(P[ふ]2-2)船に乗れ! I (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591123997

感想・レビュー・書評

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  • 評判がすごかったし、読んでも力が入っていることはわかったけど、力が入り過ぎなんじゃないかなあと思った。これって、自伝に近いのかな。とすると、結構ひどい気がするけど…。

  • 【△/♯/β】

  • 20120311読了
    #音楽

  • 三流音大附属高校で繰り広げられる、甘さ多めの甘酸っぱい青春小説。
    序盤は会話は少ないわ、音楽用語は多いわ、主人公はしたり顔でニーチェを引用するわでほんとうに読み辛くて何度も挫折しそうになった。音楽をやっていない人にはもっと無理だと思った。デー・ドゥアと言われた瞬間に本を投げてもおかしくない。
    でも主人公が高校に入ってから一転、俄然面白くなった。同級生のキャラクターが立っていて、ある種漫画のようにテンポよく話が進んでいく。線の細いフルートの伊藤、我が強くてきれいなヴァイオリンの南、茶々を入れるヴァイオリンの鮎川、茶目っけのあるコントラバスの生田。そこに音楽が鳴り始めると驚くぐらい物語が生き生きするので、ここからは読むのが早かった。
    南がヴィヴァルディの『春』を弾くというエピソードで南は一気に高嶺の花になったし、一巻の最後で鳴るチャイコフスキーのワルツは幸せの代名詞みたいに聞こえてくる。音楽に対する聞こえ方が少しだけ変わってきたところで一巻が終わる。とりあえずリア充爆発しろ。

  • 専業主婦になりたい話から、70歳死亡法案まで、今回も幅広い話題で奥深い時間でした。


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  • 後味さわやか。爽快感。

  • リア充爆発しろ

  • 音楽用語とかぜんぜんよくわからないけど、クラッシック音楽にかける青春!オーケストラとか心をひとつにして、みんながそろったときは最高に気持ちいいんだろうなぁ。初恋の甘酸っぱさもよくわかる!
    全3巻のうちの1巻で、あまりハッピーエンドじゃなさそうなのが気になるところ。早く続きを読もう!

  • 一瞬の風になれのような爽快青春小説かと思いきや、明るいのは1巻目だけで2巻目以降はやたらに暗い。
    主人公が過去を振り返る体裁なのだけど、それもやたらに冗長かつ暗い未来を匂わしてばかりだし、作者の趣味なのかやたらに哲学の話が出てきて辛い。作家なのだから青春や人生について語りたいなら哲学者の言葉を借りるのではなく自分の言葉で表現して欲しかったところ。
    甘やかされて天狗になっていたお坊ちゃまが挫折する姿を見て楽しみたい方にはいいのでは。

  • 楽器を演奏する時の描写が非常に上手くて、自然と映像が浮かんできました。圧倒的な迫力で音のない音楽(文章だから)と登場人物達の心情がまさに交響曲を奏でる、そんな感じ。
    自分の才能と向き合い、何かに打ち込むことの素晴らしさ、異性だからこそのライバル心と恋心の微妙なバランス、もはや頭の中でしか経験できない?青春がほとばしる秀作!
    第2部が楽しみだ!!

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著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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