（０４６）宵 (百年文庫)

著者 : 樋口一葉 国木田独歩 森鷗外

• ポプラ社 (2010年10月13日発売)

感想・レビュー・書評

[harinezuminamiさんの感想 · 2024年1月2日]

樋口一葉「十三夜」
国木田独歩「置土産」
森鴎外「うたかたの記」

「うたかたの記」はちょっとよく分からなかったが、十三夜と置土産はしみじみよかったなー。

[モリゾウさんの感想 · 2023年7月11日]

樋口一葉のモラハラ夫話は今だと別の展開になるのだろうが、当時の世間や家の制度だとこうなるのが現実なんやろね‥55/100

[／まことさんの感想 · 2022年10月25日]

『十三夜』 の夫の横暴に限界を覚え実家に戻った関が父の説得で実家のためと耐える覚悟を決めたあたりで哀しくなりました。家格の違い、弟の就職等々色々あるのでしょうが関は一生耐えて暮らさなくてはならないのでしょうか。
当時の女性の地位を思えば仕方が無いのかもしれませんがとても哀しい読後感でした。

『置土産』の恋心を隠してたまま亡くなった吉次の心情はいかばかりか。たった一言が言えず、櫛に託した心すら叔母のものになってしまうとは。
櫛を手渡ししていれば結末は変わっていたのでは…と思います。

『うたかたの記』は主人公二人の結末よりルートヴィヒ2世の死因がマリイと言う方に驚いてしまいました。

タイトルの『宵』の印象通り日が暮れて夜が始まる寂しさが感じられる悲恋ばかりでした。

[Rさんの感想 · 2022年9月7日]

樋口一葉の『十三夜』が好きだな〜
シンプルで心の動きとか風景がすごく伝わってくる感じがした

著者プロフィール

1872年、東京に生まれる。本名なつ。92年、20歳で小説『闇桜』を発表。以降、96年に24歳で
亡くなるまで、『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』などの名作を書いた。

「2016年 『漫画版【文語】たけくらべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」