クマのあたりまえ (teens’ best selections)

著者 :
  • ポプラ社
3.52
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本棚登録 : 267
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125397

作品紹介・あらすじ

死んだように生きるのは意味がないんだと思ったんだ。「生きること」と真摯にむきあう動物たちの七つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 寓話のような短編集。
    動物達の姿を通して「生きること」のしんどさを思うと同時に、「生きること」について深く考えさせられる。
    どのお話も文体はとても優しいのに内容は生と死に関するもので切ない。けれどラストは気持ちを軽やかにさせてくれるものが多い。
    特に『アメンボリース』『朝の花火』が好き。

    飛ぶことを諦めた鳥もいれば、人間に憧れるサルだっている。
    生き物を殺すことに快感を覚える「ころしや」のアオダイショウだって温かな気持ちを知る瞬間に出会い、腹を空かせて死にそうだったライオンも生きる勇気を貰う。
    「死んでるみたいに生きるんだったら、意味がない」
    怖がりの子グマが一生懸命考えて出した答えが心に残る。
    「生きること」の意味を穏やかに問われた作品集だった。

    • あいさん
      こんばんは(^-^)/

      飛ぶことを諦めた鳥、人間に憧れたサル。
      すごく深く読み込んでいて凄いなと思います。
      勉強になりました(⁎...
      こんばんは(^-^)/

      飛ぶことを諦めた鳥、人間に憧れたサル。
      すごく深く読み込んでいて凄いなと思います。
      勉強になりました(⁎˃ᴗ˂⁎)
      2018/06/21
    • mofuさん
      けいたんさん、こんにちは。


      生きることの意味を改めて考えさせられますね。
      私も勉強になりました。
      コメントをありがとうございました(*^...
      けいたんさん、こんにちは。


      生きることの意味を改めて考えさせられますね。
      私も勉強になりました。
      コメントをありがとうございました(*^^*)
      2023/10/07
  • ちょっと心が疲れた時に読むといいと思う。
    特に、最初の『べっぴんさん』がいいなぁ。最初の違和感は、納得。チドリさん色々あったのねぇ。

    『ショートカット』おサルの坊やも、印象に残るなぁ。

    アメンボやアオダイショウと鯉と、ライオンとクマが主人公?のお話。
    動物たちと人間が少しコラボするちょっと深い、優しいお話が多かった。

  • 動物が出てくる寓話のような世界観と文体で、優しく気づきを与えてくれる良著です。短編集の形で小学校高学年ぐらいから読めそう。分類は児童書だけど、大人にも贈り物に良いんじゃないかな。

  • 紹介文に、動物たちが「生」に真摯に向き合う7編、とありました。我々は生きるのを忘れているのかもしれない。どれも短い話で、簡単に読めるので、小中学生におすすめです。まとまった時間が取れない大人にもおすすめです。

    べっぴんさん(☆5)
    ショートカット(☆3)
    アメンボリース(☆4)
    朝の花火(☆5)
    そらの青は(☆5)
    光る地平線(☆5)
    クマのあたりまえ(☆5)

  • 心温まる良質の童話集でした。

  • 「死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ」(132ページ)

    七つの動物が、
    それぞれの存在意義を見い出していく短編集。

  • 【図書館】不思議な世界の心温まるお話でした。あれ?この本、文庫で持ってたかも。ん?本屋で見たけど、買わなかったんだっけ?でも、まぁ単行本で読了。

  • まあ、よいお話がたくさんですけれど、なんというか、大人になってしまうとこういうお話には別に心を動かされないんですよ。

  • 動物たちの「生きる」
    ことについてのお話。

    切ないけど、すきな本。

  • 動物。生命。
    動物が主人公の、やさしい童話。
    安東みきえ『頭のうちどころが悪かった熊の話』を思い出す。
    少しインパクトに欠ける気もする。

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著者プロフィール

1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。『Two Trains』で第57回小学館児童出版文化賞、『園芸少年』で第50回日本児童文学者協会賞を受賞。作品に『いいたいことがあります!』『超・ハーモニー』『クマのあたりまえ』『だいじょうぶくん』などがある。

「2022年 『考えたことなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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