- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591124178
作品紹介・あらすじ
主将を交通事故で亡くし、勢いを失った弓が丘第一中学水泳部。やる気のない顧問の教師から廃部を詰め寄られた代表選手の龍一は、「水泳部を再建して、メドレーリレーで大会優勝してみせる」とタンカを切ってしまう。けれど残っていたのは、飛び込みも息継ぎもできないような、ダメダメ部員ばかり。メンバー集めに奔走する中、人魚のように泳ぐ謎の美少女が彼らに希望をもたらすが…。大人と子供、ジェンダーの壁にぶつかりながら、痛みとともに成長していく新たな青春小説の傑作。第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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マカン・マランのシャールさんの強烈な個性と素敵なお話に心を鷲掴みにされたので、初登場であるこちらを読みました〜♪
古内さんのデビュー作ということで、「銀色のマーメイド」としても発刊された作品です。
主将・タケルを交通事故で亡くした中学校水泳部。
彼の実力と統率力、人望で創部、存続ができていた水泳部は彼の死によって廃部の危機に!
実力はあるが自己中な幼馴染の龍一とタケルの死を乗り越えることのできない敦子は次々と辞めていく部員に頭を悩ませます。
わずかに残った部員はアニヲタ、芸人かぶれのお調子者、泳げないデブ…
メンバーのキャラも個性的で素敵‹‹\(´ω` )/››
そしてなんといっても孤高の美少女で龍一のクラスメートの「エリカ様」
市民プールで人魚のように泳ぐエリカを水泳部の救世主だと勧誘するも断られるのですが…
揺れ動く中学生達の色々な悩み、友人の死、トランスジェンダーと言う難しい問題に個性的な部員達やシャールさんという存在が悲しいだけじゃない暖かな素晴らしい作品にしていたと思います♪
まわりとの関係、親子の問題などちょっと理解が寛容すぎて現実はそんなに甘くないとは思うけど、これはこれで青春小説と考えます。
この夏オススメの一冊ですよ〜\(//∇//)
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良い本に出会えた。
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わーい、シャールさん初登場作品、やっと図書館で会えました! しかも、長編!
シャールさん目当てで借りたのは否定しませんが、水泳部のみんなの曲者ぶりと頑張って泳ぐ姿が素晴らしいストーリーです。柳田センセとジャダさんにも会えてますます嬉しいな! -
フォロワーさんに教えてもらった、快晴フライング。
大好きなマカンマラン、シュールさんに再会したくて手に取ってみた。
銀色のマーメイドを探して図書館に行ったが、置いてなく取り寄せを依頼した。
後日連絡が入り、改題し加筆修正を加えたのが快晴フライングであると知った。
水泳部が題材の物語。
私はカナヅチなので泳げない人の感情に共感できた。
何と言ってもシャールさんが優しく包み込んでくれる感じがたまらない!
シャールさんに会いたい方は、是非読んでみて下さい。
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マカン マランシリーズが大好きだったので読んでみました。
主将を事故で失いごく少数になってしまった水泳部、それを立て直すために頑張る主人公。水泳部のメンバーがとにかく個性的で面白かったです。 -
友人の死、水泳部の存続、性同一性障害と中学生にとって、かなりハード事が続々と…(>_<)そんな時、頼れる大人がいると心強い!(^^)「マカン・マラン」シリーズは図書館に入っていなくて躊躇していたけれど、これを読んで噂のシャールさんがステキ過ぎて、お取り寄せしてでも読む!と決意(*^^*)
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「マカン マラン」シリーズのいっつも苦虫を噛み潰したような顔ばっかな柳田先生とシャールさんとの再会の話が入っている、というので読んでみた。
シリーズラストで突然出てきた美青年の中学時代。
性同一性障害に苦しむ彼と、突然の幼なじみの死による喪失に怒りと悲しみを抱えつつ、水泳部存続に動き出した龍一たちが泳ぐことの喜びや競い合うことに楽しさを見出し、仲間となっていく過程がそれぞれの成長と合わせて読めて、
気持ち良くなる一冊。
デビュー作、になるのかな、まだちょっと小説として慣れない感じもあったけど、読み進むうちにそれぞれの必死さが胸を打ち、がんばれーーがんばれーーっと思いながら読んだ。 -
廃部寸前の水泳部。キャプテンとして復活させた親友の突然の死で、水泳部はまたも廃部の危機に。
今まで自分さえ良ければと泳いでいた龍一が、水泳部の存続をかけて勢いで言い出してしまい、素人メンバーと共に地区優勝を目指すが、、、
いろんな困難があって、このペースで、この本が終わるまでにすべて乗り切れるんだろうかと不安になったけど。。。
母子家庭、父子家庭、トランス・ジェンダー、いろいろ悩みを抱えたり、恋心をもったりで、必死に生きる中学生たち。そして、あんなにバラバラだったメンバーが1つの目標に向かってまとまっていく。
あぁぁ
後半、ぐっと惹き込まれて泣き通しでしたわ。
とても良いお話。
そして、
シャールさん、ジャダさん、
彼ら(彼女ら?)にまた会えたのも嬉しかった( ఠ͜ఠ ) -
マカンマランから飛んで来ました。
シャールさん、ジャダさん、
柳田先生、お久しぶり。
最初、読みづらいかな?と思ったけど、
終盤、一気でした。
あるんですが…、さすがにあれをリクエストする勇気は私もないです(;・∀・)
あるんですが…、さすがにあれをリクエストする勇気は私もないです(;・∀・)