ヘンリーと石炭
ヘンリーとフライング・キッパー号
ゴードンの汽笛
パーシーのマフラー
ヘンリーのくしゃみ
内容
この本から機関車に番号がつくようになった。
ふとっちょの局長の名前がトップハム・ハット卿と判明。
ヘンリーは時々調子が悪くなるのだが、周囲は理解してくれない。あまりに調子が悪いのでもう終わりかと思ったが、質の良い石炭にする提案が通って石炭が変わったら、とても調子が良くなり、元気一杯で、トーマスたちを驚かせた。
ある寒い日の早朝(5時頃)、ヘンリーは魚などを載せて町へ運ぶ特別な貨物列車、フライング・キッパー号をひくことになった。寒さで待避線に入るポイントが凍り付いていたり雪の重みで城内信号が降りていたりと不運が重なり、待避線で通り過ぎるのを待っていた貨物列車にぶつかってしまった。おかげで助手はおいしいココアをこぼしてしまった。救援列車に助けられたヘンリーはしょげていたが、クルー市の整備工場で直してもらい、いつも元気に走れるようになった。急行はゴードンがヤキモチを焼くほど上手らしい。
ヘンリーが新型になった事で、ゴードンは怒って、汽笛の音が変だ、「ならしちゃいけないってことはないさ。でも、ならさないのがたしなみってもんさ」と言い張った。ヘンリーは悲しかったがパーシーは気に入ってるとなぐさめた。しかし、ゴードンの汽笛が壊れ、なりっ放しになってしまい、最終的には苦情や警察まで来る始末で、汽笛の弁を叩いてようやく静かになった。その夜、ゴードンもいる機関庫でヘンリーは誰に言うともなく、ゴードンに言われた言葉を呟いた。
パーシーはマフラーが欲しいと思ったが、ヘンリーにたしなめられ、言い返して怒らせてしまった。そんなパーシーは静かに近づいていって客車をびっくりさせるという、忍び足ごっこが好きなのでその日も同じようにしていたら、荷物を運んでいる駅員も気がつかず、ぶつかってしまった。食べ物や洋服など荷物がパーシーにもひっかかった。局長のシルクハットは前照灯にかかり、いっちょうらの縞のズボンは煙突にしっかりと巻き付いた。局長は怒ってしまい、返そうとしたズボンは使い物にならないのでマフラーとして煙突に巻き付けておくようにと言われた。もうこりごり。
ヘンリーが陸橋の下を通ろうとするといたずらなこどもたちが石を落として来た。困ったところで機関士がヘンリーがくしゃみをするという案を思いついた。ヘンリーの煙突の下で灰を詰まらせておいて、そこに空気と蒸気を送り込んで煙突から吹き飛ばすというもの。合図と共にいたずらっこたちがいる陸橋の下でヘンリーがくしゃみをしたら、煙と蒸気と灰が煙突から一斉にふきだして、いたずらぼうずたちは真っ黒になって逃げていくことになり、その後は陸橋から石を落とすこどもはひとりもいなくなった。