RANK

著者 :
  • ポプラ社
3.11
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本棚登録 : 127
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591107119

感想・レビュー・書評

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  • 人を順位づけして監理する。落ちこぼれはリセットされ、障害者として別の人生を送る。それにより社会が維持されていく。

    独特の世界観の中に、人間が抱える闇、本質を的確に描き出している作品だと思う。

    残虐な描写が多いが、後味が全く悪くない。著者の表現力の高さには本当に驚かされる。

    もう映画化されてるのかな?まだなら映画化してほしい。



  • まぁまぁ面白かった。映画化されないかなあ。映画なら結構楽しく見れそうな気がします。

  • 語り口や人物描写は個人的に好きではないが、主題は良いと思った。ページ数半分で書いた方が引き締まってもっとよくなると思うな。

  • 事件ものを好んで読むわりには、理由もなくただ凄惨な場面の描写が苦手だ。
    佐伯と篠田のバディには、どうにも嫌悪感しか持てなかった。
    執行該当者である詩織を守り、逃亡をはかる春日にも共感はできなかった。
    というよりも、春日の考えていることが理解できなかった。
    男性だったら春日の行動がわかるのだろうか?
    とはいえ、終盤にかけての展開は攻撃的で楽しめた。
    一番印象に残った人物が一彦だというのも、我ながら少し面白かった。

  • 山田悠介みたい

  • 監視カメラの査定によって人間にランクが付けられる世界。ランク下位者は専門の警察の手によって抹殺される。

    未来に起こりそうなのかどうなのか、ちょっと微妙な世界で物語が展開していきます。

    たった一回寝ただけで命がけで女の人を守る春日さんはかっこいいと思う反面「不自然かなー」とも思いました。

    あと、かなり暴力的でグロテスクな表現が出てきます。苦手な方はご注意を。

  • 『地図男』に続き真藤順丈氏の『RANK』を読んでみた。
    近未来の日本において、統治システムが大きく変わりマイナンバーではないが、住民一人一人が様々な尺度によってランク付けされ、そのサポートとして世の中の隅々まで“眼”がありすべての人の行動が記録されその記録がRANKに影響するということになってしまった世界を舞台にした物語だ。RANK外になってしまった人は”執行官”によって処刑されるのだが、そういったひどい管理社会に耐えきれずに蜂起したグループとの熾烈なる戦いのお話が鮮やかに語られるが、暴力表現がかなり過激なので凄い小説だが、だれもが楽しめる小説ではないのも事実である。やはり凄い筆力を持った作家だ。

  • 例のPSYCHO-PASSぽい小説、といえば『未来警察殺人課』が筆頭だと思っていたらこちらもでした(サイコパスのが後にはなるけども)。ただこちらは圧倒的にバイオレンスものなので好き嫌いはあるかも。筆力はある、読ませる作家さんだとは思う。

  • 近未来、東京州では治安維持のため、一人ひとりをカメラで認識し、住民の順位を決めていた
    順位が下位の者は執行官により排除される
    春日、佐伯達の執行官は日々「強制執行」を行っている
    しかしこのシステムの陰で排除された人間の再利用がおこなわれていたり、いびつが目立ちはじめ、暴動が起きる
    何とか暴動を生き延び他州へ逃げた春日はいまだ逃亡の日々を送る

  • 面白いとは思うんだけど、疲れちゃった。

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。著書にはほかに『畦と銃』『墓頭』『しるしなきもの』『黄昏旅団』『夜の淵をひと廻り』『われらの世紀』などがある。


「2021年 『宝島(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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