([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)

著者 :
制作 : 平井 憲太郎 
  • ポプラ社
3.87
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  • (7)
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本棚登録 : 650
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106198

作品紹介・あらすじ

十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた。変幻自在の愉快犯・怪人二十面相と名探偵明智小五郎、記念すべき初対決の幕が開く。

感想・レビュー・書評

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  • 『少年探偵』シリーズの第一作目。悪役怪人二十面相、正義の味方、明智小五郎と小林少年。事件は3つ。

    1.羽柴家のダイヤモンド強奪&小林少年による奪還
    2.修善寺の美術の館に住む日下部老人の美術品の強奪。怪人二十面相、明智小五郎に化け、まんまと老人を騙す。
    3.国立博物館から強奪。怪人二十面相&部下は、館長&当直と入れ替わり仏像等奪取するも、明智小五郎に逆転負け、まさかの怪人二十面相逮捕で終了。


    2013.6.30 『ビブリア古書堂の事件手帖4』で江戸川乱歩が取り上げられており、怪人二十面相/少年探偵団シリーズが無性に読みたくなって読む。
    2013.07.15 読了

  • 子供の頃大好きだった江戸川乱歩!
    この装丁が懐かしく図書館で借りて読んだら、大人でも楽しく読めるし子供向けなのはフリガナがふってあるというだけかも?

  • ある秋日、実業界の大立者である羽柴壮太郎氏宛てに、家宝であるロマノフ王朝時代の金剛石を奪うと、怪人二十面相からの予告状が届いた。犯行日は、家出した羽柴氏の長男である壮一が約十年ぶりに家に戻ってくる日であった。邸宅の周囲には、十重二十重の警戒を施し、壮太郎と壮一が最後の砦として宝石を守っていたが、実は壮一と思われていた人物が二十面相であった。二十面相は、まんまと宝石を奪って逃走したが、その際、次男の壮二のせいで怪我をしたため、今度は次男を誘拐して国宝級の家宝である観世音像を引き渡すよう要求する。要求に、警察に知らせてはならないとあったため、羽柴氏は解決策を明智小五郎に委ねようとするが、不在ゆえ、助手の小林芳雄が引き受けることになった。
     助手の小林少年は、自分が観世音像に化けて、二十面相の巣窟に行き、宝石を取り返すという妙案を思いつき、実行に移したが、二十面相に捕まって地下室に閉じ込められる。しかし、その地下室に小さな窓が存在していたことから、伝書バトを使って、警官に二十面相のアジト伝えることに成功し、二十面相は逮捕されることになった。そして、小林少年が勝利したかに思えたが、逮捕した人物はなんと二十面相が変装させたコックであった。
     うまく逃走した二十面相は、その後明智小五郎に化けて、日下部氏の古画を奪うという悪事を働き、また、明智小五郎が海外から帰国した際には、外務省の人間に化けて明智に近づき、国立博物館の美術品を略奪するまでの間、邪魔な存在である明智を拘束しようとした(なお、明智の拘束は失敗に終わる)。
     明智の拘束に失敗し、怒った二十面相は、その後、明智に恨みを持つ浮浪人を手下に加え、明智を誘拐することに成功する。そして、国立博物館の美術品を略奪する計画を実行する(方法は、少しずつ模倣品と入れ替えるという手法)。計画通り、全て二十面相の巣窟に渡ったが、唯一の誤算は、手下と思われていた浮浪人が明智で、誘拐した人物は、明智が昨年から有事の際の影武者として雇っていた替え玉であったことであった。したがって、計画は実行されたが、その手順や作戦、二十面相の正体や巣窟など全ての計画が明智に知られていたのである。明智の暴露がなされ、正体を見破られた二十面相は、美術館から逃走を図ったが、何かの時の手助けにと備えていた小林少年と羽柴壮二少年率いる少年探偵団に捕えられたのであった。

     少年向け読み物語であるということから、読んでいて推理しやすい(特に、羽柴壮一やコック、明智小五郎、外務省職員と二十面相が入れ替わっていることは早々に感ずることができるし、トリックもいたって単純)ため、少々物足りない。ただ、最後の明智の作戦には気づくことができず、感服したというのが率直な感想である。

  • 「怪人二十面相」  江戸川乱歩
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    十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた。変幻自在の愉快犯・怪人二十面相と名探偵明智小五郎、記念すべき初対決の幕が開く。
    「BOOK」データベースより
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    なつかしい!!
    金田一少年やコナンなど、今ほど探偵漫画がなかった私たちの子供時代。。
    そんな時代に、図書館でどーんと場所をとり、我々の心を魅了した明智探偵と小林少年&怪人二十面相。
    私、全部読んだ訳じゃないけど、このシリーズ大好きで、Kindleで売ってるのみてたら欲しくなって買っちゃった~。
    でもKindleじゃなくリアル書籍のほうがよかったかもー。息子にも読ませたい。
    Kindleだと息子には読ませにくい。。

    子供を対象にしてるし、探偵ものが一般化するずっとずっと前の時代の本なので、全体的に難しいトリックなんかはありません。設定も人間たちのコミュニケーションもチープです。
    ひととおりの探偵だとかトリックものに慣れ親しんで育ってしまった現代っ子には安っぽくみえるのかもしれない。
    それでも、現代の小学生くらいならまだまだ楽しんで読めるんじゃないかな~。

    私、隠し扉とか隠し部屋とか秘密の仕掛けがたくさんあるお屋敷が大好きなんですね。
    明智探偵シリーズもちょいちょいこういう秘密のお部屋がでてきます。それがもう子供心にワクワクだったんですよねぇ。
    この「怪人二十面相」は、明智探偵シリーズの一番最初ですけど、まだまだシリーズはたくさんあるんだよね。順番に制覇したいなぁ。。。

  • 江戸川乱歩が青空文庫に登場しだしたので読んだ。
    みなさんと同様、小学校の図書館なんかで読んだのを懐かしく思いながら読めました。
    今の小学生にも、読んでほしいなぁ。

  • ★3.5
    小学生の頃、学校の図書室にあった少年探偵シリーズが大好きだった。今となっては、どれを読んでどれを読んでないのかを覚えてないので、本作も初読の心境で読了。が、全体を通しての古風な文体、「読者諸君」等の呼びかけ、「ああ、何ということでしょう!」的な感嘆詞と、年齢を重ねてもワクワクする要素がいっぱいある。正直なところ、怪人二十面相の作戦はワンパターンで先が読める展開ではあるけれど、それでも不思議と惹き付けられる。何よりも、江戸川乱歩自身が楽しんで書いているような気がした。シリーズ全巻読了を目指す!

  • 少年向けの読み物であるが、とても面白かった。
    怪人二十面相は、高価な美術品や宝石ばかりを狙う変装が得意な盗賊。変装が上手なので、美術品などの所有者は、近づいてきた人物が怪人二十面相だとは気づかない。もちろん読者はその人物が怪人二十面相だと気づくのだが、登場人物らは皆、だまされていく。「ほら、やっぱりあの人が怪人二十面相だったじゃん」と誇らしげにつぶやいている。いつしか少年のような心で本を読んでいることに気づく。江戸川乱歩の書き方が、実に巧いのだ。

    それにしても、怪人二十面相の用意周到さには、つくづく感心する。

  •  江戸川乱歩で初めて読む作品。
     最初こそ、昔の作品でネタバレかと思ったが、読み進めるにつれ、先が読めず、面白くて、ワクワクして、感動した。
     名作で、今でも揉み続けられる理由が分かった。

  • 2016年6月の統一模試で四谷大塚から推奨された本(受付)

  • 読みやすかった

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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