オレたちの明日に向かって (teens' best selections)
- ポプラ社 (2012年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591131053
作品紹介・あらすじ
花岡勇気、中学2年。オレは何に向かって進めばいいんだろう-!?偏屈な老人、当たり屋の少年、不審な自動車事故…保険代理店でのジョブトレーニングは、怖くて、しんどくて、最高にあったかい。悩める少年たちのための青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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勇気はバスケ部に入っていて、クラスの女の子に片思いしたり、友人の「きぼちん」と「うざい、だりい」とか言ってる普通の中二男子。
ジョブトレーニング(職業体験)の講演にきたなじみの保険屋、今井さんのもとでジョブトレーニングをすることになり、勇気は今までの自分を見つめなおす気持ちになってきて…
…部活への不満、友人へのイラッとする気持ち、片思いのドキドキ…誇張もなく、自然な感じで描かれてます。この勇気くん、すぐ自分のこと反省しちゃって、いい子です!(自分でいい子と思ってないとこがまた良い)
勇気くん視点での話ですが、一章ごとに保険やの今井さんの日誌が短く載って、それが二人の考えを想像させて良かった。
2時間ほどあれば読める読みやすい本です。
ただ、見返しの内容説明文?の頭三行はいらないような…本文の内容、雰囲気に合わないと思いました。
男子も女子も読みやすい本と感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017.9.18読了。
中学生、職場体験、外の世界、がキーワード。
中学生の時、外の世界に憧れていたことを思い出す。しなきゃいけないことだらけの毎日が嫌だった。自分で選んだ毎日に憧れたんだと思う。あの時はそこについてくる責任を理解できなかったけど。
あの時は、学校にいる意味を見出せなかったんだな。行かなきゃいけないと言われたから行っていた。だから、いま、伝えたい。学校は、忍耐力、人間関係を学ぶとこなんだよと。ここでたくさん失敗して、強くなって世界に出て行くんだよと。 -
保険の仕事を垣間見られて、面白かった。
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姉が起こした事故などから保険の必要性について興味をもった中学2年の勇気は職場体験で保険屋を選ぶ。実際にお客様との打ち合わせ現場に付き添ったりしながら世の中を少しづつ知ってゆく。ちょっぴりスリリングな展開もあって貴重なYA!
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ヤングアダルト保険小説。あと一歩で家庭科の教科書に載りそうなかんじ。
とはいえ、むかしはこんなこと誰も教えてくれなかったもんなあ。
生きるにはお金がかかる。
夢じゃない未来を生きるにはプランも必要なんだ
しかし、仕事を修行、というのははっとしたぜ
そう思おう
そりがあわなくてもびくびくすることないよ、ね -
中2さえない男子代表の勇気。母親の事故の際に出会った保険代理店の今井さんの所にジョブトレーニングに行くことに。今井さんと行動を共にするようになった勇気は今まで知らなかったさまざまな事に遭遇し、新しい自分に出会っていく。さわやかな思いが残ります。
(松雪) -
中学生の「ジョブトレーニング=職業体験)の話。
中2の花岡勇気(はなおかゆうき)は、長身でバスケ部所属だが、いまいちさえない。親友はこれまた恥ずかしい名前の希望(きぼう)、通称きぼちん。勉強も得意とはいえず、憧れの中里さんを見つめる毎日。
ジョブトレーニングの授業に来たのはいつもお世話になっている保険代理店の今井さんだった。
勇気の母が車をぶつけるたびにお世話になっている今井さん。
そしてこのたびは、保育士の姉、玖美さんのひき逃げ事故にもかかわってもらっている。
勇気は、ジョブとレーニング先に、今井さんの保険代理店を選ぶ。
そこで、出会う保険にまつわる事故とその背景、真相によって、勇気は少し広い世界を知ることになる。
ジョブトレーニングという呼び方がちょっと鼻につくような~なぜ職業体験ではいけないのかな?
保険の在り方、「ひとを生かす保険」とは何かを考えさせる。
章の間にはさまる今井さんの業務日記で、現在の今井さんの抱えている案件がわかる。 -
なんかもう少し盛り上がりがあって終わるのかと思ったら、ちょっと拍子抜けの感。でもまあ、中学生は読んで損はなさそうな小説ではある。