つむじダブル

  • ポプラ社
3.40
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本棚登録 : 712
レビュー : 150
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591130698

感想・レビュー・書評

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  • 宮下奈都さんと小路幸也さんが合作した本が出ると知って
    「きゃー、aikoと秦基博がコラボするみたいな、その豪華さ♪」と
    わくわくしながら待ち構えていた私。

    心に蓄積した思いを、独特の言葉遣いで表現する宮下さんと
    衒いのない、やわらかな言葉で温かい世界を描く小路さんなら
    音楽界でいえば、まさにその組み合わせ!と思ったのだけれど

    読んでみると、予想は気持ちよく裏切られて、まるでひとりの作家の作品のよう!
    ことに、いつもの宮下節を封印して小路さんの作風に溶け込むような宮下さんの筆致は
    耳にしたら忘れられない声なのに、誰とコラボしても突出せずに
    綺麗に合わせてしまうmiwaちゃんを思わせます。

    柔道が好きで、おかあさんが焼いてくれるマドレーヌが好きで
    かっこよくてやさしいおにいちゃんが大好きな、小学4年生のまどか。
    妹を溺愛し、家族を大事に思い、それと同じくらい音楽を愛していて
    バンドでメジャーデビューすることを目指し、練習に励む兄の由一。

    つむじダブルのこの兄妹が、平凡すぎるほど平凡だと思っていた
    愛する家族の中にいつのまにか紛れ込んでいた秘密に翻弄されながら
    変っていく自分、変わらない自分、そして家族について
    ぐるぐる考えて、ぐるぐるまわって、でもちゃんとあるべき場所に戻ってくる。
    愛情を惜しみなく注がれて育ってきたふたりならではの健やかさが眩しい、
    爽やかでかわいらしい物語。

    素敵なおにいちゃんがほしかった!と願ってやまない
    夢見がちなひとりっ子女子なら、思わずきゅん♪としてしまう1冊です。

  • 宮下さん×小路さんのコラボ作品
    2人で書いているなんて思わないくらい全く違和感なく読み進めました。
    でも、どちらかというと宮下さんが小路さんの作風にあわせてるかな~という感じはした。

    お兄ちゃんと妹の目線でかかれていて
    微笑ましくてかわいらしい兄弟だな~と思った。
    温かい家族のお話でした。

    こんなかっこいい自慢のできるお兄ちゃんほしかったな・・・

    • まろんさん
      noboさんも、「こんなお兄ちゃんほしかった」ゴコロをくすぐられましたか♪
      もう、女子にとっては憧れのお兄ちゃん像ですよね。
      noboさんが...
      noboさんも、「こんなお兄ちゃんほしかった」ゴコロをくすぐられましたか♪
      もう、女子にとっては憧れのお兄ちゃん像ですよね。
      noboさんが書かれてる通り、コラボ作品とは思えない一体感で
      宮下さんが、いつもの宮下節を封印して小路さんカラーに敢えて染まっているのに驚きました。
      読み終えると、いろんな人のつむじが気になっちゃう作品ですよね(*'-')フフ♪
      2013/04/03
    • nobo0803さん
      まろんさん

      はい、しっかりと「こんなお兄ちゃんほしかった」ゴコロをくすぐられましたよ!(^^)!
      素敵ですよね~
      今は、こんなお兄ちゃんほ...
      まろんさん

      はい、しっかりと「こんなお兄ちゃんほしかった」ゴコロをくすぐられましたよ!(^^)!
      素敵ですよね~
      今は、こんなお兄ちゃんほしかった・・と思うよりこんな息子に育ってほしい!と思ってます♫

      つむじ、気になりますよね。
      実は次男が「つむじダブル」です(#^^#)
      2013/04/03
  • this is the fiction! this family is perfect! i want to make it (●^o^●)

  • 小路幸也さん、宮下奈都さんの共作。
    お二人とも好きな作家さんなので得した気分です。

  • さしずめサブタイトルは『ひみつ』ってところか。
    漢字じゃなくて敢えてひらがなで。

    由一くんパートを小路さんが、まどかちゃんパートを宮下さんが書いてるらしい。
    大きく括ると『冷静と情熱のあいだ』方式(右岸と左岸ともいう)なんだろうけど
    一人の人が書いてると言われても無条件に信じるくらいに自然だったと思う。
    由一くんのかっこよさももちろんなんだけど
    まどかちゃんの可愛らしさと大人な部分にノックアウトされた感あり。
    『今でも抱っこしたい』と思っちゃう由一くんの気持ちもよく判るよ、うん(爆)。
    10歳くらいってあんな風に考えちゃうことが急に増えるんだよな、と
    懐かしく思い出してしまった。
    下手するとあの頃の方が今よりよっぽど大人だったんじゃないか、などと
    ついつい我が身を振り返ってみたりして(笑)。

    何よりもこのお話の中では
    家族みんながそれぞれを大切に大切に思ってるという空気が常に流れていて
    それが読んでて心地よかったなーと思う。
    書いてるパートによる違いが殆ど気にならなかったのも
    その辺に理由があるのかもしれない。

    由一くんもかっこよかったんだけど、彰宏くんの男前っぷりにも感服した。
    小学生男子がひとつ大人になる瞬間を見た気がする。
    美波ちゃんとの三角関係は避けたいところではあるものの
    まどかちゃんと彰宏くんは相当お似合いだと思うのだが。

    美波ちゃんちの両親の顛末がどうなるのか、とか
    サユミさんがどうしてまどかちゃんと彰宏くんのことを知ってたのか、とか
    いろいろと謎だったり納得いかない部分があったりするので
    その辺で★1個マイナス。
    メジャーデビュー後のDSRがどう活躍するのか、
    そしてまどかちゃんと彰宏くんのその後を知りたい気もする。

    それはそうと、エンガティーナの『クドウ』はお店畳んじゃったんだ…(´・ω・`)
    『丘の家のミッキー』を読んだときから一度行ってみたいと思ってたのに。
    残念だ。

  • プロの作家さんてのはすごいな。
    2人で交互に物語を紡ぎあげているんだけど、違和感がない。事前にどの程度の打ち合わせがあったのか分からないけど、一つの世界ができあがっている。
    もっとも、小路さん、宮下さんなりが単独で書いたらどうストーリーが変わるのかが想像できるほど、お二方の作風に詳しいわけでもないけど。

  • まどかはまどかの小学4年生らしいまあるい世界があって、
    由一は由一の広くまるい世界が広がっている。
    それぞれの世界と精一杯向き合いながらも
    互いが互いを必要とする姿に、
    やさしくあったかい気持ちがどんどんふくらみました。

    小路さんの描く由一と、宮下さんの描くまどか。
    空気は似ているのに全くの別の人間というのが、
    それぞれ別の作家さんが書かれていることと相まって
    とてもすんなり伝わってきました。

    大事なものをぎゅっと固めてつくった、しあわせなひだまりのような物語。

    大切な人を守って、そして大切な人に守られているしあわせ。
    なにかを隠してでも守りたいもの。壊したくないもの。
    そう思える存在があることも、そう思われる存在であることも、
    どちらもかけがえのない宝物だ。そう思う。

  • 素敵ファミリーのはなしは面白かったけど、あまりに小路さんのバンドワゴンテイストが目立ってしまって気がそがれたところもある。いい人しかでてこない。こんなにいいとこしか見えない家族って何かのきっかけで壊れていきそう、って余計なこと考えてしまう。まどかの反抗期とかね。

  • 宮下奈都と小路幸也とのコラボに違和感なし!
    妹と兄それぞれから綴られる日々は、これはヤングアダルトにしたい、と思う感じ。
    温かいお話でした。

    ちなみに、私もつむじダブル。

  • 爽やかな後味が残りました。こんな家族っていいな。
    この物語、小学生の女の子からの目線と、男子高校生の目線で交互に書かれています。そうか、宮下さんが女の子目線で、小路さんが男の子目線で書いたんだ。なるほどね。
    同じお母さんを見てるけど、微妙に違う感覚で捉えてるのはそのためなんだ。

著者プロフィール

小路幸也
1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー。「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ著作多数。近著に『マイ・ディア・ポリスマン』『猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷』『花歌は、うたう』などがある。魅力的な登場人物と温かな筆致で、読者からの熱い支持を得ている。

「2019年 『あの日に帰りたい 駐在日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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