わたしが家族について語るなら (未来のおとなへ語る)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591115954

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  • 破天荒すぎて驚きの連続。隠し子、船上での出産、3人の子どもを誰かに預けての海外不倫、オークラのロビーに子どもを放牧して出勤…… など、彼女のすることは自分には到底思いつきもしないことばかりだった。洋子さんは「私は自由で自立している」と豪語するけれど、その自由も自立も、家族や周囲の支えなしには有り得なかったことだろう。「本当の安全を担保するのは、なまじっかの財産よりも、本人が世界中のどこに放り出されようとしたたかに生きていけるだけの知力と健康でしょう」という一節にはとても共感した。

  • 家族という枠にとらわれない自由な家族を書いていた。「母親」でありながら自由で柔軟に著者は我が道を行く。 あるべき"理想の家族像"について堅くなっていた頭が、こんな生き方もあるんことを知り、心が軽くなり清々しい気持ちになった。

  • 元は良家の娘。しかし幼少期に家が没落したことで、型にはまらない家族概念が確立したようだ。
    言うなれば、シングル・マザーの第一人者。その人生は波瀾の連続だが、明るく前向きな気持ちと、思い切ったアイデアで逆境を乗り越えていく彼女に、母は強しの姿を見た。

    母親が、極秘出産や船上出産を考えつくような母親なら、子供も子供で賢い。
    およそ「家族」というくくりが似合わない自由奔放な彼女が、家族を語るとどうなるのか?
    大事なのは、家族の誰かが誰かを必要としたときに、支え合えるということ。
    根幹が揺るがなければ、新しい家族形態、家族論はあってもいいというメッセージが込められている気がした。

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著者プロフィール

桐島洋子(きりしま・ようこ)
1937年東京生まれ。文藝春秋に9年間勤務の後、フリーのジャーナリストとして海外各地を放浪。70年に処女作『渚と澪と舵』で作家デビュー。72年『淋しいアメリカ人』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。以来メディアの第一線で活躍するいっぽうで独身のまま3人の子どもを育てる。娘のかれん、ノエル、息子のローランドはそれぞれのジャンルで活躍中。孫7人。50代から林住期(人生の収穫の秋)を宣言してカナダのバンクーバーに家を持ち、1年の3分の1はバンクーバーでの暮らしを楽しんでいる。また70代からは自宅で私塾の森羅塾を主宰している。80代になり、日本に落ち着く。
『わたしが家族について語るなら』(ポプラ社)、『聡明な女は料理がうまい』(アノニマ・スタジオ)、『人生はまだ旅の途中』(大和書房)『ほんとうに70代は面白い』(海竜社)など著書多数。

「2020年 『聡明な女は愉しく老いる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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