秘密の菜園 (TEENS’ENTERTAINMENT 10)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591110386

作品紹介・あらすじ

茂みの中から現れたのは、麦わら帽子の見知らぬ少年。かみ合わない会話。なのに気になる、謎めいた夏のボーイ・ミーツ・ボーイ。夏が終わっても、二人のなかの、秘密の菜園はなくならない。ローズマリーとセンテッドゼラニウムの茂みのむこう。トマトの青い匂いが立ち昇る、まぶして庭-。

感想・レビュー・書評

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  • なんという甘酸っぱいボーイズラブ…!もちろんボーイズラブ以外の友情という見方も出来ますのでよろしく。でも歌詞とか章ごとのタイトルからみてこりゃあボーイズラブ。
    ボーイミーツガールに飽き飽きしてた身にはありがたいでござる。こういうのが児童向けにあるということが嬉しいです。ボーイミーツボーイガールミーツガールがもっと増えたらええねん。
    表紙がサカタで裏表紙がタキイなのかな?ちょっとイメージが逆だったかもしれない。タキイのイメージは線の細い美少年。

    文章はちょっとわかりにくかったかもな、と思ったのでこの評価。

  • 一気に2時間弱で読みきってしまいました。
    も、もったいないことしちゃったよ。
    けど、とまんなかったんだもん……

    トマトの力強い、青い匂い。
    わきめを摘んだときの匂い。
    バジルの香り。
    ローズマリーの葉がすれたときの香り。
    (我が家でもジャングル化してます。)
    夏の日差し。
    竹林のざわめき。
    もぉ、もぉ、いま、まさに読み時!

    すごく、すごく、よかったです。
    うまく言えないけど、
    ほんとに、ほんとに、よかったです。

    あぁ、やっぱり好きだぁ、後藤みわこさんの書かれる男の子たち。
    男の子と男の子の関係が。
    暑いんでもなく、熱いんでもなく、けど、やっぱりあつい! 感じが。

    コンパニオンプランツに、じ〜ん。だし。
    高松英志くんのキャラ、ツボだし。
    ミコちゃんも、むっちゃイイし。
    「秘密の花園」(うた)と『秘密の花園』(ほん)にも、おぉ〜。だし。
    ぜ〜んぶまるごと、この世界、たまんなく好きぃ♪
    一気読みしたことを、ちょこっと後悔しつつ、本を抱きしめ、つぶやいちゃいました。

    余談ですけど。
    装丁、ほんっとぉにキレイなんです。
    目次も。
    各ページのバジルとトマトの挿絵も。
    途中で、
    おぉ、コンパニオンプランツ!
    ってわかるのも、すっごくうれしくて。

    さらに余談。
    花布の赤、しおりひもの濃い緑がイメージするもの……。
    ぜひ、手に取って確かめてみてください。
    こういう細かいとこでの遊びゴコロ、創り手さんたちの本への愛情を感じるんです。
    (ナマイキな言い方ですよね、ごめんなさい。)

    わたしにとっては、この夏いちばんの収穫♪でした。

  • 「ボーイ・ミーツ・ボーイ」。
    うらぶれた庭先に作られたトマト園で繰り広げられる瑞々しい青春劇。
    勘違いから始まった、勘違いしてたから超えられた「壁」が描かれる。
    その「勘違い」のミスリードも「なるほど」と納得。
    怒涛の展開の後半が目が離せなかった。
    周りに出てくる大人もリアル。

  • はじめに。種苗の会社で有名どころメーカーの、サカタとタキイの名前は知っておかなくてはならない。

    阪田祥一朗、西屋敷中3年5組、友達にはサカショーと呼ばれている。友達の高松英志の英語の答案用紙を届けに行く・・・予定が、途中で迷子になってしまい、ローズマリーとセンテッドゼラニウムの茂みの先に迷い込んでしまう。
    そこはトマトの菜園と、同世代くらいのタキイと名乗る少年がいた。

    話が噛み合わないなりに(タキイは誤解したままなのに)、サカタとタキイはトマトの菜園で心を通わせていく。

    サカタ目線、タキイ目線で同じ場面が語られるけど、最後まで読んだら最初に戻って読み返したくなる。
    YA。

  • うまい文章だと思うし狙いもわかるが、あの事件まであの人が勘違いしていた、なんてちょっと不自然に過ぎるかなあ。
    まあいい話ではある。

  • 中1女子に薦められて読みました。人の頭の中で何考えてるかわからなくなって怖くて登校拒否してた子が人とは分かり合えなくて当然、でも人と関わりもつのいいよ!って思えて復活、でも少し軽い気がしました。読後感はよかったです。

  • 後藤さんの本が好きだと確信しました。

    可愛い男の子たちのお話です。

    最初は意味が解りませんが、最後はスカッと終わります。

    ただ、なぜ学校に行かなくなったのかが軽い説明すぎるなぁ…と思いました。

  • タキイ電波なのなにこのこもえないと思ってたらタキイ編でアハ体験です
    別れてから再会まで うおお~ってかんじです せつないもえ
    ハッピーエンド じつによかった

  • 色々な所がちょっと強引だったり
    その設定は必要なのだろうかと思ったり
    メインの2人以外の人物の描写が適当すぎるように思えたり;

    子供向けなので難しくしないという意味で↑のような感じにしているのかもですが、うーん;

    でもたまたま偶然、誤解から気が付いたら友達、というのは
    友達になるきっかけなんてこんなもの、という気楽なメッセージにもとれて良い感じ、かも?

    というか菜園良いですね菜園!
    子供達が土と親しむきっかけを与えてくれる本が
    もっと沢山増えると良いのですが。

  • う〜ん… 思っていたのとは違ってた。サカイとタキイには笑ったけど。他人の思ってることは見えない、それですれ違い、かけ違ったボタンだったけど。『秘密の花園』といえば、絶対バーネットよね。松田聖子だったなら、何か違う。男二人だけど、なんかちょっとアヤシい雰囲気ただよって、どぎまぎしたり。お日さまの下で育ったトマトってホントに甘くて、おいしいんだよ〜!真っ赤に色づいてくるトマトの実に、またどぎまぎ? 視点は違うけど、同じ文章読まされるのはちょっと閉口した。

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著者プロフィール

【後藤みわこ・作】  愛知県在住。『ママがこわれた』で第17回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。主な著書に『ぼくのプリンときみのチョコ』「ボーイズ・イン・ブラック」シリーズ、『100回目のお引っ越し』(講談社)、『秘密の菜園』(ポプラ社)、「カプリの恋占い」シリーズ(岩崎書店)など。

「2015年 『猫と話す友だち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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