- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591125823
作品紹介・あらすじ
フランスで、文学賞「みんなのための文化図書館賞」を受賞した『SAYA』を、著者であるリシャール・コラスが自ら日本語で執筆。歳の差を超えた純粋な愛に心が震える、儚くも美しい悲恋の物語。
感想・レビュー・書評
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好き嫌いハッキリ分かれると思う。
作者が作者だから彼女と男の共通点を詩的に描きすぎてるし、文章が綺麗なのに話は女子高生との不倫。
でも、頭の中での想像では映画の「ロスト・イン・トランスレーション」を意識して読んでいたから凄く良かった。
とても頭の中での想像だったけど、想像では凄く綺麗な映像が広がってた。
表紙の紗綾が綺麗だから、なおさら想像するのが楽しくて楽しくて。
高校生の時、同じような体験したからかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
逗子図書館にあり
フランス人は、鎌倉とか京都に住んでるんだ…
自分が落ちる時、相手も落ちるんだな、とわかった。
224ティファニーに売り切れ証明書なんてあるんだ。
終盤が凄かった。
一気に。でも、淡々と。
着実に着地をして終わった。
著者への感謝を述べるとすれば、
一つも、
『読者のご想像にお任せします。』
が無かった事。 -
なんか携帯小説っぽい感じですね。
物語全体に感じる切なさ、はかなさは良いけれど、
ストーリーやエンディングが有りそうな感じで
ちょっと残念。 -
■ 1253.
<読破期間>
2012/5/3~2012/5/5 -
フランス語で出版されたものを著者自ら日本語に書き直した本。
表紙に惹かれて買いました。
百貨店をリストラされた神脇、姑の介護に明け暮れ夫との関係も冷えきっている神脇の妻・香里、援交中の女子高生の紗綾のそれぞれの視点で語られますが、その三者が交わるようで交わらない。
援交を、クラシック音楽やフランスというキーワードで美化している感はありますが、少なくともふたりは本気なんだろうなぁ。
本気すぎるがゆえに、最後のまさかの結末に一気に転がっていきました。作者も、よくここまで救い用のない結末を思いついたな…… -
この著者の、ちょっと陰鬱な、でも凄く綺麗な描写が好きです。
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日本在住35年にも及ぶシャネル日本法人社長の著書。
援助交際やリストラなど日本での事象を盛り込みんだ、「絆」をテーマにした、きれいな日本語で書かれた、美しい物語ではありましたが、、。
申し訳ないけれど、私には「おじさんによる、おじさんのための、おじさんのおとぎ話」にしか思えなかった。けして悪い本ではないけれど。 -
書店でたまたま見つけた作品。09年にフランスで出版された小説を、著者自らがあらためて日本語で執筆するという珍しい手法が取られています。パラパラとページをめくっただけですが、個性的な文章の組み立て方が印象に残ります。
タイトルにもなっている、ヒロイン紗綾の描写が秀逸です。