(P[ふ]2-3)船に乗れ! II (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
3.88
  • (68)
  • (109)
  • (74)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 672
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591124000

作品紹介・あらすじ

北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に、距離感を縮めた津島と南。高校二年生となり、さらに音楽漬けの日々が続く。新入生たちのレベルの高さに焦燥感を覚えながら、それぞれが責任のある立場でオーケストラ発表会に向けての練習に取り組む。だが、平穏な日々は長くは続かなかった-。青春の"きらめき"と"切なさ"を奏で、怒涛の展開に読み出したら止まらない青春ストーリー、衝撃の第二巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第一巻の最高の終わり方、そしてこの第二巻の幸せな始まり方。
    その後の「どん底」・・・。
    自分の感情の奥深いところを揺さぶられて、しばらく立ち上がれませんでした(苦笑)

  • もう、なんか読んでて苦しい。

    きらきらしてた幸せの青春時代とその苦しさが描かれてる。
    学生時代の自分に重ねてしまう部分が多々あって、本当に読んでて辛い箇所がたくさんあった。
    外国での挫折とか、環境が変わって思い知らされる自分の愚かさとか…もう自分もこうだったーって気持ちになってヘコみます。

    音楽や青春時代を書いた小説としての面白さだけではなくて、金窪先生の哲学授業など、深く考えさせられる所の面白さもあって思い入れの深い1冊になる予感。
    なぜ人を殺してはいけないのか、についての授業のところがすごく好き。

  • 読んで良かった。
    はじめて「こころ」を読んだときと同じ読後感が、薄く漂った。
    ヒロインが気持ち悪い。狭量な主人公が語り部である所為かもしれないけど。

  • しんどい終わり方だったな。実際こんなことってあるんだろうか…
    ・今うまくいっているのは、まさに僕たちが触れずにいるからなのかもしれないのだから。触れればうまくいかなくなるかもしれないのだから。
    ・モーツァルトって、ほんとに天才だね!あっいい曲、って思っても、すぐまた次にいい曲が来るもんね ねえ。いい今日のわんこそばみたいだよね
    ・自分にどんな音楽が合っているのかを決めるには、どんな音楽もやってみるしかない
    ・あなたが弾くとき、あなたは弦を鳴らしています しかし楽器が鳴っていません
    ・チェロの音楽は音程を定める左手ではなく、弓を動かす右手、そして奏者の全身によって作られる
    ・音楽に勉強は必要です。しかし、その上に音楽がありますよね。音楽はあなたです
    ・諸君、死をのがれることは困難ではない。むしろ悪をのがれることこそ遥かに困難なのである。それは死よりもはやく駆けるのだから。
    ・バッハの音楽、とりわけ小規模な、単旋律の音楽には、アドリブの要素がはっきりと残っている(ジャズのプレイヤーたちがバッハを好む理由もそこにあるんじゃないだろうか)

  • 1巻で仄めかされていた深淵が口を開く。
    主人公のチェロへの挫折、恋人の失踪とその痛手を、尊敬していた教師への残酷な仕打ちで復讐しようとする描写は、読んでいてとても心痛い。

  • 前回音楽の素晴らしさとお祭り騒ぎ的なワクワクで締めくくられましたが、語り部がちょこちょこ出してくる、先行きの不安感を煽っていましたが、2巻でその不安感が噴出します。どうしようもない事件が勃発して色々な事が木端微塵になり、恋も人間関係も音楽もがたがたになります。
    高校時代の根拠のない万能感と劣等感、絶望感を思い出します。

  • 楽譜通りに弾くことができて、その上に自分らしさを乗せる。ピカソの絵を見ながら教えてもらったことをふと思いだした。南との関係の進展については、予想外。ソクラテスの話もじ〜んときた。

  • 2018.5.17読了
    ☆4

    前半は高校生の恋愛模様に初々しさ感じながら、後半まさかの急展開にビックリ!
    個人的には爽やかな青春一辺倒よりも、多少ダークな部分がある方が好きなので、この展開は結構好き。

    哲学的な部分については理解しにくい部分もあったが、公民の金窪先生の去り際の潔さがかっこよかった。

    いよいよ最終刊、どんなラストが待っているのか楽しみだ。

  • 1巻とは打って変わってきつい展開です。ドぎつい。恋の終わりとその後の自分の卑怯さを、大人になった自分が振り返って語るからなおのこと辛い。まだ渦中の当事者が語る方がましかも。こんなにしんどいのに、読むスピードは増すばかり。

  • 高校二年となりさらなる音楽漬けの日々の中、爽やかな青春ストーリーが綴られていくのかと思いきや、話は思いもよらなかった展開に・・・。
    後半は年甲斐もなく主人公サトルに完全に感情移入してしまい、本当に読むのが苦しかった・・・。
    さあ、いよいよ最終章。見届けよう。

全69件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。08年、『いつか棺桶はやってくる』で三島由紀夫賞候補。10年、『船に乗れ!』三部作で本屋大賞第7位。14年、『世界でいちばん美しい』で第31回織田作之助賞受賞。他の著書に『燃えよ、あんず』『綾峰音楽堂殺人事件』などがある。

「2019年 『花や今宵の』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤谷治の作品

(P[ふ]2-3)船に乗れ! II (ポプラ文庫ピュアフル)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×