KAGEROU

著者 :
  • ポプラ社
2.71
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122457

感想・レビュー・書評

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  • ある夜、飛び降り自殺をしようとしていた大東康雄。しかし京谷貴志という謎の男に引き止められる。彼は全日本ドナー・レシピエント協会の人間であった。そこで、康雄に金と引き換えに臓器提供をしないかと話を持ちかける…。
    まず、情景描写にやたら力入れてるな〜と感じました。ちょっとクドかったかも…。その描写に今後の展開に関わる深い意味が何かあるのかと思って、読む度気になった。
    命がテーマと聞いていたので、結構重々しいストーリーなのかと思っていたが、主人公のキャラクタが何かと楽天的な感じだったせいか全体的に重くならずスラスラ読めた。なかなか面白かったけど、最後は「それでいいのか」と思ってしまった。

  • 話題になったときは図書館は予約殺到で、ようやく借りやすくなっていました。想像していたのと違った。
    内容が自殺、命、臓器移植と重いのに、主人公の喋り口調が軽いので読みやすかった。主人公たしか40、41な年齢だけど喋り方だけみるとおちゃらけた学生みたい。それなのに鋭く気づいたり考えたりして、ほんとにリストラされるような人? って疑問に持った。
    あと一番最初のほうの「白く泡立ったその唾のかたまり」っていう表現も、こんなふうになるか? って疑問だった。
    中学生が読むのが調度良いと思う。

  • Amazon Reviewで酷評している人たちがただただ怖い。そこまで言うんなら自分が書けばいいんじゃない?と思ってしまいます。政府広告でさえAKB頼みの中、あれはOKでこれがだめな理由がわかりません。人間の感情で最も厄介で恐ろしいのは妬み。

  • 発想は良い、展開のさせ方もなかなか。けれど、かなり荒削りな印象。
    面白く読めただけに、純粋にもっと良くできたな、という感じ。

    やはり自分の実年齢を一回り以上も超える、中年男性の心情を描ききれていないのが一番の問題だったのではないかと思う。
    無理をせず、等身大の自分を投影すればよかったのに。

    そして、あの落ちにするならば、もうすこし「心」と「記憶」の所在についても掘り下げたら良かったんじゃないかな・・・。
    そのあたりをつきつめていないから、最後の展開が急すぎたし、キョウヤという人物像ももっと練りこまないと、いまのままでは軽すぎる。

    どこか惜しいと感じた作品。
    でも、まだまだ成長しそうな気がするので、次回作が出れば手をのばしてみたい。

  • リストラにあい多重債務を抱える主人公の男性がビルの屋上から
    飛び降りようとするところを止められ、全身を移植するという話。
    受賞作とは思えないし、命の大切さが伝わってこなかった。

  • 水嶋ヒロが書いた小説、悪くはなかった。きっとドナーとレシピエントが会ったらどうなるかというアイデアから生まれた話なんだと思う。しかし最後、ヤスオがキョウヤの意識を乗っ取ったという意味かなあ。それは想像しろってこと?

  • あまりに評判が悪いので覚悟して読んだせいか、まあ普通に読めました。主人公の描写が大学生にしか思えない。

  • ファンタジーなのか?

    中盤あたりから???がいっぱい

  • 世間でいわれてるような駄作ではなかった。最初はどうなるかと思わされたが最後はうまくまとまって面白いと思う。
    村上春樹的な印象を感じます。
    次回に期待したい。

  • 普段どんな本でも大抵は楽しく読めるのですが、この作品は思わず買って損した…私のお金と時間を返してくれ―!!(と言っても一時間ちょい)と思わずにいられない作品になってしまいました。

    扱っているテーマがテーマなだけに、言いたいことが分からないではないのですが、内容の軽さというか薄さが目立ちました。

    今作は作者のデビュー作なので、文章力や表現力などの力が磨かれれば、また違った作品になるのではと感じました。

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