みんなのふこう (文芸)

著者 :
  • ポプラ社
3.42
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本棚登録 : 206
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121245

作品紹介・あらすじ

田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。そこに届いた一通の投書。「聞いてください。わたしの友だち、こんなにも不幸なんです…」。海辺の町・葉崎を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、いつでも前向きな17歳のココロちゃんと、彼女を見守る同い年の女子高生ペンペン草ちゃんがくりひろげる、楽しくて、ほろ苦い、泣き笑い必至な青春物語。

感想・レビュー・書評

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  •  あー、やっぱり若竹コージー好きです…! 自然豊かな(つまりは田舎の)葉崎で、のんびりなのに毒のある市民の生活。このバランスが心地いいのだv 

    葉崎のローカルラジオ・葉崎FM。毎週土曜PM9~12:町井瞳子がパーソナリティを務める時間帯で、「みんなの不幸」というちょっとした人気コーナーがある。失敗談や不幸話を投稿・紹介するコーナーなのだが、その中でも”ココロちゃんのぺんぺん草”さんの投稿話が特に人気…というか、彼女の友達ココロちゃんのことを心配するリスナーがとても多い。
    というのもこのココロちゃん。本人の天然とどんくささのせいもあるけれど、とにかく不幸にあいまくり。母親は行方知れず、住む場所もなく、バイトを転々とし、善意を装って悪い人間が近づいて、事件に巻き込まれ、ココロちゃんは大怪我をしたり警察に事情聴取を受けたり大変な目にあって。でも実は悪人は、それ以上に罰を受けていたり…?
    単なる投稿だったココロちゃんの不幸に、いつのまにか葉崎のいろんな人が関わって巻き込まれていく。楽しくのんびりなのに毒要素たっぷりの若竹コージー。お楽しみあれ。

    ココロちゃんの不幸っぷりを嘆かせないのがいいよなー…v  怪我したり食中毒に罹って入院しても警察に取調べを受けて拘置所に入っても「ご飯がおいしかったですぅ」って言えるココロちゃんww 健気を通り越して「だいじょうぶかこの子…」って周囲が心配しちゃうのもわかる気が。
    そして、ここまで不幸が続いて、でも彼女を悪く利用しようとした人が酷い目にあうのを目の当たりにしてたらそりゃ怖いよね…。でも、大丈夫だぺんぺん草ちゃん…あなたのそれはきっと違うよ…!

    それにつけても、この構成がうまいですねぇ…。ラジオの1コーナーから始まって、そこから派生していく形式が読者を飽きさせない。
    とはいえ、瞳子ねーさんの絶叫で終わるニュースもクスッと笑えて私は大好きなんですけどもねv

  • 葉崎FMで毎週土曜の夜に放送される人気コーナー「みんなの不幸」(;゜∇゜)そのコーナーで紹介されるココロちゃんの不幸っぷりが皆の心を鷲掴み!(^^;)そしてココロちゃんの不幸が紹介された後、必ずココロちゃんが絡む大変なニュースがっ!!(゜゜;)これで最後にココロちゃんが「わざとだよ?( ̄ー ̄)ニヤリ」と言ったら凄く怖いし、「実は宇宙人でした!(*´□`)ノ」と言ったら、ほほうそうであったか!(^^)と思うんだけれど、そんなこともなく、いつもどおりのココロちゃんで終わりました(^^;)

  • 葉崎市シリーズ。

    ココロちゃん、大丈夫…?(ちょっと(笑))と、読み進めるのですが、だんだんとホラーなのかもと思えるほど。

    ココロちゃんのその後が気になります。

  • 葉崎のローカルラジオ、〈町井瞳子のライトハウスキーパー〉の1コーナーである「みんなの不幸」。そこに最近舞い込んできた一通の投稿が、葉崎を揺るがす大事件になって……。

    ローカルラジオでリスナーの不幸を笑っているだけの軽やかなノリからあれよあれよと言う間に事態が進んでいくのが面白かった。要するに『みんな「が」不幸』ということなのかな。

  • ページをめくった時に、軽い感じで読める気がして、何気なく読み始めた1冊。ラジオのDJの語りから始まり、ADの独白、病院内のボランティア内でやり取りされている日誌、供述聴取など、語りの手を変えて、「ココロちゃん」のふこうの謎に迫っていく。一見、人の不幸を面白がる人間の心理を面白おかしく書いているようで、最初の何ページかを読んで止めようと思ったが、読み進めて行くと、ライトな語り口はそのままできちんとミステリー作品として成り立つ。この作家さんの凄さを感じた1冊。

  • 2015.12.2 読了


    あるFMラジオの番組のコーナー「みんなの不幸」
    不幸自慢するコーナーに 投稿されたネタ(話)。

    これが 全部 マジな話で、
    ラジオネーム「ココロちゃんのぺんぺん草」さんの書く ココロちゃんの周りで
    ほんとに事件が起こったり、
    ココロちゃんが 命を狙われたり。。。

    ムリのある発想すぎて、
    なかなか 入っていけず、
    入りきれないまま 終わった感じ。。。

  • 軽い、楽しく読める本です。

  • いいコなのに、不器用で、疫病神に憑かれてるんじゃないかってくらい災難にあってしまうココロちゃん。
    次から次に起こる災難とココロちゃんの天然っぷりが面白い。
    あと『弥生』の日誌でのやりとりも面白かった。

    〈葉崎〉シリーズなので御馴染みのキャラ達も登場するけど、今回はいつもより毒が少なかったような。

  • ミステリかと思ったらミステリじゃないし不幸かと思ったらどろどろもしていない…。読みやすくておもしろかったけれど予想とは異なりました。
    ココロちゃんのキャラには無理があるかなあ。
    あと、ラジオにぽんぽん実名出してたらばれるでしょ。

  • 最初と最後のリンクの仕方に、にやり。こころちゃんを通して、いろんな人がリンクしていくのにも、にやり。話の運び方がうまい!

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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