([え]2-25)空飛ぶ二十面相 江戸川乱歩・少年探偵25 (ポプラ文庫クラシック え 2-25 少年探偵)

著者 :
制作 : 万城目 学 
  • ポプラ社
3.65
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本棚登録 : 132
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591112434

作品紹介・あらすじ

謎のすい星、地球に衝突!?グルグルとねじれた光の尾をひくRすい星の接近で世界が震撼する中、千葉県の海辺に出現したカニの頭を持つ怪人R。高価な美術品を狙い神出鬼没に現れる「カニ怪人」の正体とは!?明智探偵の推理と、少年探偵団の勇気が事件の謎を解く。

感想・レビュー・書評

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  • カニ!!!!!

  • シリーズ第25弾。
    『空飛ぶ二十面相』は、謎の彗星の接近で世界が震撼する中、高価な美術品を狙うカニ怪人が現れるというお話。とにかく、カニずくめ。1~2匹のカニなら可愛いですが、何千、何万のカニがウジャウジャですから、恐怖でしかありません。二十面相がカニに襲われる演技は、夢に出てきそうです。

    『天空の魔人』は、春休みに長野県に温泉旅行へ出かけた小林少年と井上君とノロちゃんのお話。いつも二十面相に遊んでもらっているから、遊園地に行くなんて発想はないんでしょうね。

    万城目学さんの解説が、的を射ていて面白かったです。

  • 謎のすい星、地球に衝突!?グルグルとねじれた光の尾をひくRすい星の接近で世界が震撼する中、千葉県の海辺に出現したカニの頭を持つ怪人R。高価な美術品を狙い神出鬼没に現れる「カニ怪人」の正体とは!?明智探偵の推理と、少年探偵団の勇気が事件の謎を解く。
    【巻末エッセイ/万城目学】

  • 「ふせげないかもしれません。」って、
    確かに何でそんなに弱気なんだ。
    あとがきが相変わらず面白い。
    突っ込みどころを代弁してくれている。

    でも話自体はなぜかこれが一番覚えてるなあ。
    カニ怪人というのが子供にとって
    インパクトがあったのかもしれない。

    天空の魔人の方はカニの後に見たせいか、
    何だか薄い印象だったが話としてはまともである。

  • 中篇と短篇から構成されてる。でも短編、二十面相は出てこなくてもこれって二十面相じゃん〜ってツッコミたくなった。でもカニ人間よりは短編の方が、読み物として面白かった。

  • かにづくし...(w

  • 『空飛ぶ二十面相』と『天空の魔人』の2作収録。
    妖星人Rというカニ型宇宙人が出てきて大暴れ。かなりシュールな雰囲気で、いつにもましてツッコミどころ満載。
    「子供を相手にずいぶん手数をかけたものだね。どうしてそんな必要があったのかね」という中村警部のもっともな疑問に、明智の回答が素晴らしい。
    「必要なんかないさ。いたずらだよ。奴は途方もない悪戯好きなんだ。どんな手数をかけてもいたずらがやってみたかったのさ」
    ……これを動機として言われてしまうとぐうの音も出ませんね!流石!

    『天空の魔人』は、確か海外の某作品の翻案ですね。貨車の盗難事件。小林少年が鮮やかに解決してくれます。図解で説明されて判りやすい。

  • 『空飛ぶ二十面相』
    地球に接近するR彗星。彗星からやってきたというカニ星人。地球の美術品を盗難すると予告するカニ星人たち。盗難される美術品。カニ星人により透明にされ監禁された井上少年。小林少年による脱出。空中を飛ぶ二十面相と明智小五郎の対決。

    『天空の魔人』
    天空から現れる謎の白い手。白い手に誘拐された少年・幸。遊びに来ていた小林少年、井上君、ノロちゃんの調査。美術品運搬中に消えた貨車の謎。

     2010年12月12日読了

  • 【収録作品】

    空飛ぶ二十面相(1961年発表)
    天空の魔人(1956年発表)

  • 2010.08.03 読破

    解説/万城目学

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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