- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591115954
感想・レビュー・書評
-
破天荒すぎて驚きの連続。隠し子、船上での出産、3人の子どもを誰かに預けての海外不倫、オークラのロビーに子どもを放牧して出勤…… など、彼女のすることは自分には到底思いつきもしないことばかりだった。洋子さんは「私は自由で自立している」と豪語するけれど、その自由も自立も、家族や周囲の支えなしには有り得なかったことだろう。「本当の安全を担保するのは、なまじっかの財産よりも、本人が世界中のどこに放り出されようとしたたかに生きていけるだけの知力と健康でしょう」という一節にはとても共感した。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族という枠にとらわれない自由な家族を書いていた。「母親」でありながら自由で柔軟に著者は我が道を行く。 あるべき"理想の家族像"について堅くなっていた頭が、こんな生き方もあるんことを知り、心が軽くなり清々しい気持ちになった。
-
元は良家の娘。しかし幼少期に家が没落したことで、型にはまらない家族概念が確立したようだ。
言うなれば、シングル・マザーの第一人者。その人生は波瀾の連続だが、明るく前向きな気持ちと、思い切ったアイデアで逆境を乗り越えていく彼女に、母は強しの姿を見た。
母親が、極秘出産や船上出産を考えつくような母親なら、子供も子供で賢い。
およそ「家族」というくくりが似合わない自由奔放な彼女が、家族を語るとどうなるのか?
大事なのは、家族の誰かが誰かを必要としたときに、支え合えるということ。
根幹が揺るがなければ、新しい家族形態、家族論はあってもいいというメッセージが込められている気がした。