人のベストセラー」
      「今はもう手に入らない旧版のシリーズを忠実に再現」

    とあります。

    旧き良き時代の追憶にとどまらず、
    探偵小説の醍醐味をあじわうことができます。
    いまの子どもたちも、きっと“はまる”と思います。


    書誌情報をかんたんにしるしておくと、
    上の3冊が戦前(太平洋戦争前)の二十面相三部作にあたります。

    そして4作目、

    <b>『大金塊』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    が戦前さいごの作品で、二十面相が登場しないかわりに、

      ししがえぼしをかぶるとき
      からすのあたまのうさぎは
      三十ねずみは六十いわとの
      おくをさぐるべし

    というチョー有名な暗号文が金塊のありかを解くカギとなり、
    少年少女の心を(持ったおとなをも)ときめかせてくれます。

    この暗号、いまでもそらですらすらと言えるのがふしぎな気持ちです。


    戦後、

    <b>『青銅の魔人』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    で二十面相が再登場し、以後、シリーズが続々と刊行されていきます。


    ちなみに、第6巻であり復活二十面相の2作目となる

    <b>『サーカスの怪人』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    は、シリーズ中、怪人二十面相の来歴と本名が明かされている
    唯一の本だそうです。


    なお、上記「ああ、なんという不覚でしょう」以下の紹介文は、
    『怪人二十面相』からぬきだした文章を文体模写したものです。

    書きうつしてみて、小学校時代に耽読したシリーズの語り口が
    知らず知らずのうちにからだにしみついていたのがよくわかりました。

  • 初・江戸川乱歩。
    当時の子供たちがハマるのもわかる気がする。
    面白い。

  • 文庫で復刻したというので。

    小学生の頃、図書館で借りて
    わくわくドキドキしながら読み進めたものです。

    この表紙の絵や中の挿絵がまた
    不気味さを醸し出していて。

    要所要所に出てくる
    「読者諸君のことですから、もうお気づきのことでしょう」といったくだりに
    「エッヘン! 気づいていますとも!」とひとり得意気になっていたことなど、
    懐かしく思い出されます。

  • 大好きです。塔上の魔術師とか意味がわからなくて大好きです。

  • なるほど

  • 江戸川 乱歩 / ポプラ社

    怪人二十面相と最初に対決したのは小林少年だったんですねぇ。秘密の落とし穴の罠に嵌るという、昔よく流行ったなぁのパターンで、取り逃がしてしまうのですが。

    その後、明智小五郎との初対決になるんですが、明智探偵の計算ずくのピンチがあって、それを契機に、少年探偵団発足のエピソードもあって、ああ、こういうことだったのか。。。と改めて納得の一冊でした。


    (2009/5/26)



  • 初めて江戸川乱歩の本よんだ!

    すいすい読める〜。読者を巻き込むタッチの本はおもしろい。

  • 初めて怪人二十面相を読んだ。
    語り口から登場人物に魅力が感じられない。
    二十面相を義賊だと思っていたからかもしれない。

  • 新品@新宿紀伊国屋

    表紙が怖くて手を出せなかった小学生のころ。

    K-20がおもしろかったし、
    江戸川乱歩の本を読んでみたかったのでついに手を出した。

    これ、小学生のころ読んでおきたかったな。
    あのころ読んでたら、どうしようもないわくわく感に浮かされて
    心から楽しかったと思う。

    その上で今読んでたらなつかしいわくわく感で
    感動すらしそうな。


    でも残念ながら22歳にして初めて読んだので、
    そこまでではなかった・・・

    グーニーズ観た時もそんな感想を抱いた。


    わたしも大人になってしまったなー。

  • このシリーズ、6冊すべて買ってしまった…

    小林くんがどういう経緯で明智さんのところにきたのかが気になります。

    個人的には、もと浮浪児で、仲間のオンナ的存在だったところを、何か事件で明智さんと知りあい、その明晰さに惚れて小林少年が押しかけ女房、が萌えますが。
    明智さんカミさんいるよね…

全86件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)のその他の作品

江戸川乱歩の作品

ツイートする