- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591130360
作品紹介・あらすじ
東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸地域で300人以上のご遺体をボランティアで復元した女性納棺師が描いた絵と言葉。
感想・レビュー・書評
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著者の方が書かれたという故人の方々のお顔の絵が、とても優しい良いお顔です。それは著者の個人に対する気持ちの表れでもあるのでしょう。
長く生きた人も、短く終えられた人も、みんな大切な意味ある人生を送られたのだなとこの絵を見ると感じさせられます。
絵を見ながらするりと読み終えることは出来るのです。
でもその一つ一つは重く、読後に残るものは決して軽くありません。
そして軽くはないけれど、暖かいです。
著作の「おもかげ復元師」が気になるけれど、手になかなか取れない方は
こちらを読まれるとよいかも知れません。 -
もしもあの日震災が起こらなかったら。
ここにあるすべての笑顔は大切な誰かと向き合って、何気ない毎日を過ごしていたはずなのに…
失ったものの大きさを忘れないために、1人でも多くの人に読んで欲しい。
そして、その笑顔を思って泣いて欲しい。 -
2023.3.11 この本を書いた方の特集をNHKがやっていた。
ちゃんと読みたいと思っていたら、本にもなっていたんですね。 -
まあ、分かってた。きっと自分はまんまと泣く、と。本の雑誌・涙特集からの一冊。そこでも”前ページがツボ”って語られていたけど、まさにその通り。泣く・泣かないで被災への思い入れがどうこう、という低レベルなことでなく、本書に対しては、もうそんなこと関係なく、思うさま涙すれば良いじゃない、と自分的に判断。心のデトックスに。
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涙なくしては読めない。
東日本大震災で、おもかげ復元師としてボランティアに携わっていた笹原さんの絵日記。
津波に飲まれてしまったご遺体を復元する。
それは、かなりの時間と技術が必要だったと思う。
それだけではなく、ご遺族に寄り添って納棺をする。
悲しく、苦しい場面がたくさんあったと思う。
そして、行き場のない怒りをぶつけられたこともあるかもしれない。
それでも、この本には優しさが溢れている。
未来への希望と共に。
家族が今、近くにいること。
それが幸せなのだということを改めて感じる。
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今家族と一緒にいられる事に感謝。突然家族を失った辛い状況の中で一緒に泣いてくれる笹原さんは遺族の心を支えてくれる存在ですね。体験を語って頂き、感謝。
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涙なくしては読めない。
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納棺師をされている笹原瑠似子さん。
東日本震災時には、安置所を回られて、
ご遺体の復元をされた。
時間と体力と、受け止めきれなくなる想いと
戦いながら…。
それでも、やさしさにあふれている。
絵の中の方々はみんな微笑んでいる。
ご遺族の言葉、エピソードを添えて…。
手書きの言葉に思いがにじむ。
おもかげ復元師と同時に出版されている。
そちらを先に読んだけど、
やっぱり、どちらでも泣けてきてしまう。
悲しい出来事に変わりはないけれど、
笹原さんに、復元してもらえて、
家族で最後のお別れができて、
それは、本当に良かったと思う。 -
素晴らしいお仕事をされているうえに、ボランティア精神に感服します。
1ページ1ページ涙なしには見れません。 -
ページをめくるたびに涙が流れて止まらない。
逝ってしまう人と、見送らなければならない人との最後の別れは、とても大切なのだ。最後の思い出になるから。 -
人のためになるということはきっとこういうことなんですね…
人の心に寄り添うということはこういうふうにすればいいのですね……
そして人に優しくするためには自分も優しくならないといけないのですね………
テレビで見て泣いてしまった笹原さんの絵本、また読んで泣いてしまいました。
その涙は悲しいからでなく辛いからでもなくきっと心が洗われるのでしょう。
あの日から五度目の桜の下で「いのち」について考えます -
残された人の悲しみは
癒やされても消えることはない。
図書館で泣けてきました。 -
「おもかげ復元師」というおだやかな言葉とはうらはらに、その仕事内容の壮絶さと心情のやりきれなさを思うと、ただただ敬意を表したい。
どれだけの人々が、心救われたことでしょう。
3.11のことは、自分なりに忘れない努力をしようと思う。 -
静岡書店大賞・特別賞を受賞した『おもかげ復元師』の著者による、復元されたご遺体の似顔絵と追憶メモが手書きで描かれた本。ひとくちに死者数が一万何千人死者と言うが、ここに描かれたような死がひとつひとつ積み重なってあの膨大な数になったのだ、と今更ながらに気付かされてハッとする。
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震災の後、亡くなられた方の顔を復元するボランティアをされていた方が描かれた絵と文。亡くなられた方の思い、残された家族の思い…。最初は、身元不明で復元できなかった小さな女の子がいたこと、もし復元できていたなら…という女の子の顔の絵から。見ていて、涙がポロポロ出てきた。
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復元納棺師の笹原留似子さんが、復元した方々とそのご遺族を描いた絵日記。
「死者・行方不明者」というひとくくりの数字になってしまうと、決して見えないものですが、もちろん亡くなられた方々一人ひとりに人生があり、残されたご家族があるのですよね。改めてそれを思うことができました。
描かれたお顔は、どれもとても優しい笑顔をしています。
著者の笹原さんの、すべての故人に対する深い思いが伝わります。
涙なくしては見れません。 -
資料番号:011482957
請求記号:369.3/サ -
東日本大震災で活躍された復元師・笹原さんの絵日記。
復元できた人、出来なかった人と笹原さんの心の記憶。
一緒に最後をみることの出来た家族の言葉も載っていて、眺めているだけで涙がでそうになります。
そうなんですね、早く読みたくなりました。。。
そうなんですね、早く読みたくなりました。。。