- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591108406
感想・レビュー・書評
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食べ物の描写が良い。
根津近辺の風景を思い出しながら読みました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはり、さらさらと読むことができました。
家中界隈の楽しさ、季節ごとに合わせる着物の楽しさ、日本の良さもたくさん詰まっている一冊です。
ストーリーも、一番最後、よかったです。
懐かしい感情が思い出されて新鮮でした。 -
食べ物がおいしそうな本はすきやなあ。
不倫をそんなに美化したらあかん…あかんあかんと思いながらも、自分をちょっと彼好み女性に演出したり、逆にだめな女になってみたり、そのかわいらしさに夢中になって読みました。
主婦はちょっとした刺激をもとめてる?
食堂かたつむりの小川糸せんせ、やっぱり食べ物の描写が好きです。 -
裏表紙にタイトルの意味があり、男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子とある。タイトルがとても似合うお話でした。感情のごたごたはあえて書かず、けれど悲しい心情がよくわかり、途中涙。 いわゆる不倫関係だけど、そのドロドロした感じは出さず、谷中の風情と似合う素敵な恋人たちでした。
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小川さんの小説はいつも料理の描写が印象的だなと思う。今回は料理の描写に加え季節ごとに移り変わる着物の描写も素敵だった。小川作品の女は恋に破れるといつも髪切るね。不倫なのに綺麗な側面しか書かれてないから純愛と錯覚しそうになる。奥さんの立場だと嫌だなー。2011/196
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アンティークきもの店を営む主人公が家庭のある男性と恋に堕ちてしまう。
不倫に抵抗があるのでやや反発しながら読みましたが、お話自体は美しくあたたかく、小川さんらしい作品でした。
お茶の世界で蝶々の意味もあるひめまつを店名にしたきものやさん。本当に居心地が良さそうで、栞につい心惹かれた春一郎さんの気持ちも分からなくはないけれど…
関西人からすると和と言えば京都、奈良のイメージですが、谷中も素敵だなぁ。
粋なイッセイさんや、ほんわかしたまどかさん、甘え上手な妹の花子、かつての恋人雪道くんなど、出てくる皆が良い個性で印象に残ります。 -
鬱で回復したら、不思議な魅力を持った女性と不倫の恋に落ちる…。
んー、やっぱりこういうのは苦手だ。どうしたって奥さんの気持ちになってしまうんだなあ。だって病気の間支えてくれてたんでしょ?
どこにも居場所がなくて、家を出て、濃密な家族の一員にもなれなくなってしまった。
泊まるのではなく所詮仲のいいゲスト。
どこかに居場所がほしくて、でも諦めてるようにもみえる主人公は多分自分の世界に完結した人なんだろう。箱庭の中で生きるような。
幸せでいたいだけなのにねえ。