贖 (百年文庫)

  • ポプラ社
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121665

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  • 「骨」
    なんとも定まらない浮ついた生き方をしているが、人間的な魅力にあふれている愛すべき勃凸。
    がま口に入れた母の骨が無くなるということに、彼の人生の不安定さというか、芯の無さのようなことが象徴されているような気がする。
    母親の骨は、芸者の名刺に取って代わられてしまった。
    残酷だけれど、自分で歩んできた道がそれだったのだ。

    「藁草履」
    善意や道徳心からではなく、見栄のために名誉を求める浅はかな源。
    彼の自制心の弱さは、競馬の仕方にも表れている。
    自分にも嘘をつき、弱さや間違いを直視できない。
    ただのイライラからお隅を打ったのに、もっともらしい恨み言を見つけて、すりかえる。
    なんてダメな男なんだろう。
    そんな息子でも、母は大切に思い、すがっているのだなぁ。

    「放蕩息子の帰宅」
    宗教色が強い。
    キリスト教だと感じた。
    今ふと、本の裏を見たら、聖書を題材にした、と書かれているので、やはり、と思った。
    分かりやすい。
    放蕩息子は、結局は守られる安住の場所に戻ることを選んだ。
    その家の法則に対して従順であることを受け入れて。
    弟には、まだ世界と自分に対する憧れがある。
    それを、誰が止められるだろう?
    しかし、出発に際し、手をひいてもらいたがる弟の弱い心が、彼の前途を示しているかのように感じた。
    本当に自由であることは、とても厳しいことだ。

  • 骨 有島武郎
    藁草履 島崎藤村
    放蕩息子の帰宅 ジッド

    島崎藤村とジッドが初。読書したい気持ちじゃない時に読んでしまったのでなんっっにも感じ取れなかったので読み直したいな。
    「骨」は雰囲気は「カインの末裔」っぽかった。

    赤塚図書館

  • 有島武郎『骨』
    島崎藤村『藁草履』
    ジット『放蕩息子の帰宅』

  • 有島武郎の「骨」が良い

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