- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591118542
感想・レビュー・書評
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死者の声を聞く監察医の話。
一つ一つがリアルで、切なくて、悲しい。
東日本大震災の直後に読んだため
悲しみ倍増(涙)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に縦書きの日本語(新聞除く)を読んだ!なんか元気でた!
著者のお父さんめちゃいい人!人間の鏡みたい!
この人のお話は基本的に好きです。今回は一話一話が短すぎてちょっと物足りなかったかな… -
何度か泣きそうになりながら読みました。
1Pあたりの文字数が少なく、文字も大きめで読みやすいです。
他の本も読みたいと思いました -
まるで溜め息が浄化されるような、そんな本でした。
有名な元監察医の先生とは知らずに読み始め、どんどん引き込まれました。
「妻の死」では、なれそめまで語ることでお二人の思う気持ちに心縮むような。
「お世話になりました」の、『老人をいたわり、大事にするという敬意を忘れてはならない』には拍手が止まらず。毎日お年寄りと接していると、彼らの引き出しの数と中身の深さに脱帽しっぱなしですから。
「分娩」での刑事さんの言葉とか、「父の背中」でのお父様の反応、「おかあさんといきます」では死の概念が何歳から芽生えるのかについてなど、本当にどの文も短いながら考えさせられるものばかりだった。
「死」を考えることは「生」を考えることに繋がる。まさに人生をもって体現してこられた著者に似合う。この先生は疑問を投げたままにせず、私たちの行く先を見据えているところがすごい。話にオチをつけて、読者にフィードバックするのは、人格者でないと他人には響かないのだ。
私は高校時代から死ぬこと、生きることを研究したかった。当時は死生観を扱っているだけで学んでいるような気がしていたが、これを読んで社会に還元できる死生観とは何かを自分に問いかけたくなった。また勉強し直したくなった。 -
命が語りかける様々なこと。医療に詳しくないけど、リアルな描写にぞくっときたけど、本当にかけがえのない命をひとりひとりがもっているということが死と向き合ってようやく実感するのだな。