(040)瞳 (百年文庫)

  • ポプラ社
3.42
  • (0)
  • (6)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 47
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591119228

作品紹介・あらすじ

競馬の「ノミ屋」をしている「ベソ公」は、名も知らぬ小さな女の子をとつぜん預けられ途方に暮れる。少女の純真な心が大人を動かしていくラニアンの『ブロードウェイの天使』。留守番の子供たちが、めったにない夜更かしに眠気をこらえて遊びつづける至福の時間(チェーホフ『子供たち』)。「神様」ばかり気にかけているミス・ハリエットは、いじらしいほどの激しさで恋に落ちていく-老画家が語るあまりにも悲しい恋の思い出(モーパッサン『悲恋』)。純粋な瞳の輝きに心洗われる三篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ≪県立図書館≫

    「ブロードウェイの天使」
    愛情が人を変える。
    皆が愛さずにはいられない天使のような女の子。
    天使が去ったら、また元に戻るんだろうか。
    私は、そうじゃないと思う。
    表面上は同じであったとしても、少し違った心になって生きていくのだろうと思う。
    それは、悲しみや寂しさといった痛みも含んでいるのだろうけれど。

    「子どもたち」
    大人が留守の時のこどもたち。
    いつもより瞳がいきいきしている。
    いつもはできない賭け事をしてみたり、夜更かしをしてみたり。
    子供たちの様子や表情を想像して読むと、かわいい。
    声が聞こえてきそうだ。

    「悲恋」
    人々や自然の様子がいきいきと描かれていて、非常に感情移入しやすく、読みやすかった。
    ミス・ハリエットを、いささか馬鹿にし過ぎている口調だけれど、そこから、彼女の容姿の貧弱さが感じられる。
    美しい自然の中で、非常に人間らしい心模様が感じられる。
    悲しい話なのだろうけれど、どこか清々しさがただよう。
    モーパッサンの他の作品も読んでみたい。

  • ラニアン『ブロードウェイの天使』
    チェーホフ『子供たち』
    モーパッサン『悲恋』

  • 色んな作家が読めるのが結構いい。私の名前だから買ったというのはナイショ。

  • 百年文庫5冊目は「瞳」

    収録は
    ラニアン「ブロードウェイの天使」
    チェーホフ「子供たち」
    モーパッサン「悲恋」

    この取り合わせは何なんだろう。いずれも初めて読む小説だが、共通点のようなものが見い出しづらかった。「子供の愛らしさ」を感じるということでいえばラニアンとチェーホフのものはそうだがモーパッサンのものは外れそうな気がするし、「まっすぐな思い」のようなものを想像すると今度はチェーホフのものが外れそうな気がする。いずれにしてもどれもかなり面白い短編であった。

    特に惹かれたのはモーパッサンだろうか。「悲恋」は題名そのまま本当に悲恋である。フランス文学史をあまりちゃんと知らないが、モーパッサンも何かのカテゴリに入れようとすれば「写実」とかいった言葉が出てくるのだったろうか? 描き出し方が非常に上手いというか素晴らしいというかとにかく惹きこまれた。

    ミス・ハリエットの心の中に宿ったものはやはり「恋」なのか。悲しい結末が「恋」という言葉にしっかりとした輪郭を与える名短編だと思った。モームの「雨」みたいなものを何となく思い出させる。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/40

  • 和図書 908/H99/40
    資料ID 2010200716

全8件中 1 - 8件を表示

チェーホフの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×