([え]2-7)地底の魔術王 江戸川乱歩・少年探偵7 (ポプラ文庫クラシック え 2-7 少年探偵)

著者 :
制作 : 喜国 雅彦 
  • ポプラ社
3.40
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本棚登録 : 118
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108710

作品紹介・あらすじ

天野勇一少年の前に「魔法博士」を自称する奇妙な男が現れ、少年の目の前で空中からバットやボールを取り出してみせる。後日天野少年は、少年探偵団の小林団長と共に、魔法博士の住む洋館を訪ねる。しかし、博士の行なう魔術ショーの途中で、天野少年は博士とともに姿を消してしまう。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第7弾。
    天野勇一の前に現れたのは、手品のようにバットなどを取り出してみせる魔法博士だった。

    作者が作中で語っていますが、魔法博士が怪人二十面相であることは、これまでの経緯からすぐに想像できます。魔法や虎を使ってまで、二十面相が手に入れたかったものとは?
    明智探偵の活躍、文代夫人の登場など、ワクワクドキドキがたくさん詰まっています。

    それにしても小林少年に驚かされたのは、拐かされたときの彼の心境です。探偵助手としてのプロ根性というより、もう変態です。そんな彼と一緒に『明智探偵、バンザーイ』と叫んでみたい。

  • 天野勇一少年の前に「魔法博士」を自称する奇妙な男が現れ、少年の目の前で空中からバットやボールを取り出してみせる。
    後日天野少年は、少年探偵団の小林 団長と共に、魔法博士の住む洋館を訪ねる。
    しかし、博士の行う魔術ショーの中で、天野少年は博士とともに姿を消してしまう!

  • 天野勇一少年の前に「魔法博士」を自称する奇妙な男が現れ、少年の目の前で空中からバットやボールを取り出してみせる。後日天野少年は、少年探偵団の小林団長と共に、魔法博士の住む洋館を訪ねる。しかし、博士の行なう魔術ショーの途中で、天野少年は博士とともに姿を消してしまう。
    【解説/喜国雅彦】

  • 最後犯人は自分で、
    「私は何も悪いことをしていない」と言っていたが、
    これは明らかに誘拐ではないのだろうか。

    という突っ込みをしながら読んでしまう。
    でもそれも含めて面白い。

  • トラの正体にはちょっと引いた...

  • 相変わらず明智探偵vs二十面相はおもしろい。

  • あんまり「地底」っぽくなかったのはさておき、明智に仕返しをするためだけにあーんな仕掛けを用意したり、明智に裏をかかれて追い詰められたときに、「おれは少年をかどかわしただけで、虐待してないし、身代金も要求していない。いったいおれはどんな悪いことをしたんだろう」と、開き直ったりする「彼」がかっこよかった。

  • 1950年発表

  • 2010.02.19読破

    解説/善国 雅彦

  • 大掛かりな魔術の舞台装置を用意して、誘拐まがいのことまでやったのは、明智探偵を困らすことが目的だった。。。という種明かしでしたが、この顛末を1冊の本にしてしまうところが、さすがの江戸川乱歩でした。

    ラシャ(羅紗)なんて言葉にお目にかかったのは、実に久しぶりでした。

    (2009/12/19)

  • 天野勇一君が入っている野球チームの試合の後にグラウンドに現れた魔法博士。手品でみんなを虜にして自分の屋敷に招待する。夜中に勇一君が目撃した消える兎。小林少年と魔法博士の屋敷に遊びにいく勇一君。魔法博士の不思議な世界。魔法博士の手品で消えた勇一君。魔法博士を追う小林少年と警官隊の前から消えた神社の狛犬。少年探偵団の花田くん、石川くん、田村くんの捜査。虎に脅され背中にのる花田くん。魔法博士の屋敷で勇一君と再開した花田くん。しかし薬を飲まされ気を失い警官隊と屋敷に戻るとそこはもぬけの殻に。自分をバカにする紙芝居をやっていた老人を尾行する小林少年。とらわれた小林少年。魔法博士のオレンジエードをのみ眠ってしまう小林少年が気が付く屋敷の秘密。警官隊化けた魔法博士に誘拐された明智小五郎。偽の明智小五郎。明智小五郎と魔法博士の対決。密室から消えた魔法博士を追う明智小五郎。明智夫人・文代さんに迫る魔法博士。

     2009年3月10日購入

     2009年4月14日初読

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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