花のようする

著者 : 藤谷治

• ポプラ社 (2012年3月2日発売)

作品紹介・あらすじ

三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。
忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。
そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。

２０１２年４月７日、王様のブランチで紹介され話題となる。

感想・レビュー・書評

[Зумичка Zumichka ズーミチカさんの感想 · 2018年2月2日]

文庫では『きなりの二人』に改題

[しろたさんの感想 · 2018年10月19日]

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[kaeru326さんの感想 · 2017年10月16日]

女優と有名なデイトレーダー、ありそうな組み合わせだけど、2人とも職業的にはピークを過ぎても、お互いを大切に思い恋している様子が良かった。花のようする、題名の意味が最後にわかった。

[heronさんの感想 · 2015年7月12日]

はじめて読んだ作家さんでしたが、
タイトルのおもしろさに惹かれて手にとりました。

主役はいわゆる「盛りをすぎた」恋人たち。
デイトレーダーで大成功していたのが一転無一文になった男と、
女優のふたりが家を買おうとするなかで
生きる力強さを身に着けていく、という話。

「花の擁する（強さ）」ということなのか
「花のよう（に強く生命を主張）する」ということなのか、深みがあっていいタイトル。

[sweetcakeさんの感想 · 2013年10月24日]

三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。美しい女と裕福な男。恋に落ちた二人は、二人の間以外の誰にも打ち明けられない、それぞれの秘密を抱えていた。

[fumie330さんの感想 · 2013年5月3日]

「大人の恋愛」と何かで紹介されてたが、有名人だからこその流れかな。

[とーいさんの感想 · 2013年4月14日]

帯の文章にあるとおり、人生のピークを過ぎてしまった二人の物語。すごく静かだけど、時々飛び込んでくる子供の声が元気でほっとしたり。
「いつか棺桶はやってくる」とちょっとつながっててびっくりしたー。

[pikarin777さんの感想 · 2013年3月28日]

２０１０年「舟に乗れ」３部作で本屋大賞にノミネートされた藤谷治の２０１２年の作品。旬を超えつつある女優とデイトレーダーの勇とされた時代の寵児とも言われた男が出会い恋に落ちる。バブルっぽい恋愛話が展開されると思いきや、二人がそれぞれ抱える秘密を共有できるパートナーとして相手をみる事ができる事に気付いた後の、共に生きていこうとする緩やかな恋愛話が美しい。ちょっと変化球の恋愛小説で、なにをパートナーに求めるかという事に関して考えさせられるお話になってます。

[のりぞさんの感想 · 2013年1月28日]

「いつか棺桶はやってくる」とリンクしてましたね。

[奈緒さんの感想 · 2012年12月26日]

ＳＬＢＡ選定図書　2012年度　第2期　Ａセットから

人生のピークを過ぎた女優とデイトレーダー。
二人はやがて恋に落ちる。
人が人と出会い、生きていくことの全てを描いた、真心の物語。

分類　913/フ

著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』（小学館）でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』（小学館）で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたＱ、という女』（小学館）、『下北沢』（リトルモア／ポプラ文庫）、『いつか棺桶はやってくる』（小学館）、『船に乗れ！』（ジャイブ／ポプラ文庫）、『我が異邦』（新潮社）、『燃えよ、あんず』（小学館）など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』（ちくまプリマ―新書）など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」