らくだい魔女と鏡の国の怪人 (ポプラポケット文庫 児童文学・上級?)
- ポプラ社 (2010年4月24日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591117378
作品紹介・あらすじ
うばわれた鏡像を追って、フウカたちは鏡の国へ。そこは、春夏秋冬の個性的な女神がいる、たのしいことがいっぱいの世界。なのに、どこかおかしくて、おちつかないの! しかも、フウカの鏡像は銀色の髪をしていて、さきに鏡の国をとびだしたほうが本物になるっていうんだけど……。金色の髪のフウカ、絶体絶命のピンチ! 累計50万部突破の女の子に大人気の魔女シリーズ、第11巻!
感想・レビュー・書評
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“「これがあなたののぞんだ世界でしょ?それでもここからでたいっていうの?」
まだバクバクする心臓をおさえながら、
「あったりまえでしょ!ママもみんなもしんぱいするもん」
「あら、ほんとうにそうかしら?」
春の女神はふと口もとに意味深な笑みをうかべて、あたしを見つめた。
「……どういう意味よ?」
「だって、まさか、あの子のほうがあなたの鏡像だなんて信じられないもの。あなたよりずっとしっかりしていて、ずっとお上品だったわ。それにーー」
と、くぎると、さぐるようなひとみをむけて、
「それに、あの子は銀の城の子だっていっていたし。あなたはなぜ銀色の髪じゃないの?」”[P.70]
11巻目。
チョウチョウさんの正体が結構確信できる巻。
幼い頃に大切にしていた物が〜っていうのは結構好き。
“春の女神のお茶会ででてきたティーカップは、チトセと毎日あそんでいたころの楽しい記憶、ぬいぐるみは、心の奥にしまっていたかなしい記憶。
夏の女神がかなでたオルゴールはママがこもりうたのかわりに、よく口ずさんでいた曲だった。
それはまさしく、あたしのためにつくられた世界だったーー。
あたしはファントムのすがたを見つめて、
「でも、なんで?ファントムは夜ふかしする子を夢の世界にさらう、おそろしい怪人なんじゃないの?」
「怪人にも、大切な子はいるさ。……つらい思いをさせてごめんね、フウカちゃん」
あたしの名まえをよぶ、その声に、大きく目をしばたたいた。
「その声……チョウチョさんの声ににてる」”[P.186] -
らくまじょシリーズはとっても面白くて、何回読んでも飽きません*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
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らくだい魔女シリーズ第11巻☆
成田サトコの作品





