喋々喃々

著者 :
  • ポプラ社
3.62
  • (215)
  • (378)
  • (406)
  • (84)
  • (20)
本棚登録 : 2197
レビュー : 511
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108406

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 約4年ぶりに再読。
    好きだけど嫌い、嫌いだけど好きな話なので、評価せず。

    《嫌いなところ》
    ・ふわふわとオブラートに包んでいる表現ではあるけれど、不倫の話である。
    ・登場人物があまり好きではない。
    春一郎は言うに及ばず(妻子がいるのに自分から好きだとかよく言えたものだ)、主人公も母の不倫で家族分裂で苦しい悲しい思いをしてきて未だに引きずっているのに不倫に手を出すのもどうかと思う。そして、時々出てくるまどかさんも50歳にもなる息子を坊やと呼ぶなんて、それは同居している嫁にとって鬱陶しいことこのうえないでしょう。

    《好きなところ》
    ・谷根千の一年間を丁寧に描いている。
    ・食べ物や着物の描写が良い。

    恋は落ちるもの。だけれど、どうかな。
    あと、装丁が好きです。

  • 谷根千の界隈は、わたしもすごく好きな町。アンティークの着物やさんを営みながら毎日をつつましく暮らす主人公の栞さんは、生き方がとても丁寧。春一郎さんは、ちょっと大人し過ぎて、わたしは魅力的に思えなかったけど、人をどうしようもなく好きになる気持ちには共感した。でもやっぱり不倫はよくない…。

  • 小川糸の小説の主人公って、蒼井優な感じ。

  • すごく、私の好みの一冊でした。

    小川糸の本は「食堂かたつむり」以来2冊目だったけど、やっぱり読みやすくて、雰囲気も良くて好きだな。
    淡々としてて、生き方が美しい。
    毎日を丁寧に生きてる栞の生活に憧れるな。あんな風に丁寧に生きたいなって思った。
    うん、すごく素敵で、なんか羨ましくて嫉妬しちゃいそうなくらい。
    物語の中で好きな人とごはん食べてるときに「同じもので体が作られていくことが嬉しい」みたいな部分があってその考え方にハッとした。

    不倫と言ってしまえばそれまでなんだけど、私はこの本大好き。
    手元に置いておきたい一冊。

    『喋々喃々』…男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子。

  • この物語、好きです。雰囲気とか。この物語を読んで歳時記のこととか興味を持つようになりました。わたしもこのような生活をしたいなぁと思いました。

  • がっかり

  • 食べ物の描写が良い。
    根津近辺の風景を思い出しながら読みました

  • やはり、さらさらと読むことができました。
    家中界隈の楽しさ、季節ごとに合わせる着物の楽しさ、日本の良さもたくさん詰まっている一冊です。
    ストーリーも、一番最後、よかったです。
    懐かしい感情が思い出されて新鮮でした。

  • 食べ物がおいしそうな本はすきやなあ。
    不倫をそんなに美化したらあかん…あかんあかんと思いながらも、自分をちょっと彼好み女性に演出したり、逆にだめな女になってみたり、そのかわいらしさに夢中になって読みました。
    主婦はちょっとした刺激をもとめてる?
    食堂かたつむりの小川糸せんせ、やっぱり食べ物の描写が好きです。

  • 裏表紙にタイトルの意味があり、男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子とある。タイトルがとても似合うお話でした。感情のごたごたはあえて書かず、けれど悲しい心情がよくわかり、途中涙。 いわゆる不倫関係だけど、そのドロドロした感じは出さず、谷中の風情と似合う素敵な恋人たちでした。

  • どうなんだろう。途中で「あ、不倫なのか」とわかってから、この人たちの関係っていうのがただの自己満足に見えてきてしまった。

    そんなに倫理的に物事を見るほうではないんだけど、自分たち以外は蚊帳の外、というか、美化してるというか。

    まあ心が通じ合う人と出会えるのは奇跡だけども、それはいろんなものを経てきたお年を召した人がいうことだから含蓄があるのであって。

    繰り返すようだけど、開き直っているようにしか見えない。

    妹と元旦那の件を、許せない自分が許せないなんていうのも、まったくもって意味不明。

    独特の感性の持ち主だから、独特な人と絆が生まれ、心が通じあうのかもね。

    料理が得意なのを、買ったなどと嘘を言うこともよくわからない。
    鷽がえで、いろんなウソが本当になっていくということか。二人の関係は、何だかずっとウソっぽいけど。

  • 小川さんの小説はいつも料理の描写が印象的だなと思う。今回は料理の描写に加え季節ごとに移り変わる着物の描写も素敵だった。小川作品の女は恋に破れるといつも髪切るね。不倫なのに綺麗な側面しか書かれてないから純愛と錯覚しそうになる。奥さんの立場だと嫌だなー。2011/196

  • ちょうちょうなんなん(喋々喃々)=男女が楽しげに小声で語り合うさま

    谷中でアンティーク着物店を営む栞。
    四季を感じながら人との関わりがあり、素朴な生活だけれど
    自分らしさがあって素敵でした。恋愛もあり、不倫だけど
    なんだか幸せに一緒に生きていけるのが幸せと実感しています。

    都合のいい女なのかもしれないけれど、その人らしくて
    こんなのもいいな~と思わせるような感じがしました。

  • アンティークきもの店を営む主人公が家庭のある男性と恋に堕ちてしまう。

    不倫に抵抗があるのでやや反発しながら読みましたが、お話自体は美しくあたたかく、小川さんらしい作品でした。

    お茶の世界で蝶々の意味もあるひめまつを店名にしたきものやさん。本当に居心地が良さそうで、栞につい心惹かれた春一郎さんの気持ちも分からなくはないけれど…

    関西人からすると和と言えば京都、奈良のイメージですが、谷中も素敵だなぁ。

    粋なイッセイさんや、ほんわかしたまどかさん、甘え上手な妹の花子、かつての恋人雪道くんなど、出てくる皆が良い個性で印象に残ります。

  • 鬱で回復したら、不思議な魅力を持った女性と不倫の恋に落ちる…。
    んー、やっぱりこういうのは苦手だ。どうしたって奥さんの気持ちになってしまうんだなあ。だって病気の間支えてくれてたんでしょ?

    どこにも居場所がなくて、家を出て、濃密な家族の一員にもなれなくなってしまった。
    泊まるのではなく所詮仲のいいゲスト。
    どこかに居場所がほしくて、でも諦めてるようにもみえる主人公は多分自分の世界に完結した人なんだろう。箱庭の中で生きるような。
    幸せでいたいだけなのにねえ。

  • 谷根千を舞台にした小説。谷根千が大好きな私としては「ああここ知ってる!」みたいなシーンが多くてそれだけで楽しかった。

    アンティーク着物のお店を開く20代後半の女性の話。主人公の恋愛と家族が並行して書かれいって、後編ではその二つの領域が重なる。
    アンティークの着物を買い取ったり、再婚した父の新たな家族を祝福したり、主人公は自分以外の誰かの家族を祝福してばかりで、恋に落ちた相手も家族持ち。恋愛と家族を求める気持ちが共鳴してた女性的な恋愛小説だと思った。
    主人公は、単身者ながら毎日料理作ったり四季の催しを祝ったりと家庭的な暮らしをしている。谷中みたいな街だったらそういう人がいても確かに不自然ではないかもしれない。ファミリー世帯は多くないけど、街を大事にすいる人や高齢者が多く、学生街で人の出入りがしやすいから。

    手作りのご飯を一緒に食べるか否かって、あたりまえのことだけど「私たち家族よね」って再確認しあう儀式みたいなもんだなあと最近思う。

    でも一回目の結婚を「まちがい」と表現したり、ちょこちょこ優柔不断な言動が見られるなどあり、恋愛小説として好みではないところもあったのが残念。

  • アンティーク着物店を営む
    栞の日々の生活、恋愛事情について
    なんとも素敵に書かれている感じ。

    きっと、著者の小川さんて、
    おされでセンスがよくて、
    素敵な人なんだろうなーと感じます。

    アンティーク着物は素敵だし、
    和風な暮らしにも憧れるし、
    丁寧に暮らす感じの栞に
    憧れますが、実際問題、
    やっぱり私には無理な話だなって
    でも、素敵やなーって。


    ただ春一郎さんとの恋愛は
    苦しくて、切ないです。
    悩む栞の姿が痛々しい。


    30代女子の小説って感じだな。
    あたしは、「食堂かたつむり」より
    こちらが好きだなー。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「「食堂かたつむり」より」
      そうなんだ、結構「食堂かたつむり」は気に入ってるので、これも読んでみよう。。。
      「アンティーク着物店」
      って、目...
      「「食堂かたつむり」より」
      そうなんだ、結構「食堂かたつむり」は気に入ってるので、これも読んでみよう。。。
      「アンティーク着物店」
      って、目利きじゃないと、殆ど勤まらない商売だろうなぁ~でも着物に限らず、アンティーク物に囲まれたら、それだけで幸せに浸りそう。
      2012/10/29
  • なにを伝えたいのかわからない。
    谷中での日常?
    着物について?
    昔の彼氏の思い出?
    家族のこと?
    純愛と思い込む不倫?
    食べるもの?
    いろいろ盛り込みすぎて一番伝えたいことは私にはわからなかった。
    冒頭で春一郎さんと布の話で「タイやラオスに行ったり・・・。」
    って言ってるはずなのに、「(海外に)まだ行ったことがないんです。」とか。
    なんだか読んでると混乱してしまいます。
    そんな曖昧な感じがいいのだろうか・・・。う~ん。

  • 『食堂かたつむり』以来の小川糸小説です。
    最初はとにかく淡い恋の物語かと思ったら…不倫だったなんて。
    それでも谷中界隈の描写、登場人物、季節の祭事、主人公・栞の作る料理等不倫を感じさせない初めての小説だと思いました。
    一緒にいるだけでの幸せが改めて素晴らしいものだと実感せずには
    いられませんでした。最終的に左指の変化があったからきっと
    春一郎は栞と共にいたいのだろうなぁと感じずにはいられませんでした。

    でもこれが現実にあったらどうなるんだろう…。
    そう思うとやるせない思いになりました。

  • 街の描写が素晴らしかった。
    いてもたってもいられなくて、読み終わって1週間も経たないうちに谷中銀座に行ってきた。

    主人公のような丁寧な生活に憧れる。

    そしてそういう丁寧で小綺麗な生活をしている主人公のところには、これまた素敵な小洒落た男性が現れるんだなあ。

    主人公が風邪でぼろぼろになって、いままで心のなかに留めていた想いを表にだしてしまうシーンが一番好きだった。

    ラストはちょっとびっくりした。
    腑に落ちない気もしたけれど、でもすごく現実的なラストのような気もする。現実ってテレビドラマみたいにすっきり終わるものじゃないもんね。

全511件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

喋々喃々のその他の作品

小川糸の作品

喋々喃々を本棚に登録しているひと

ツイートする