恋文の技術

著者 :
  • ポプラ社
3.92
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本棚登録 : 5155
レビュー : 878
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108758

作品紹介・あらすじ

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ-。

感想・レビュー・書評

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  • 能登半島の研究所へ飛ばされた大学院生、守田一郎の手紙。友人、先輩、妹、家庭教師をしていた小学生、それから森見登美彦まで!それぞれに宛てた書簡は、それぞれに味があって面白い。ただ、私は途中で飽きてしまった…。しかしながら、こんなボキャブラリーに富んだ手紙が書けるようになりたいと心から思う。
    最近、鴨川デルタ辺りでちょっとした事件があると「また、阿呆な京大生か(笑)」と思うようになってしまったのは、森見氏や万城目さんの刷り込みのせいだと思えてならない。(←京大生を履き違えているね(^_^;))

  • 日本語の文って情緒ある(笑)
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/8572447.html

  • 一人の人が書く、手紙形式で進んでいく小説。
    面白かった。本でこんなにクスクス笑ったの初めてかも。
    登場人物がみんな魅力的でした。

  • おもしろいじゃないか。
    責任とれ。

  • まさに森見節のオンパレード。全編手紙というともすればだれがちな構成なのだけど、「もういいかな」と思いそうなところでちょっと面白い仕掛けを作っているので、飽きることなく一気に読める。
    何か起こることを予感させたまま終わるラストも秀逸。

  • 大学院生の守田一郎が、友人・先輩・家庭教師をしていた小学生・妹・森見登美彦に宛てた手紙で物語が進展していく。
    特に訴えかけられるものはないのだけれど、面白い。
    文面は恋文ではなく、ただの手紙。しかも主人公から送られるものだけであるにも関わらず、情景が思い浮かんでくる。
    学生時代って、こんなアホなことしてたなーと思いながらも、文通をしてみたくなった。

  • なんだろなぁ…

    くだらないといえば本当にその通り。
    内容がまるで無い、、
    他の本をたくさんリンクさせるのは良いんだけど、させすぎで、世界が狭すぎる気もする。

    しかし、言葉の選び方が絶妙!
    プロだから当たり前なんだろうけど、すごいなぁ〜とひたすら感心しました。

    手紙が書きたくなる!

    でもAmazonのレビューが良すぎて、森見ファンは酔ってる人が多いのかなぁ…?
    それとも自分がユーモアを楽しめない心のスレたやつなのかもしれません…。がっくし

  • これを読むと恋文の技術が向上して意中の相手を籠絡できるようになるかどうかはさておき、手紙を書いてみたくなります。これマジで。

    誰か文通しませんか?(笑)

    それにしても昔は小・中学生向けの雑誌(『小学6年生』など)なんかにペンパル募集のコーナーがあって、名前も住所も普通に載ってたような気が。今の時代からは考えられないけど。

    とりあえず風船に手紙を付けて飛ばそっかな。

  • 森見氏の本の中でたぶん一番好き。読むととにかく手紙が書きたくなる。ひたすら守田一郎氏があらゆる人に手紙を書いているだけ……なんだけど、相手の手紙がなくとも内容が想像できるのが楽しい。失敗書簡集で爆笑したあとのラスト2章はぐっと来る。そうだ、手紙を書こう。

  • 大っ好きです!!
    森見先生らしく主人公の学生は愛すべき人物。恋文の技術を習得しよう、と思う主人公の学生に愛しさを感じながら読み進められます。その友人の恋の行方、先輩への手紙、そして何より主人公が恋する女の子への手紙。文章のほぼすべてが手紙の内容で成り立っているのは読んでいても面白く臨場感があって、手紙だからこそ書けることや伝わることがあるな、と改めて分かる小説です。
    私はこの小説の主人公が好きな女の子へ宛てた手紙の最後の一文を読む度に幸福な気持ちになります。こんな風に手紙を書いてくれる男性がいたら…と思わず思ってしまう、そんな小説です。

  • 私の好きなあの人はこの本が好きだという
    確かにラインの口調が少し影響を受けている気がする
    そう思って読むと守田一郎があの人のように思えてきて少し親しみを覚える
    そして読んでいる最中私も少し影響を受けていたので、そんな二人で会話しているラインはとても気持ち悪かった

  • 手に取るまで、美女と竹林的エッセイだと勝手に思い込んでいた。笑

    これまで、往復書簡で物語が展開される作品は読んだことがあったけど、片方の手紙だけで全編展開されるというのは初めてのパターンでした。面白かった!!
    ずっと同じ人物が手紙を書いているけど、ちゃんと物事の移ろいや空気感が浮かび上がってきて、最後まで楽しく読めました。
    最後の一番期待していた手紙が、尻すぼみで終わってしまった感があるのが残念だけど、成就した恋ほど語るに値しないものはないと言ってのける彼の姿勢の表れか、と理解しました。いや、おっぱいを経て果たして成就したのかはナゾですが。。。
    そして自身を黒髪の乙女たちに人気の小説家として登場させてくるところも、おいおい!と突っ込みつつ面白い手法だなぁと思いました。

    読み終わると、とっても文通がしたくなる作品。

    --

    一筆啓上。文通万歳!――人生の荒海に漕ぎ出す勇気をもてず、波打ち際で右往左往する大学院生・守田一郎。教授の差し金で、京都の大学から能登半島の海辺にある実験所に飛ばされた守田は、「文通武者修行」と称して、京都にいる仲間や先輩、妹たちに次から次へと手紙を書きまくる。手紙のなかで、恋の相談に乗り、喧嘩をし、説教を垂れる日々。しかし、いちばん手紙を書きたい相手にはなかなか書けずにいるのだった。
    青春の可笑しくてほろ苦い屈託満載の、新・書簡体小説。

  • 25歳独り身の実家ぐらし女子が、気安く机の上にこの本を置きっ放しにするとどういうことが起きるか。
    訝しげな表情と嘲笑を合わせたたえた母に、何を企んでいる、と問いただされます。
    これは、作品の内容とは全く関係のない、たわいもない話です。

    作品に関しては、書簡のみで綴られ、恋文の技術を磨くイチロー・モリタ(阿呆な主人公)から、相手へ向けた文面で話が進むので、相手から具体的にどんな返信が届いているかは、時折鍵カッコで引用される文章他は、読者の想像とイチロー・モリタの、これでもかという返信の綴り方から読み解くしかなく、でもしかし、うまい具合に書簡故のどこまでが本当で、どこまでが捏造、若しくは妄想、嘘、嘘、愚痴、暴言、くたばれ!糞野郎!目糞鼻糞虫!なのかも、読みての楽しみであったり、なかったり。

    森見作品らしく、愛も変わらず、阿呆で助平で、下らなさを完全装備した登場人物の面々、文章という、複雑ながらま、言葉のニュアンスや、音からうまれる美しさが、様々に散りばめられていたり、いなかったり。
    読んだからと言って、何か明日から頑張ろう!と思える内容であるような、ないような、どちらかといえば無いかもしれないけれども、愉しいです。

    愉しいです。

  • 森見節炸裂で死ぬほど面白かった。電車で読めない(読んだけど)。本当に吹き出すから読んでてこわい。おっぱい万歳のくだりは特に最高だった。「詩人か高等遊民かでなければなににもなりたくない」間違いなく名言だ。やはり試験前とか勉強してる合間とかに森見さんの本を読むのは危険だ。

  • 相変わらずのモリミトミヒコ節。
    私はこの人の日本語とてもすきです。
    たとえ当の本人が京都の四畳半で無為に大学生活を過ごし、桃色の妄想世界に浸り、挙句にそれを拗らせて日本社会に適応できなかったことが容易に且つ鮮明に推測できたとしても。
    はあ。
    やはりマネしようと思っても、語彙の貧弱さとかモロモロ、とてもムツカシイ。
    私もモリミトミヒコ式日本語を習得したいのだが、それには上記のモラトリアムを踏襲しなければいけないかと思うと、やっぱりいいかな、という結論。
    うん、やっぱいいや。

  • 京都の大学の研究室から能登半島の研究室に飛ばされた大学院生が、研究室の仲間や家庭教師の教え子、妹、森見登美彦に手紙を書く話。

    くだらなくて面白くてなんだかちょっと元気になった。
    そして手紙を書くということが自分でもやりたくなった。

  • まさかこの作品のなかで『夜は短し歩けよ乙女』が出来上がってしまうとは!笑
    森見さんの作品はいつもほんとにくだらなくて(笑)、自分の今の悩みとか不安とかぜんぶ吹き飛ばしちゃいます。
    そして、いつも主人公が情けない←
    でもそれがほんとに愛らしくて、いつのまにか作品の世界に引き込まれてしまいます。
    それが森見ワールドなのかなあ、とちょっと悟ったりしてみました笑
    手紙だけで物語が進んでいって、読み進めるほど人間関係がわかっていくのが、急いでなくゆっくりゆっくりじっくりじっくり時間がたっていく感じがして、好きです。
    最初の『外堀を埋める友へ』はちょっと慣れなかったのですが、そのあとの話からつながりがわかって、それからはあっという間に世界に入り込んでしましました。
    私が1番好きなのは伊吹さんへの失敗書簡集だなあ。
    どんどん壊れゆく主人公が面白い!
    森見さんにファンレターが出したくなる、そんな1冊です笑

  • 森見富美彦さん二作目。


    夜は短し歩けよ乙女以来です。

    そんなに好きな話ではなかったんだけど、人気のある作家さんだと思ってなんとなく手に取りました。


    技術らしい技術は特になく、阿呆なやり取りだなとは思いましたが、面白かったです。

    主人公守田一郎とそれを取り巻く人間との手紙(すべて手紙は守田一郎のものだけど)のお話です。


    技術らしい技術は出てこなかったけど、やり取りが続いてってことがすごいのかな。


    自分としては、この人が書く女の子に近いのかなと思いました。

    なよなよした男の子っていじめたくなってしまうところとか。

    緋沙子に近いところあるかも。

    薫のような人の本質をつくようなところとか。
    それがよくない時もあるよね。

    主人公の手紙だけで、ほかの登場人物のキャラクターがしっかり描けているっていうところがこの作家さんの上手なところなのかなと思いました。

    次にこの人読むなら何がいいんだろう。

  • 相変わらずのもりみぃワールドです。



    石川県に飛ばされた主人公モリタイチロウが、
    京都に住むひとたちに送りつけた手紙の文面を、ただ延々と載せているだけなんだけど、





    これが笑える。というより失笑。




    相手からどんな返信が来たのか、モリタの文面を読めばなんとなく想像できるのがまた面白い。





    そもそも、
    つまらなくて成果も出ないクラゲ研究から、現実逃避したくて始めた手紙。
    なんとか恋文の技術をあげようと、多種多様な人たちと文通をはじめる。
    作家森見登美彦とも文通をw





    肝心な意中の人、伊吹サンには手紙をなかなか書けないまま。
    数々の事件があって、たくさんの人たちとの手紙のやりとりをしているうちに、
    「伊吹サン」への恋文の技術も向上していったのでしょうか。
    それは最後の章でわかります。
    途中で伊吹サンへの手紙「失敗書簡」も綴ってあるのがまた、面白い。



    何回か声に出して笑ってしまった。
    かなりオススメ。

  • 子供のころ、文通してたなあ・・・ということを懐かしく思い出した。それにしても京都の大学生はなんだか楽しそうでいいなあ。

  • 物語の終わり方が、無理やりでありきたりなハッピーエンドではなく、送ったところで終わっているのがとてもよかった!
    恋文の技術が身につけられるか否かは不明だけれど、思わず文通修行したくなる一冊。

  • こういう文章が書けたら面白い。

  • 相変わらず着眼点と発想力がおもしろすぎる。通学中に読んでいて時々笑われされるのが一番の困り事。

  • 理系大学院生(クラゲ研究者)・守田一郎が、
    京都の大学から能登半島の海辺にある実験所に飛ばされ、
    あまりの淋しさから「文通武者修行」と称して、
    遠方の友人・家族に手紙を書きまくる話。

    とにかくおもしろい!笑える!

    最初から最後まで、一人の人が出す手紙だけで
    物語を語らせるという手法がとてもユニークでおもしろい。

    また、書く相手が違うだけで、(時には同じ内容を語っているときでも)
    こんなにも一人の人が違う面を見せるのかと感心させられた。

    主人公の、一生懸命なのにコミカルに見えてしまう奮闘ぶりが楽しい。

    思い切り笑いたいときに読みたい1冊。
    ついつい笑ってしまうので、電車読みは厳禁!

  • 相変わらずな森見ワールドを堪能。
    オチはこの位がちょうどいい。

  • とにかくひたすら面白かったです。

    手紙とは思えないサクサクしたノリの良さがすごく癖になりました。

    森見さんの作品は本当に素敵だなあ、と改めて思いました。

  • 学校の図書館に置いてあったのを見て、題名が面白そうだったので読みました。
    すごく面白かったです!
    読んでいる最中、思わずニヤニヤしてしまいました^^
    この作家さんが好きになりました。

  • 友達から勧められて、小説というものを大学入って初めて読んだ。
    題名が面白そうだったため、読む気持ちになれた。
    森見さんの本を初めて読んだが文章力の高さに感服した。
    どうやったらこのような文章がかけるのであろうか?
    高い文章力であるものの、この本は全編手紙の文体で書かれていて読みやすい。
    手紙は相互コミュニケーションのツールだが、主人公の側からの手紙しか書かれていない。
    そのため、相手の反応などがわからない分、余計に想像が膨らんでくる。この型こそ、内容よりもこの本の魅力であろうである。
    映像化できない型である。
    よんだら手紙が無性に書きたくなった。

  • 文句なしに面白い!!
    夜は短し~以来の森見さんでしたがこれは色んな人に勧めたい。
    主人公と親友とのおっp(自主規制)談義のがこれまた面白い。
    くだらなすぎてたまらない。

    私も手紙書こう。

  • 全ページ手紙のみ、しかも色んな人の手紙が載っている訳ではなく一人の人物が書いてる手紙だけ。
    それなのに退屈させず面白可笑しく読ませるところはさすが森見さん。とってもアホで笑えます。勿論褒め言葉です
    こんな手紙が届いたら楽しいだろうなぁ

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著者プロフィール

森見登美彦(もりみ とみひこ)
1979年奈良県生まれの作家で、京都を舞台にした作品が多い。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2006年に『夜は短し歩けよ乙女』で本屋大賞2位、山本周五郎賞などを受賞し注目を集める。2010年『ペンギン・ハイウェイ』で2010年日本SF大賞、2014年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞、2017年『夜行』で第7回広島本大賞をそれぞれ受賞。2010年に『四畳半神話大系』がTVアニメ化、2018年8月に『ペンギン・ハイウェイ』が劇場アニメ化された。2018年11月に『熱帯』を刊行し、第160回直木賞、2019年本屋大賞にノミネートし、第六回高校生直木賞受賞。

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