怪 (百年文庫)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121788

感想・レビュー・書評

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  • 五味康祐 「喪神」 星2.5 山奥にひっそりと暮らす妖剣術の使い手の剣客・幻雲斎。幻雲斎に父を殺され仇討に来た若者を負かして命(めい)を授ける。師弟関係となり修行の末、若者に奥義を授けるが…。白黒の世界っぽいがある意味でラストが鮮やか。(カラー)。けど文章が硬くて読みにくかった…。ハードボイルド時代物。


    岡本綺堂 「兜」星3 江戸時代から伝わる古い兜の由来。ふと気がつくと兜がまとわりついてくる様が、静かなだけに不気味でこわい。彰義隊が出てきたりしてちょうど時代の風向きが変わる頃。理屈では説明できない様々なことが起こっていたのかもしれないと感じた。


    泉鏡花 「眉かくしの霊」 星2 いやぁ…難しかった。二重三重の入れ子式になっているかのような話で、読んでいて迷子になってしまった。最後から読んだ方がいいんじゃない?とか思ったりして。それにしても読解力が低すぎるためイメージさえも浮かばず苦しかった。けど鶫とか出てくるものすべて不穏に感じてこわいとは違う感じがした。古典的怪談。鳥肌が立った。境界線、境い目を越えるとどこにいるのかわからなくなる恐怖。


    夏なので安易に怪談の「怪」とか思って借りたはいいけど、想像とは違い3話とも手強くて大変でした(汗)

  •  五味康祐の「喪神」、岡本綺堂の「兜」、泉鏡花の「眉かくしの霊」の三編を収録。
     五味康祐の「喪神」が芥川賞受賞作。
     妖剣を操る瀬名波幻雲斎信伴。
     その幻雲斎に父を殺されたため、仇討に向かった松前哲郎太重春。
     哲郎太は幻雲斎に敗れるが、どういう経緯か幻雲斎の元で剣を学ぶことになる。
     そして最後は……といったお話。
     時代物であり、非常に短い作品(30頁ほどしかない)。
     時代物特有の切れの良い文章といい、あえて感情移入を許さない表現といい、読んできて非常に小気味よい。
     ただ、あまり時代物に慣れていないので、何回か読み返す場面も多かった。
     これは作品云々ではなく、僕の読書力の脆弱さである。
     岡本綺堂の「兜」は、とある兜にまつわる奇妙な話。
     怪談でもなければ、具体的な因縁めいた話もでてこないのだが、スラスラと読ませてしまう力がある。
     それにしても、良い意味で簡素で力強く、過不足のない文章だ。
     発表されたのが昭和3年なので、旧仮名遣は現代仮名遣に置き換えられているのだろうが、読んでいて本当に気持ちが良い文章である。
     泉鏡花の「眉かくしの霊」は、怪談もの。
     絵を思い浮かべるととても美しい光景が浮かんできそうな話。
     真っ白い雪に真っ赤な血潮。
     恐い、というよりも、もの悲しさの方が強いか。
     最初はとっつき難かったのだが、読むうちにグングンと読み手を引き込んでいく。

  • 岡本綺堂「兜」兜の来歴の気味悪さといったら…とても面白かったです。

  • 五味康祐『喪神』
    岡本綺堂『兜』
    泉 鏡花『眉かくしの霊』

  • 実はどの作家も初めてv
    泉鏡花は昔読もうとして、借りるか借りるまいか悩んで最初のページ読むも、いまいち気分が乗らなかったのでやめた経緯あり。
    収録されてたのは「眉かくしの霊」なんですが、ラストの一行が青白く寒々しくて素敵でした。
    前半があんまり?いらないかな、という気もするけれど。
    読む物に困るときはやっぱりこの文庫を潰していくと、いい感じの長さのいい感じのものにあたりそうです。

    装画 / 安井 寿磨子
    装幀・題字 / 緒方 修一
    初出 / 『新潮』1952年12月号、『週刊朝日』1928年、『苦楽』1924年。
    底本 / 『秘剣・柳生連也斎』(新潮文庫)、『日本幻想文学集成23 岡本綺堂』(国書刊行会)、『高野聖』(集英社文庫)

  • 『喪神』 五味康祐

    『兜』 岡本綺堂

    『眉かくしの霊』 泉鏡花

  • 読んだことのない類の怪談三編。
    五味康祐「喪神」、読み手の期待を裏切らない結末。
    岡本綺堂「兜」、回りまわって伝えられる兜の謎。
    泉鏡花「眉かくしの霊」、情景の想像をするのが難しく長い話だが、最後、一気におもしろくなる。

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