坂の上の坂

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126578

作品紹介・あらすじ

年金、雇用、医療、災害…国も会社もあてにならないこの時代、50代からの30〜40年をどう過ごすのか?あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道。仕事、住まい、お金、パートナー…。前時代的な価値観の呪縛を脱ぎ捨て、今こそ真の豊かさに舵を切れ。

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい本だと思いました。和博さんって凄いなと思いました。
    同時に、たくさんのアドバイスの内の幾つかは、既にやっていることに嬉しさを覚えました。
    退職して講師になって、感謝の気持ちを持って教えられる自分は、なんと幸せなのだろうと思います。
    「新しい時代に立ち向かえる「教育」でお返しする」という和博さんと志を同じくして学び教え続けて行こうと思いました。

  • 死ぬということについて真剣に考えてみるの章がとても心に刺さった。

  • 自分なりの豊かさの定義。自分の棚卸し。優先順位をはっきりさせる。企業内自営業。会社外コミュニティを見つける。二人主義。本の対象とする年齢にちょっと手遅れかもしれませんが、シンプルにこれからの人生を考える示唆にとんでました。

  • これからの時代は、坂の上の雲ではなく、坂の上の坂でないと、老いた時になにをすればいいのかわからなくなってしまう。
    寿命が延び、60歳定年をゴールと考えていると、残りの20年近くをどう過ごすのか露頭に迷うこととなる、、、
    まだこれからの人生の深さを変えるのは自分自身次第だということがわかり、
    本書を読み、人生100年時代という考えを頭に置き、これからの人生を考えるきっかけになりました。

  • 人生のエネルギーイメージが山なり(一般的に30代後半から下り坂)だという固定観念に囚われない。もうひと山、ふた山人生のピークつくるにはどうしたらよいか。
    対人関係を整理する(やめる)。
    自分、会社、友人、パートナー
    との関わり方。

  •  “定年を前に準備しておきたいこと”、ここ数ヶ月、意識してこういったテーマの本をいくつか手にとっています。ただ、それは正直なところ、「先達の書物からアドバイスを得たい」と“真面目”に思ってというのでは全くなく、「いわゆる“功成り名遂げた”方々は、どんなアドバイスをするのだろう」といった“興味本位”の気持ちからなのですが。
     その点、著者の藤原さんはリクルート勤務から東京都初の民間人中学校長に転身したという特別なキャリアの方なので、読む前から興味関心は倍加していました。
     さて、読んでみての印象ですが・・・、正直、「納得感」はあまり感じられませんでしたね。
     前半の藤原さんの実体験に基づく示唆のパートは、(私を含め多くの読者の方々も思うように、彼の経験はそもそもかなり“異質”ですから、)そこでの教訓を一般化して敷衍するのは難しいでしょう。
     後半の各論のアドバイスについていえば、特段の目新しさがないことに加え、藤原さん自身もこれから老後を迎えるわけで、ここで提示した「アドバイス」を検証していないというのが「納得感」に至らない致命的な点だと思います。
     とはいえ、私も、近いうちに確実に「断層」に直面するのですから、今までの数十年とは全く異なる「考え方・姿勢・行動」に自分自身を変質させなくてはならないのは間違いありません。それは、別に“目新しいことに手を付ける”という「行動の変化」ではなく“家族や社会との接し方において初心に戻る”という「考え方の初期化」なのだろうと、今のところは思っています。

  • フォトリーディング
    坂の上の坂

  • みんなで一緒に「上手く生きる」から、それぞれ一人一人が豊かさを楽しむライフスタイルへの移行

    自分自身が設計した「幸福」のスタイルで「家」づくりをすること

    あなたの価値観を柔らかく多様にすること 価値観の違う他者を認めてリスペクトすること

    自分の過去を整理し、どの方向に進みたいのかを考え続ける態度が大事です。

    会社のなすがままにされること。そして人生の後半を形づくるベースになる大事な中盤戦で、誰かの価値観に振り回されることです。

    生きた証は会社でなく、家族に記憶される
    自由な思索の時間と、家族で過ごせる時間こそ、いかに大事であるか。

    Yes,but.... の思考

    「会社」ではなく「社会」へ、さらには「家族との人生」への意識をシフトすること。

  • 最近、20代にやっておきたい事などなど、年代別のノウハウ本がありますが、なかなか50を過ぎると手遅れなのか、そんな本はありませんでしたが、この本の副題には「55歳までにやっておきたい55のこと」ってあり、すでに55歳になったばかりの私としてはいささか手遅れですが読んでみました(でも、55もあるのか、5つくらいに絞ってよ(笑))

    でも、作者の個人の思い入れが強い部分も多々見られ、これをみんながやったから幸せかと言うとまた別問題。本当の意味は、モノの見方を少し変えてみたり、自分なりの価値観を見出して生きるという例だと捉えました。いずれにしても坂の上には「まだ坂」が続くと言う事で、徳川家康じゃないけど人生とは「重荷を負うて、遠き道を行くがごとし 急ぐべからず 不自由を、常と思えば不足なし・・・」なんだろうなあ。

  • 元リクルート藤原さんの55歳からの人生読本。
    20代の自分にはちょっと早かったかなという感じですが、
    自分の将来に備える意味でも読んでおいてよかったです。

    これまでは坂を上りきった後には、
    明るい未来(=雲)があったけど、
    これからは坂を上りきった後にまた坂があるよ…という内容。
    そんな中、僕たちはどう生きるべきなのか、
    人生のヒントが詰まっています。

    仕事を頑張るのはもちろんだけれど、
    他のコミュニティーを持っておくとか、
    家族を大切にするとか、確かに仕事一本の人生だと
    引退後がすさんだ人生になりそうですね。。
    まぁ、20代の自分には、そんなこと今は考えずに
    もっと働けといわれそうではありますが。。(汗)

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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