オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル) (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591114421

感想・レビュー・書評

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  • チサノの小さい婦人口調がおかしく愛らしい。
    妻を亡くした画家が偶然たどり着いた自然豊かな田舎町、
    大主岩に導かれたのか 
    自然と動物と温かい人達に囲まれて暮らすなかで、
    ゆっくりと 命、生と死を感じていく。
    ねえや、ミーコ、雨坊主はちょっとうるっとくる。
    そっとあたたかくなるお話、出会えてよかった!

  • 生きているもの、
    生きていないもの、
    いろいろ入り混じっている話で、
    自然の流れがとても
    心地よかったです。
    オカメインコは
    あまり出てこないけれど
    素敵な話でした!

  •  生と死は地続きなのだなぁと感じさせられた作品。無理に忘れようとすることなく、心の中で生き続けているのだと思うことで大切な人や動物の死を受け入れる登場人物達にじーんとくる。
     登場人物たちもみんな好き。チサノちゃんは小学生だけど姐さんとして仰ぎたいほどに魅力的。チサノちゃんに会いたくなったり、おばあちゃんのご飯が食べたくなったり、ノートンとお話したくなったり、せんさんと飲みに行きたくなったらまたこの本を開きたい。

  • 70頁で飽きちゃいました。

    特に興味がないのに、他人のオススメで読んだのが失敗でした。

    少しフンワリしすぎだったかな。

  • 全体的にふんわりとしていて、でも胸にぐっとくる哀しさもあって、もう大好き!

  • なんだか とても
    懐かしい感じがしました

    つげさんの「赤い花」のキクチサヨコを思います。
    よろず屋のはあちゃんの孫娘チサノさんは
    まるで そのまんまんですね。
    着物までは着ていませんが、画板を抱え 絵の具箱を持って
    村の道をさっさと駆け歩いていく様子は
    なんとも微笑ましい。

  • 胸がじんわりと温かくなるお話。読み始めてから終わるまで、ずっと柔らかい優しい空気が漂っていた。自然の描写がとても綺麗でわかりやすい。自然と命の関わりについて考えさせられる。

  • 「こんにちは」「はい、ごきげんよう」
    「どれか荷物を持とうか」「下心はないのかな」
    チサノちゃん語録がかわいい。まさに小さな婦人(笑)
    汽車の終点の田舎に居ついた画家の日常と少し不思議な話。雨坊主の話が好き。
    装画:おーなり由子

  • 「オカメインコ」に釣られて読んだのだけど、オカメインコは見事に脇役。しかし、なかなかいい感じなタッチだった。主人公の画家、その画家が下宿を決め込む家の小学生らしからぬ語り口のチサノとそのおばあさん、その家の飼い猫のミーコ、英語教師のノートン・ホワイラーさん、いずれもなかなかの存在感。オカメインコの存在感の薄さは残念だったけど、ほんわかといい感じの小説だった。

  • 不思議に柔らかい物語。
    ちょっとファンタジーな感じで、チサノちゃんのキャラも可愛くて好きです。
    ストーリーとは全く関係ない所で、女の人への扱いが酷いのが気にさわる。

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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