風待ちのひと

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 446
レビュー : 120
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591110218

感想・レビュー・書評

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  • 心がちくちくしたりひりひりしたり、結局は色恋か…と思ってしまいましたが、この哲さんと喜美さんの二人はなるべくしてなった、みたいに感じました。随分、遠回りしたね、と。
    出てくる人たちが皆自分勝手で、でもきっと皆それぞれ生きることに疲れていたのだろう、そんなときもあるよね、と、ちょっと読むのが苦しくなりつつも、皆幸せになったらいい、と思いました。
    不倫を美化はしませんが、これは良いのかそうでないのか…不思議な読後感です。幸せになって良かったね、とは思いますが、手放しで絶賛は出来ません。。
    たべものの描写はとても素敵でした。

  • “心の風邪”で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。
    喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。癒えぬ悲しみを抱えたまま明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。


    冒頭の部分はすごく面白そうで期待しながら読み進んでいったのだけど、

    やっぱりケジメのない恋愛はモヤモヤして苦手だ。

    雰囲気的にはすごくよかったし
    大人の恋愛もいいな、と思えた。

    クラッシックやオペラなど、
    聞いてみようかな、と思えるくらい引き込まれてしまったのだけど、

    なんとなく手放して喜べないのは
    やっぱり不倫だから、か。

  • 「彼方の友へ」を読んで感動し、続けざまに借りて読んでみた。
    …が、これはがっがりだった。

    好きになれない登場人物ばかり。
    特にペコちゃん?
    (その理由、同性ならわかるだろうか)

    自分をおばちゃん呼ばわりしておきながら、実は相手の男性と同い年って(笑)
    還暦近いのかと思っていた自分…脱力。
    予防線張っているというより「おばちゃんじゃない」とか「年齢より若い」と言われたいから?

    というのはひねくれた見方だろうか?

    病気を心配しているのはわかるが、ずかずか上がり込んで、マッサージしたりって。(本人も下心を暴露したけど~)
    結局既婚者と未亡人だって幸せになってもいいという太鼓判を(読者に)押してもらうため、周りをものすごく非常識で嫌な人達に描いてじわじわ固めて行く感じが共感出来ず。

    感動も、もちろん泣けもしなかった。

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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