なでしこジャパンはなぜ世界一になれたのか?

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126271

感想・レビュー・書評

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  • かなり興味深く読んだ.著者は日本サッカー協会の理事として女子サッカー普及に尽力.その経験をもとに,裏方から見たなでしこジャパンの成功の軌跡を記した著書.

    ・スポーツ発展の好循環として「勝利」「普及」「資金」が重要.
    ・ピラミッドは一つではなく,逆台形モデルが必要

    逆台形モデルとは,トップ選手を目指すという一つのピラミッドだけでなく,指導者や審判,メディア,スポンサーなど,子供時代のサッカー経験が様々な職種に繋がること.それがすなわち裾野の広がりに繋がる.「いかにスポーツ触れるきっかけを作るか」が重要

  • 日本の女子サッカーが世界一になれたのは、そこに至るまでの様々な布石があったのだという事実を確認できる。勝つための準備が積み重ねられてきた結果なのだ。

  • どのようにしてなでしこジャパンは世界一になったか 
    さまざまな仕掛けをして
    女子サッカーを世界一に仕立て上げたのか
    それは、練習環境のJビレッジであったり
    モー娘。のフットサルチームであったり

    でももっとも効果があったのは
    2050年に世界一にする!という目標を設定して
    みんなの意志を集結させたこと
    (あまりに早く世界一になっちまいましたが・・・)

    スポーツをプロモートすることの
    おもしろさであり
    夢を実現することの爽快感を実感しました

    トップ選手を頂点とするピラミッド型でなく
    逆台形モデル(審判や指導者やスポンサーなど
    たくさん関わるひとを増やすこと)こそが
    競技の発展のために必要という考えに同感です!

  • なでしこジャパンが創世記からいかにして成長してきたか、環境面を中心に解説されている。マイナー競技と思われてきた女子サッカーを支え、「なでしこ」として育ててきた著者が振り返る。

    なでしこというよりは、いってしまえば、マイナーとみられているスポーツ全体の振興策は通じるものがある。たとえば、勝利と普及と資金、このバランスは納得。ビジネスとして捉えられるその視点に興味をもった。

    この人のゼミをのぞいてみたい。

  • 地デジ化は今年(2011)の7月に完全移行してしまい、我が家はケーブルテレビの「デジアナ変換サービス」を利用しています。なでしこジャパンがドイツワールドカップで優勝したのは、地デジ化移行直前だったのでよく覚えています。

    決勝ではアメリカに延長戦も含めて何度も引き離されたにも拘らず最後まであきらめない粘りで同点に追いつき、最後はPK戦を制したときは感動しました。

    さて、この本では著者である竹田氏が、なぜ「なでしこジャパン」が世界一に上り詰めることができたのか、サッカー技術以外の事柄も踏まえて解説しています。

    今日には錦織選手がなんと世界一位のジュコビッチを破ったというニュースも飛び込んできました。今後も日本選手の活躍に期待するととともに、彼らを世界レベルに引き上げた仕組みを理解できればと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・ワールドカップのシード国になると、シード国同士の対決がグループリーグではなくなる、日本がこのような扱いを受けられたのは初めて(p32)

    ・開催国ドイツに勝利したことで、開催国ドイツが周到な設計と最高のくじ運を引き寄せることができた(p39)

    ・勝利のためには資金が必要であるが、スポーツ発展のためには、3本目の柱となる「普及」を加えて、スポーツ発展の好循環(普及→資金→勝利→普及)が大事(p82)

    ・アテネオリンピック予選の開催国となった日本は、シード権を得られて、シード国同士(日本、北朝鮮、中国)との対決がブロック内ではなかった(p130)

    ・優勝直後の7月24日の試合には、なでしこリーグ史上最多の1万7812人が集まった、これは通常の20倍の観客数(p169)

    ・国民栄誉賞を授与されたうえに、助成額(一人当たり)も従来の倍額の20万円(月額)特別ボーナスは650万円となった(p174)

    ・なでしこリーグは、Jリーグのようなプロリーグではなく、各クラブに所属する選手はアマチュア選手、プロ契約をしているは、ごくわずか(p177)

    ・アメリカの競技人口は167万人、日本の4.6万人比較で40倍も多い(p200)

    ・中学女子部活動の競技別人口(サッカー)は、ソフトテニス:19万人、バレー:16万人、バスケ:15万人に対して、3500程度と少ない(p221)

    2011年11月6日作成

  • 我が母校・学部の教授が執筆したなでしこ本。「なでしこジャパン」命名時に専務理事を務めていたからこそ書ける話題が盛りだくさん(時折入る当時の自慢?的な裏話も)。2004年の第一次なでしこフィーバーから現在に至るまで、女子サッカーを取り巻く環境がどう変化してきたのか。今回のフィーバーを機に女子サッカーに興味を持った層にぜひ読んでほしい一冊。

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著者プロフィール

平田 竹男(ヒラタ タケオ)
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授。内閣府参与1960年大阪生まれ。横浜国立大学経営学部卒業、ハーバード大学J.F.ケネディスクール行政学修士。東京大学工学博士。1982年通商産業省(現経済産業省)入省。在ブラジル日本大使館一等書記官、通商政策局資金協力室長等を歴任。プロリーグ化検討委員会に参加し、Jリーグ発足に尽力。日本サッカー協会国際委員としてワールドカップ日本招致にも携わる。資源エネルギー庁石油天然ガス課長を最後に退官し、2002年日本サッカー協会専務理事に就任。2020年の東京五輪招致に際しては、内閣府参与として貢献。パラリンピック東京大会推進事務局長も務める。

「2017年 『スポーツビジネス 最強の教科書〔第2版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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