(P[か]4-1)誕生日のできごと (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591120613

感想・レビュー・書評

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  • 18歳から25歳までの私。誕生日を迎えることに期待に胸を膨らませていたのはいつの頃までだっただろう。一つ一つ大人になる毎に、許されないことが増えて、身体の不調や出来ないことも増えて、責任ばかり問われる毎日で、それが歳を重ねるということならば、もう何も気付くことなく見ないふりして通り過ぎてしまえばいいと思っていました。それでも未来は未知数だと教えてくれたのは、今握っているこの手かもしれないし、再会したあの人かもしれない。あの日あの時ああしていたら私は...。それでも、大事な人と腹を抱えて笑い合える今この瞬間、この気持ちだけはずっと忘れずにいたいと思いました。

  • なんだか、携帯小説みたい。
    読みやすいといえば読みやすいけども。

    恋愛小説としては、ありそうな話。

  • 1人の女性の18歳から25歳までの1年に1度の瞬間・誕生日を切り取り、
    1冊にまとめた作品。
    誕生日=ディナー(夕ご飯って意味で)なイメージがすごく強いんだけど、
    しっかりディナーにその主人公が送ってきた1年っていうのが現れているなぁと関心。

    自分も今ちょうど25の誕生日を終え、この小説の主人公より読んだ時点では同い年・もしくは年上で、
    あー、こんなことあったなぁとか、何歳の誕生日は何してたなぁって思った。
    でも、色んな人に色んなシチュエーションで祝われている主人公はとってもリア充!って感じで
    (1人の年あるけどさ)ちょっとうらやましく、子どもはこんな品行方正っぽく、仲間に恵まれた子になって欲しいなって思った。

    主人公女の子でうちのは息子ですがw

    *引用文は、瞬間瞬間で日々が繋がっていっているんだなぁと感じた一文。
     日々の貴重な一瞬を大事にしたり、その一瞬に気付けるようになりたいと思いました。

  • 読みやすくて1時間強で読み切れた
    一人の女の子と18-25歳までの誕生日を定点観測した話

    あのときあのタイミングでああじゃなければ今は違うかも
    私はどの未来にだって立てる

    ひとはすべて自分が選んだものでできている
    なんだって好きに選べる
    それはすごく楽しくて孤独なこと

  • 加藤千恵の本は、どれを読んでも読み切り少女マンガのように読みやすい。
    1人の少女の誕生日を追跡調査みたいな流れ。
    可も不可も無く、普通に面白かった。

  • 1人の女性の18-25歳までの誕生日を描いた本。変化が多くて、不安にもなりがちなこの時期の誕生日前後の数日を描くことで、描かれていない間に何があったか想像ができる。
    絶対と思ってたことは季節が過ぎれば絶対ではなくなることもあるし、思ったよりたくさんの選択肢に人生は溢れているのだと伝えてくれる。
    一人でカップラーメン食べるのも、何もかもうまくいかなくて当たってしまうのも分かるよ…っとなる本。「人生なんて、予想外のできごとでしか成り立ってないから」っと受け入れながらさらっと言えたらかっこいい。

  • 自分の誕生日が近づくと、毎年読み返してる小説。
    18~25歳の誕生日のできごと。
    自分が大人になるにつれ、過去のことは若いな~って思うようになれました。
    辛いことも、悲しいこともあるけど、歳を取って大人になれば大したこと無かったなと思える。
    でも若いころの些細な気持ちも大事にしたい。
    そういう風に毎年思える作品。
    でももうすぐ26歳になってしまうのでもう読み返すことはないかも。

  • 普通の女の子、恵里の18歳から25歳までの“誕生日”を舞台にした連作。誕生日という日の定点観測だけど、冒頭の一文でこの1年間で主人公に起こったと思われる変化が垣間見える。受験、恋、別離、新しい恋、友情、就職……主人公を取り巻く出来事があまりにもありふれていて自分と重ねたくなるシーンもある。何気ない日常描写を切り取るのが改めて上手いと感じた。好きなバンドの解散ライブに行った話はどっかで見たエピソードな気もするけど。現在私は26歳なので過ぎ去った過去を思い出しながら読んだ。2012/514

  •  主人公の18〜25歳までの「誕生日」のできごとを展開する小説。この年齢って、確かに色んな事がめまぐるしく起こって、人生が決まっていく時期だから色濃いよなぁ…

  • 恵里の18歳から25歳までの誕生日とその周辺の日々を描いた小説。

    誕生日というのは一年に一回しかない節目の日。
    その誕生日に食べたものが印象的に描かれる。

    ステキなことが起きたり、
    彼氏とうまくいかなくなったり、
    就活に苦戦したり。


    恵里自身の成長はもちろん、気持ちの変化も丁寧に描写されていました。

    やっぱり、加藤さんの心理描写はリアルで共感できます◎


    最後に収録されていた柴崎友香さんとの対談もよかったな。柴崎さんも好きな作家さんなので。

    ―今の自分は、全部自分で選んできたものからできている―


    まさに恵里もそう気づくんだ。

    今の自分を作っているのは過去にたくさんあった選択で、「たとえば」とか「もし」をいくら言っても
    その時そう思ったことは、きっと正解だった。


    いくつもの選択肢の中から
    自分で選んだことに間違いないなんてない
    そう、自分を信じてあげること。


    それが大事。


    まだまだ人生これからの恵里。
    この後も何度も選択の場に立たされると思う。

    そんなラスト。

    亘とどうなったかはあえて書かれていない。


    それは読者の想像、
    そして、恵里の毎日が続くことを予感させるラスト。

    こういう余韻を残したような感じ、とても好きでした。

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著者プロフィール

1983年、旭川市生まれ。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー。現在、小説・短歌・漫画原作ほか、幅広い分野で活躍。著書に『ハニー ビター ハニー』『あかねさす』など。

「2019年 『ラジオラジオラジオ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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