なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
4.13
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本棚登録 : 846
感想 : 159
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131428

感想・レビュー・書評

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  • みんないい人で良かったなあ。

  • なでしこは常夏のイメージないけど。
    みんな幸せになって欲しい。

  • 複雑な家庭環境で育つ耀子と立海。「常夏荘」で出会い、豊かな自然や温かく見守ってくれる大人達との触れ合いで心と身体の健康を取り戻して行く。
    心打たれたのは、家庭教師の青井が耀子に伝えた「自立と自律」『どうして』ではなく『どうしたら』と考えてみよう、“やらまいか”あたらしいじぶんをつくるんだ、という言葉。
    また、照子の回想シーンや撫子が咲く山里、金柑ジュース…辛いストーリーの中に安らぐシーンがあり故郷で過ごした子どもの頃を思い出しホッとします。続編が楽しみです。

  • 自立、かおをあげていきること。
    自律、うつくしくいきること。あたらしいじぶんを、つくること。
    やらまいか‼︎

  • 2017.2月。
    この感じ好きだ。それぞれ孤独で心に悲しみを持つ女の子と男の子、そして大人たちが、地方の大屋敷で共に過ごすうちに少しずつ前を向く。しんみり優しくてほのかにあたたかい、じんわり染み込むお話。自立と自律。自立。自分の力で立つこと。自律。美しく生きること。新しい自分を作ること。装丁も美しい。

  • 全然全く違うんだけど、井上靖のしろばんばを思い出しました。

    続編が出ているようなので、図書館に入ったら、ぜひ読みたいと思います。

  • 可愛い物語

  • 始めの頃のいじめの描写がリアルで、読むの止めようと思った。けれども、その後の文章は、温かな心の交流が繊細に描かれていた。それ故、縮こまった気持ちがほぐれていったし、胸を打たれた。

    自分を律すること、「どうすれば」今の状態を変えていけるかが大事、だそうだ。

  • 伊吹有喜

  • 先が気になって一気読みでした。
    最後の方,特に耀子とその祖父のやり取りは涙なくしては読めませんでした。
    自宅で読了したときは泣きすぎて目が痛くなり,翌日電車でラストの方を再読したときも涙をこらえきれませんでした。
    人前で読むのは要注意です。


    この小説に登場する子供たちは,それぞれ重荷を背負っていて,その境遇には胸が痛みますが,それでも周囲の人の温かさに育まれ,成長していきます。

    子供たちが今後さらにどのような成長を見せていくのか,続きが読みたいです。

    悩める大人はもちろんのこと,若い人たちにも辛いことがあったときには手に取ってもらいたい本です。
    自分の子どもにも読ませたいです。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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