([え]2-2)少年探偵団 江戸川乱歩・少年探偵2 (ポプラ文庫クラシック え 2-2 少年探偵)

著者 :
制作 : 乙一 
  • ポプラ社
3.67
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  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 599
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106204

作品紹介・あらすじ

「黒い魔物」の噂が東京中に広がっている。次々と起きる少女誘拐事件。そして篠崎家に認び寄る黒い陰の正体とは?「のろいの宝石」の言い伝えは本当なのか?数々の謎に名探偵明智小五郎と小林少年率いる「少年探偵団」が挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時にハマって何冊も読んだシリーズ。こどもがミステリーを楽しめるといいなと借りてきました。
    今読むと、伏線が単純で先の読める展開なうえ、穴を掘って地下へ逃げるトリックや親しい人にもバレない完璧な変装や腹話術を駆使したり、現実的には無理のあって子供騙しでなら楽しめるミステリーだと思いました。
    また、この話ではどうやって本物の門野老人を助け出したのかが書かれていないし、二十面相の隠れ家を明智探偵が部下の後を追って見つけたのも、二十面相との掛け合いをしていてそんなタイミングがなかったはずだし、文字であっさり解決しているけど疑問に残った点が多く、小学生時はこれに夢中だった自分に成長したなって思いました(笑)

  • 怪人二十面相から始まるシリーズにむしゃぶり付くことになる

  • インド人に化けるあたりは「そうはならんやろ」と思ったりもするけれど、冒険活劇だし…タイトルの少年探偵団が活躍するのは前半で、後半は明智と二十面相がメイン。最後に少年探偵団が仏像に化けて大活躍するけれど。そして前作よりも二十面相のうっかりに磨きがかかってしまったような…?小林少年は女装したり仏像になったり大変だな!!ラストの爆発、二十面相は滅びぬ!何度でも蘇るさ!!という気概を感じる。

  • 子供の頃は難しく感じたけど今呼んだら読みやすくて、自分の推理通りにはならなくて面白かった

  • これを本当に子供が読んでいたのか、、。

    現代では絶対に考えられないトリックのミステリー小説ですが、古い作品だからこそのツッコミどころのある面白さと特有の語りも相まったカオスな空気が好きでした。
    (乱歩本人は狙った訳じゃないだろうけど)

    たまに読み手に「読者諸君は、」と語りかけてくるのが堪らん。

    そして何よりも表紙のイラストがぐっとくる。かっこいい。

  • 小林、明智の攻撃!

  • 今回も二十面相と探偵団の戦いにワクワクしました。
    トリックがよく分からないまま処理されているところもありましたが、それはそれでいいと思いました!

  • 大人乱歩が面白かったので、子供向けの作品も読んでみようと思った。

    少年探偵団、怪人二十面相。名前は聞いたことあるけど、作品は読んだことない。

    面白かった。「少年探偵団を読んで、探偵に憧れた」っていう人をよく聞くけど、分かる気がする。自分が子供の頃に読んでいたら、絶対に何か影響されていたと思う。子供の頃に出会いたかったな…

    ところどころに入ってくる、「読者諸君、これはどういうことかお分かりかな?」とか「少年たちはこれからどうなってしまうのか」とか、メタっぽい言い回しが面白かった。昭和の児童文学ってこんな感じなんだねw

  • 子供向けにかみ砕かれて書かれているとはいえ、なかなか楽しい☆彡
    子供のころ、図書館にあったなぁ、たしかに暗い隅っこのほうに・・・と乙一さんのあとがきを読んで思いました。そのころ読んだら楽しかったかも。
    なにげにあとがきも楽しかったです。

  • 『文豪スレトレイドックス』を観てたら
    文豪の本を読みたくなります。

    読みやすい語り口ですいすい読めて、
    前半の黒い影のなぞが膨らんでいくところは
    ただ引き込まれて楽しめました。
    明智先生登場あたりから
    徐々に熱が冷めていき、、
    まぁまぁふつうに読み終わりました。

  • 思えば私の読書の原点は、「少年探偵団」だわ、それに
    なりたい者の原点も少年探偵団だわ‼️

  • (2020-02-28)

  • 怪盗二十面相のシリーズと忘れて読み始めて、どういうトリックなんだと思ってたら二十面相さんの登場で、そこからだいたいお話の構成が予測ついてしまった。でも子供向けだから、このくらいの分かりやすさがちょうどいいんだと思う。人が死なないのもいい。
    当時のインド人のイメージが、魔術を使うといった風なのが時代を感じる。あと、知らない人にほいほいついてっちゃう幼女。今なんかは、大人が小学生に声かけるだけで「声がけ事案」ってことで、犯罪の一歩手前みたいな扱いをされますが、当時はそこまで警戒されてないよね。
    土を掘って逃げるというパターンが多くて、二十面相さんどんだけ地下道作るん上手なんと思った。その手の仕事現場でめっちゃ重宝されるよ(笑)
    黄金塔の話では、小林少年の変装とは思わず、不気味な少女がてっきり二十面相側の人間だと思っちゃいました。四日前に雇ったって、めっちゃ怪しいやんって思ってたけど、まんまと私が乱歩さんの手口に引っかかってました。
    あと語り口が、ウルトラマンタロウとかレオの瑳川哲朗さんのナレーションを彷彿とさせて、その声で脳内再生されました(笑)

  • うーん、懐かしい。が、内容のほうはそんなに盛り上がらなかったなー。言葉遣いがいかにも時代がかっているのはツボだったけど。

  • 作家が自分好みでかなりあり。

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    「黒い魔物」の噂が東京中に広がっている。次々と起きる少女誘拐事件。そして篠崎家に認び寄る黒い陰の正体とは?「のろいの宝石」の言い伝えは本当なのか?数々の謎に名探偵明智小五郎と小林少年率いる「少年探偵団」が挑む。
    「BOOK」データベースより
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    明智探偵&小林少年シリーズの2作目。
    このシリーズはKindleで買うよりリアル書籍の方が子供も読めていいね。
    Kindleで買うのはもうやめよう。

    前回、1作目を読んだときには、懐かしさや面白さはあったものの、単純なトリックやわかりやすすぎる設定に「チープだなぁ」と思ってしまったのも事実。
    でも、1作目で雰囲気を思い出したことで、今回からは、より子供の感覚に戻りつつ楽しめた感じがします。
    こういうのは大人の感覚を維持したまま読んでも面白味がないので、小学生の感覚に自分を巻き戻して、素直~に読むスキルを養うのにいいね。

    大人になるとどうしても小賢しい視点になりがちだけど、楽しむためにあえて「小賢しフィルター」を外すっていう訓練ができてる気がする。

    今回もやっぱり秘密の通路が出てくるので、地下通路好きな私としては嬉しかった。
    いいよね、地下通路。
    掘れるものなら掘ってみたい。

    あと、読者が子供だからってのもあるけど、このシリーズは基本的に人が死なないのがいい。
    誘拐したり泥棒したりはするんだけど、悪人なりの美学があって、血なまぐさいことはしないから。
    ストーリーのメインは明智探偵と小林少年なんですが、クライマックスあたりで、少年探偵団が悪者をあっと言わせる場面があります。
    個人的にはその場面が一番好き!
    自分も探偵団だったら気持ちいいだろうな。

    世のお母様お父様がた、是非お子さまと一緒に読んでみてくださいな。楽しいよ。

  • 人間ドックの待ち時間に読もうと持参したが、面白すぎて、人間ドックどころではなくなってしまった。。
    昔の男の子は、ホームズ、ルパン、二十面相と、ポプラ社のシリーズを読み漁ったものだが、今の子供はどうなんだろう。ゲームばかりで、こういう本の楽しみを知らないとすれば、やはりかわいそうだな。

  • 怪人二重面相はルパン三世がモデルだというけれど、舞台設定が違うのでいまいちピンと来なかった。しかし読み進める上で、やはりルパンを彷彿とさせるものがある。気付いたら「このシーン、あのときのルパンの逃走方法と同じじゃないか」というようなつっこみを入れながら、童心に帰って読んでいた。

  • シリーズの2作目。
    明智探偵と少年探偵団の今回のお相手は「黒い魔物」です。
    黒い魔物のいたずらは、まるでコント。でも実際に遭遇したら怖いんだろうな。

    明智探偵によって、黒い魔物の正体が暴かれます。読み返して「二十面相、何してんねん。あんた相当な暇人やなぁ」とツッコミを入れてしまった。

    名探偵にしては詰めが甘い明智先生。実は二十面相との騙し合いを楽しんでいますよね。どの場面も私にはドリフの「志村、後ろ!後ろ!」状態でした。

    乙一さんの「あとがき」で、似たような遊びをしたなぁと、我が少年時代を懐かしむことができました。

  • ★3.5
    前作で警察に捕まったはずの怪人二十面相が、実はあれは替え玉でした!と見事に復帰。が、これまでの経験を活かして明智探偵に近づかなければ良いものの、わざわざ自分から会いに行ってしまう構ってちゃんで、怪人二十面相が無性に可愛く見えてきた(笑)。ちょっとナルシストで紳士的、血を見るのが大嫌いなところもポイント高し!それにしても、インド人=魔法使いというイメージが面白いけれど、当時にそういった風聞が本当にあったのかが気になるところ。明らかに怪人二十面相の生存を匂わせているので、次作での登場の仕方が楽しみ。

  • 「黒い魔物」の噂が東京中に広がっている。次々と起きる少女誘拐事件。そして篠崎家に認び寄る黒い陰の正体とは?「のろいの宝石」の言い伝えは本当なのか?数々の謎に名探偵明智小五郎と小林少年率いる「少年探偵団」が挑む。
    【巻末エッセイ/乙一】

  • 東京中を恐怖に陥れる謎の黒い怪物。顔がなく歯だけが暗闇に浮かび上がる。あるときは人の影に紛れ込み驚かす。少年探偵団の桂君が目撃した黒い怪物。墓場で消えた怪物。同じく少年探偵団の篠崎君の家の周辺で頻発する5歳くらいの少女の誘拐事件。誰かと間違われた少女達は無事に帰されるが。警戒する篠崎氏。篠崎氏が所有するダイヤを狙うインド人。篠崎君の妹・緑ちゃんを守るため替え玉を使う小林少年。しかし隠れ家に向かう途中秘書と運転手に化けたインド人に誘拐されてしまう。監禁され水攻めにあう二人。小林少年の落としたBDバッチから二人の行方を突き止めた少年探偵団。建物の所有者・春木氏に救われた小林少年。春木を怪人二十面相と見抜く明智小五郎。気球を使い逃げる怪人二十面相。人形を乗せた気球。怪人二十面相からの予告。大鳥氏が所有する黄金塔を狙う二十面相。明智小五郎の薦めで雇った少女。替え玉を飾り本物の黄金塔を地下に隠すように薦める秘書の門野。それを見つめる少女。物置小屋の火事。盗まれた埋められた黄金塔。明智小五郎の仕掛けた罠。怪人二十面相のアジトの美術室での対決。

  • 東京中に「黒い魔物」の噂が広がっていた。次々と起こる少女誘拐事件。そして篠崎家の宝石と愛娘に黒い影が忍び寄る。名探偵・明智小五郎と少年助手・小林芳雄君率いる「少年探偵団」が大活躍。。

    古くはルパンvsホームズ、現代なら名探偵コナンvs怪盗キッド…。名探偵と大泥棒の対決は百年以上も人々を楽しませてきた。江戸川乱歩の明智小五郎vs怪人二十面相も同じ。基本に立ち返ったような感じで楽しく読ませていただいた。

    2014年の読書もこれで終わり。今年は120冊読んでA評価はわずか4冊(前年比-3)、B評価で★5つは2冊(前年比-8)でした。

  • 「ビブリア古書堂の事件手帖」第4巻登場作

  • 黒い魔物の噂から始まり、誘拐事件に黄金塔を巡る攻防まで盛りだくさん。
    怪盗二十面相に明智探偵と少年探偵団が挑む。古い言い回し、子ども向けの物語の中にも
    ぞくっとくる一節がひかり、大人でも楽しめる。

  • 最後の仏像の変装は怖い。
    当時の薄暗さ成立っている仕掛けが多いなと今更ながら。
    今の明るい夜では二十面相も苦労しそうだ。

    小林少年の女装(挿絵付き)がある意味一番の見どころである。

  • 二十面相おもしろかったから、また出ないかと思っていたら出てた。小林少年の女装ってもっとシリーズ後期なのかと思ったら、結構早いうちに女装出てて驚いた。逃げる泥棒が空飛ぶのは、ここから来てるのか

  • これは私が小学生の時に図書館で借りた初めての推理ものです。小学生が読むものとしては字が小さく難しく感じたのですが、普段から探偵など人の心理を探るのに興味を持っていた自分にはとても刺激的な本でした。
    これを読むときっと推理が大好きになるとおもいます。

  • ちょこちょこ笑った

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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