(P[か]4-1)誕生日のできごと (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 587
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591120613

感想・レビュー・書評

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  • 18歳から25歳までの私。誕生日を迎えることに期待に胸を膨らませていたのはいつの頃までだっただろう。一つ一つ大人になる毎に、許されないことが増えて、身体の不調や出来ないことも増えて、責任ばかり問われる毎日で、それが歳を重ねるということならば、もう何も気付くことなく見ないふりして通り過ぎてしまえばいいと思っていました。それでも未来は未知数だと教えてくれたのは、今握っているこの手かもしれないし、再会したあの人かもしれない。あの日あの時ああしていたら私は...。それでも、大事な人と腹を抱えて笑い合える今この瞬間、この気持ちだけはずっと忘れずにいたいと思いました。

  • なんだか、携帯小説みたい。
    読みやすいといえば読みやすいけども。

    恋愛小説としては、ありそうな話。

  • 1人の女性の18-25歳までの誕生日を描いた本。変化が多くて、不安にもなりがちなこの時期の誕生日前後の数日を描くことで、描かれていない間に何があったか想像ができる。
    絶対と思ってたことは季節が過ぎれば絶対ではなくなることもあるし、思ったよりたくさんの選択肢に人生は溢れているのだと伝えてくれる。
    一人でカップラーメン食べるのも、何もかもうまくいかなくて当たってしまうのも分かるよ…っとなる本。「人生なんて、予想外のできごとでしか成り立ってないから」っと受け入れながらさらっと言えたらかっこいい。

  • 主人公は割合恵まれた人生を送っていると思うのですが、何かにつけて文句が多いなと思いました。

  • 一人の女性の各年齢の誕生日が書かれている物語。
    なかなか面白い設定。
    1年の空白の間にどんなことになったのか、どんな誕生日の迎え方をするのかが年によって違う。
    常に新しい男の人がいて羨ましいけど、基本どれも全力にもかかわらずうまくいかない。
    ゆるくてリアル。さらりと読める。

  • タイトルとおり、18歳から25歳までの誕生日を描いた連作短編。主に恋愛についてのお話。
    2012/09/14

  • 主人公えりの18歳から25歳の誕生日のことが描かれてる小説。「今の自分は、全部自分で選んできたものからできている」


    ・感想
    主人公えりの18歳から25歳の誕生日のことが描かれてる小説。
    誕生日という日は子供にとっても大人になっても特別な一日。年頃の女子なら特別な一日を大事な人と過ごすことでもっと特別な日にしたいと願うもの。それは主人公えりとっても同じ。
    誕生日を観測点として女子が高校生から社会人への心の変化や自分の成長を綴っている小説。


    信じられないほど多くの分岐点の中で、あらゆる出来事が積み重なって、今わたしがここにいて。何かを思っているということ。」p.189


    「わたしはきっと、自分で思っているよりもずっと多くのことを選べるし、決められる。今までだって選んできたし、決めてきたのだ。信じられないくらいにたくさんの場所に行ける。(中略)それはすごく楽しくて、ものすごく孤独なことだ。そしてそれが、それだけが、全てなのだ。」p.190


    「今の自分は、全部自分で選んできたものからできている」

    内容(「BOOK」データベースより)
    変わり者の姉をかっこいいと思う恵里には、密かに心がけていることがある―いつも冷静でいたい。大好きな彼と過ごした最後の高校生活、初めての一人暮らし、自分の来月の姿さえ想像できなくなった日…。18歳から25歳までの誕生日を「観測点」に紡がれる、一人の女性のささやかだけれど変化に満ちた日々。今の自分と向き合う勇気をくれる著者初の長編小説、文庫書き下ろしで登場。

  • 視点は面白いと思うし、共感も得られると思います。
    誰にでも、人との別れや色々な選択を迫られる経験をしているので
    全部ではなくてもうなずける部分はあるので、一読の価値はあると思います。

  • 人生は自分の選択でできている。

    最近読んだ加藤千恵さんのなかではいちばんすきだったかも。
    章ごとのつながりがまず面白かったし、
    ページをめくるのが楽しみになる展開っていうのもあるし、
    加藤さんが長編で長く一人の人を描くのを見たことがなかったから
    「ああ、こんな風になるんだ」ってわくわくした。

    読み終わって、かすかな勇気がでてきた。
    うん、あしたもがんばる。

  • 私たちの日常って、そうなんだよ!って思う本。

    かつての恋人と、もう繋がらなくても生きていけること。
    あんなに仲良しだったあの子とも、疎遠になってしまうこと。
    確実に家族が年とっていること。
    そんなすべてを、当たり前としてしまう自分がいること。

    でも、日常は、どんなドラマよりもドラマに満ちていて、
    これからの自分と、今までの自分の軌跡を、
    大事に見守っていきたくなる本。

著者プロフィール

1983年、旭川市生まれ。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー。現在、小説・短歌・漫画原作ほか、幅広い分野で活躍。著書に『ハニー ビター ハニー』『あかねさす』など。

「2019年 『ラジオラジオラジオ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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